2011年9月10日土曜日

普段からの付き合いがモノを言う

今日は常陸大宮市のアメダスでは、日中最高気温が30℃を超えた暑い一日であった。
昨日までで半分強ほど刈取りが進んだこの田んぼについて、本日中に決着を付けるべく気温の低い朝早くから、作業を開始した。
         
ところがである。
稲刈機の調子がいまひとつ良くない。
倒れた稲を引き起こしながら刈り進んでいるのだが、うまく起こせなくなってきて、徒に稲が絡まって束にならない。
倒れた稲を大量に刈り続け、あまりにハードな使用だったからであろうか。

         

このような農作業機械のトラブルはしばしばあることだ。
簡単なトラブルであれば自らの経験と勘で直すことができるが、やはりプロによる修理が必要な場合もままある。

今日の現象はどうにも手に負えないため、懇意にしている市内のM農機具店に電話連絡して、緊急の現場修理をお願いした。
なんとか都合をつけて駆けつけてくれるという。
有り難い。

この時期、彼ら農機具店は多忙を極めているはずだ。
年に一度、この時期にしか使わない機器を、いざ動かしてみたら調子が悪いというケースも多いだろう。
さらに我が家と同様に、農作業中にトラブルが発生して緊急修理ということもあるだろう。
あちらこちらから引っ張りだこであるはずの農機具店だ。

こんなとき、普段からの付き合いがモノを言う。
簡単な農機具などは、最近ではホームセンターでも手に入るし、価格的にも魅力あるものかも知れない。手っ取り早く必要なものが安く手に入る。
そんなご時世ではあるが、我が家は先代からずっとこのM農機具店と懇意にしており、農機具はここから購入している。
当然、修理はこの販売店に依頼することにしている。
機械本体の価格もそうだが、修理代やら出張料金など、割高と感じることもあるが、つながりを大切にしてお付き合い頂いている。

まさに今回のような緊急時に、この日頃からの付き合いが重要な意味を持ち、生きてくる。

         

電話連絡から10分程、M農機具店の馴染みの顔が到着した。
手際よく機械を調べ、原因を突き止め、応急処置を施してくれた。
さすが農機具のプロである
実に手際よく対処してくれた
お陰で、なんとか以前の調子を回復した。
快調に刈取りを進めることが出来た。

これは円滑に農作業をする上でも、田舎での円滑な暮らしをしてゆく上でも、大切な生活のノウハウだろうと思う。
けっして経済合理性だけではないのである。

         

さらに今日は、同じ県内に住む兄妹が稲刈り作業を手伝いに来てくれた。
暑くてヘトヘトになりながら作業を続けていたので、大変に有り難い。
人手が増えると作業が進むし、なによりも張り合いが出る。貴重な助っ人である。
今日は助っ人一名追加だ
このように兄妹・兄弟がそろってこの田んぼで稲刈りをするのは、実に何年振りであろうか。
われわれがまだ子供だった時分、既に亡い両親がまだ健在で現役だった頃以来だろうか。
あの当時は今ほど機械化も進んでおらず、子供とはいえ貴重な労働力であり、手伝いは必須であった。よく田植えと稲刈りは手伝ったものだ。
しかし残念ながら当時はあまり楽しく手伝った記憶はない。

機械化は進んだが、やはり人手が必要であることには変わりない。
亡き父母、祖父母たちは、やはりこの田んぼで我々以上の苦労してきたはずだ。
いま我々が同じ作業を行いつつ、その苦労を偲んでいる。
家業としての農作業とは、先祖追慕の作業であるともいえる。
いま兄妹・兄弟が揃って同じ田んぼに入り、稲刈りに精をだす姿を見て、はたしてご先祖様はどう思うだろうか。

         

予定通り今日の作業は終了した。
北部では積乱雲が発達しているようだ。
夕陽に反射しオレンジ色だ
来週月曜日9月12日は十五夜。中秋の名月だ。
東の空に昇った月はあと少しで満月。。。
今年の中秋の名月は9月12日

〜〜 ★☆ 今日の田んぼから ☆★
立派な鎌を持って稲刈りの現場に出て来ているものの、全く頼りにならないヤツがいる。
少しは手伝え。カマキリ!

☆★☆★☆
稲の根元には、幾つもこんな足跡が見つかる。
飛び跳ねた際に付けた丸い肉球が確認できる。爪痕も鋭い。
野ウサギの足跡だ

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