残っている稲刈りも進めつつ、一区切り付いたところで、脱穀作業を急いだ。
この時期の農作業は、天気が一番のリスクファクターだ。
雨が降るとスケジュールがすべて狂ってしまう。
天気予報はこまめにチェックする日が続く。
脱穀する稲は、一番最初に刈り取って干した場所。
ちょうど2週間、自然乾燥・天日乾燥が進んでいる。
オダに掛ける際にはずいぶんと重たかった稲束も驚く程軽くなっている。
良く乾燥できた最高の状態だと思う。
脱穀機を稼働させて、オダから取り外した稲藁を次々と投入する。
稲束の稲穂が脱穀され、籾となってどんどん袋に溜まる。
籾が溜まる |
ずっしりとした袋に詰まった豊穣の重さを感じつつ、倉庫に運ぶ。
この春先から始まり半年に及んだ農作業に思いが及ぶ。
ひたひたと充実感が身体に満ちてくる。
苦労が吹き飛ぶ。
食糧、とくに主食たる米を自給できるという、なにものにも代え難い安心感もある。
世の中がどんなになっても、生き延びられる気がする。
市が行った市内18カ所で放射生物質の検査においても、未検出との結果を得ている。
これで安心して茨城の米を食べていただけるはずだ。
今夕は、さっそくこの籾の一部を精米して食してみた。
やはり米粒の艶が違う。断然美味い。
嗚呼、なんと贅沢な生活なのだらう。
水稲農家の一番の贅沢、これがあるからやめられない。
うるわし、うまし国ぞ、常陸。
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