2018年3月31日土曜日

太陽光集熱で89℃

太陽光のエネルギーはすごいものだとつくづく思う。
最高記録 89℃達成
冬場に較べてずっと太陽光線が強くなってきているのだろうし、外気温もとても暖かいのも一因だろうが、Plein soleil I型はペットボトルの中の黒いアルミ缶内部温度を89℃にした。昨年12月の実験では69℃を達成して満足していたのだが、これを軽く超えた。缶の中に入れてある蜜蝋は当然にドロドロに溶けて、蜜蝋臭がプンプン立ち昇っている。素晴らしい出来栄えで満足している。
缶内部
ドロドロに蜜蝋が溶けている
期待以上の展開となっているが、まだ分蜂群は来ていない。
ミツバチの生態として、分蜂まであと少し時間が必要なのだろう。まだシーズン始まったばかり。じっくりと焦らず待とう。

2018年3月28日水曜日

分蜂群誘引装置・Plein soleilⅠ型 設置

25日に水戸でソメイヨシノの開花宣言が出た。今年は全国的に桜開花が早い。水戸より北にある当地でもここ数日で開花するのだろう。

ミツバチを相手にしているひとたちの間では、「ソメイヨシノが散った頃」という重要な目安がある。ソメイヨシノが散るころからミツバチの巣別れ=分蜂が始まるという永年の経験則である。元の巣から飛び出る群れを捕まえる貴重なタイミングだ。
この群れを捕まえるべく同好の士は諸々の工夫と努力を惜しまない。
やっと桜が咲き出してその時期が目前に迫ってきた。小生もソワソワしている。
 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今年の新たな試しみである『Plein soleilⅠ型』(※)を巣箱に設置して回った。太陽光熱による単純な蜜蝋融解装置である。これで蜜蝋を溶かし、その時に出るミツバチが好む臭いを周辺に漂わせるものだ。
2017/12/6ブログ2017/12/14ブログ

当地でソメイヨシノが満開になったら、別途購入してあるミツバチ誘引剤(待ち箱ルアー)も取り付ける。これでほぼフルスペックの装備となる。準備万端で「その日」を待つことになる。
これから5月末頃までがメインシーズンで、一年の内で一番楽しい。良い結果が出ると良い。取らぬ狸の・・であるが、今年は12~15群程度を捕獲し、既存の群れと合わせて20群程で夏を迎えたいたいと考えている。夏以降に半数が逃去・消滅するとして、年末時点で10群程が残り、越冬できたら良い。

 ※ Plein soleil(仏):発音は'プランソレイュ'で「太陽がいっぱい」の意

巣箱前に設置したPlrin Soleil Ⅰ型

2018年3月25日日曜日

「胡桃&百花蜜」販売店舗追加

3/24よりガトーデイジーさん(常陸太田市大里町)にて胡桃のはちみつ漬け「胡桃&百花蜜」を販売していただくことに。
改めて記すが、胡桃とはちみつは常陸大宮産だ。
極めてシンプルなHoneyNutsだが、それだけに濃厚な蜜とローストした胡桃の素材の良さが光る。カリカリ(ポリポリ?)の食感がたまらない逸品。
お立ち寄りの際は是非どうぞ。
これで取り扱い店舗は次の3店舗になった。

 ●トロワフレール(常陸大宮市上町)
 ●パティスリー・ナチュール(常陸太田市幡町)
 ●ガトーデイジー(常陸太田市大里町)

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

海外からの食材が溢れ、容易に入手できる現代である。
食卓がバラエティに富むので素晴らしいことではあるが、産地国でいくら厳しい品質管理を行い検査も厳格に行われているとしても、やはりできれば国産のものをと、日々食品を選んでいる方も多いだろう。

週刊文春が取り上げた「危険すぎる中国産食品」シリー(⇦閲覧注意! 心の準備をして見て欲しい)などのリポートを見ると、やはり買い控えてしまうひとも多いはずだ。小生は中国産とあるものはまず買わないことにしている。日本の消費者はもっと賢くなるべきだろう。やはり安いものにはそれだけの理由があるのである。自身の健康は自らが賢くなって守らねばならぬ。

ちなみに、日本国内で流通しているはちみつの93%が海外からの輸入もので、しかも全海外分の内の74%は中国である。つまり国内に流通する約70%(93%×74%=68.8%)は中国産のはちみつである(2013年農水省生産局資料より)。
上記の記事を読んだ後ではやはり中国産のものは・・とならざるを得ない。食の安全に対するそもそもの意識が違う。悲しいかな、これは現実である。健康に良いと思って食べて逆に健康を阻害することになりかねない。あるいは何ら栄養価がないマガイモノものを真正なものと信じ込んで食べ続けることになるだろう。
そこで多少高くても国産品となる。食品についての安全はある程度金で買えるのである。

ついでに言えば、国産のものであってもその生産している土地を知らない・知っていても行ったこととがない・どんな場所かイメージできない、という場所のものがほとんどに違いない。日本国内での生産であるからまずは安心できるが、行ったことがあったり知っていたりする場所だと、その食材からその場所の風景が見えて親近感が持ててより安心できる。不思議なものだ。

茨城県北にお住いの方か、何かしらのご縁で茨城県北部とかかわりを持ちお越しいただいたことがある方に限定されるが、茨城北部のこの里山をイメージしていただけると、このはちみつ製品はより味わい深く感じて頂けるものと思う。
(あんな荒れた山と田んぼと畑しかない寂れた田舎で取れるんだ・・という驚きであるかもしれないが、逆にそんなド田舎だからこそ良き自然があって良質なはちみつが採れる)
この地域は単一の花が広範囲に咲きはちみつがとれるところではない。多種の花にみつばちが群がり、それらの蜜が混じり合い玉川里山はちみつはできる。玉川里山はちみつに単一の花の名前を冠していないのはそのためであり、多様性ある里山だからこその百花蜜、里山でしか採れない美味しいはちみつという訳。
5月の里山風景
なだらかな山と田んぼと畑が広がり人家が点在する
いずれにしても、素晴らしき我が田舎の精がぎゅ~っと詰まったはちみつと胡桃である。
それを精魂込めて加工して、お届けしている。
どこぞの国のモノとは違う。安心して口にしてほしい。

2018年3月15日木曜日

ひたち里山に春

今日(3/15)、高知でソメイヨシノが開花したという。いつになく早いなあと思う。
この分ではきっと水戸でも来週後半あたり開花となるのだろう。基本、屋外に身を置いている身なのでとても速いペースで季節が動いているということを実感している。小生の記憶の中では、当地の桜開花は四月になってからで、入学式前後が満開というものなのだが修正が必要なようだ。これも地球温暖化の一つの現れなのかも知れぬ。あなおそろしや。

人間でもそうなのだから、ミツバチなど小動物たちにとってはここ数日の暖かさは春本番を感じさせたに違いない。驚くほど活発に出入りをしている。嬉しさを体いっぱいで表現しているかのようだ。女王蜂の産卵は最盛期を迎えているのだろう。

ミツバチはネコヤナギのフサフサが大好きだ。
蜜は期待できないはずだが、良質の花粉がたくさん取れるらしく盛んに集まってくる。
花粉はミツバチの大切な食料。無論蜂蜜のなかにもたっぷりと混じっている。

これから順次いろんな花が咲いてきて、ひたち里山は一気に賑やかになる。

2018年3月4日日曜日

ミツロウを作る

先日、はちみつを採集した残りカス(巣くず)から蜜蝋を作った。
ミツバチは蜜蝋(の匂い)をたいそう好むので、ミツバチを捕獲する(巣箱に呼び込む)ための重要なアイテムだ。
未入居巣箱に塗り付けて『ここに巣箱があるぞぉ』と気付かせて、捕獲のチャンスを増やすのである。小生も来月始めには蜜蝋を塗り付けて回る予定だ。
巣くず
くずとは言うもののたっぷり蜜を含んでいる

小分けして袋に入れて煮る
巣くずを鍋で煮てロウ成分を溶けださせて作る。ロウ成分は比重が小さいので煮汁の上の方がロウになる。冷えて固まったら取り出すという作業。ではあるが、事はそんなに簡単ではない。独特の臭いが出るは、周りに飛び散るは、蝋が付くとなかなか取れないは、ミツバチが寄ってくるは・・などで、どうしても屋外での作業となる。汚れても良い服装で、必要な道具を周到に用意して、一気に気合を入れてやる作業だ。

今年の蜜蝋は約2キロほど採れた。今回は巣くずが多かったことからだが、ちゃんとハチミツを採集した巣くずもあるのだが、逃げられて仕方なく巣を取り外したものも多くて、結果的にこれだけの蜜蝋を作ることができた。逃げられた巣でもこうやってその後にちゃんと役立つ。ミツバチの作るものには捨てるものがほとんど無い。完全リサイクルの素晴らしい姿だ。
ロウ成分が冷えて固まる
さっそくミツバチが寄り付く
オシャレなキャンドルや化粧品等に使用する蜜蝋であればもっときめ細かに濾過して、不純物を除去する必要があるが、どうせ溶かして巣箱に塗るだけなので多少のゴミが混入していても無視である。
まだミツバチは本格活動時期ではないが、作業している場所近くの巣箱からミツバチが盛んに近寄ってくる。この蜜蝋の臭いはタマラナイようだ。
追い払っても追い払っても近寄ってくる。じゃれているようでなんともカワイイ。。

今までは巣くずから蜜蝋を煮出す方式だったが、今年の夏には太陽光熱での蜜蝋作りにしようと考えている。夏のビニールハウス内で高温によって蝋を溶け出させてみようと思う。『Plein soleil Ⅱ型』(プランソレイユ Ⅱ型=太陽がいっぱいⅡ型)である。
細かな仕組みはいま思案中である。
直径23cm・厚さ1cmほどの円盤で重さ約400g
これが5枚作れた

2018年3月1日木曜日

『Noix dans le miel 胡桃&百花蜜』

『Noix dans le miel 胡桃&百花蜜』が出来上がり、今月から店舗販売と相成った。

胡桃(クルミ)をはちみつに漬け込んだHoney Nuts。
材料はどちらも我が家で採れたもの、つまり地元常陸大宮産。
共に希少価値の高い両者を贅沢に、これでもかと言うくらいに使っている。
使う素材は『地元産品だけ』に拘っているため、アーモンドやカシューナッツ等は入れていない極めてシンプルなHoney Nutsである。だからこそ素材の良さが勝負だ。
胡桃(クルミ)は丁寧にローストしたことで香りも食感も各段にアップ。外国産のものとは明らかに一線を画している。
ニホンミツバチの百花蜜・玉川里山はちみつと出会うことで極上の一品に仕上がった。はちみつ好き、ナッツ好きにはタマラナイだろう。

美肌・美髪、アンチエイジングなどに効果の高いとされるオメガ3脂肪酸と、抗酸化物質のポリフェノールが豊富な胡桃(クルミ)である。加えて滋養の宝庫で薬効も期待できる天然の生はちみつである。しかもそれぞれが大変美味ときている。健康にも美容にも良いとされる二つ食材の素晴らしいコラボレーションだ。
トロリと滴る香り高いはちみつを胡桃(クルミ)の食感とともにお楽しみいただきたい。
材料に限りがあるため50ビン限定製造となっています。
お買い求めは下記の店舗でどうぞ。
・パティスリー・ナチュール(常陸太田市幡町)
・トロワフレール(常陸大宮市上町)
※ガトーデイジー(常陸太田市大里町)では3月下旬からの予定

柚子のコンフィチュールも販売中です。