2013年7月31日水曜日

古代ハス 開花

古代ハス(大賀ハス)が開花した。
濃いピンクが一輪、田んぼの緑の中に。
2013/07/31 AM8:20 撮影
残念ながら、開花時にポンと音がしたかどうかは分からない。

         

昼過ぎに、道路脇に説明板を立ててみた。
通行する人が、花に気づいたとしても、このままでは何なのか分からぬであろうから。
情報だけはタイムリーに、正しくちゃんと提供しないとなぁ・・なとどひとりごちてみたり。

古代のハスと理解してもらったうえで『へぇ〜』やら『ほほぉ〜』やら『ふ〜ん』でよい。2000年の歴史ロマンを感じってもらえれば嬉しいが。

2013年7月30日火曜日

古代ハス(大賀ハス)蕾をつける

古代ハスとして有名な大賀ハスが我が家の田んぼの一画に植えてある。
次第に根を田んぼの中に延ばしてきて、いまでは大半の葉が稲の中に生えている状態になってしまっている。

植えてからもう10年ほど経つだろうか、毎年葉っぱだけはたくさん生えてくるのだが、花が開くことはなかった。
そんな大賀ハスだったが、今年初めて蕾を付けた。
孤高で、凛とした姿だ
特別なことはしていない。やはりその土地に根付き、開花するまでには一定年月が必要なのだろう。

開花まではまだ数日かかりそうだが、濃いピンクの大きな蕾が緑の稲の中にとても良く目立つ。
近寄ってみると、背が低く稲の中に隠れて遠くからは見えないが、もうひとつの蕾も確認した。
稲の背丈より低いところにも蕾
大賀ハスの本家本元(出土地)である千葉で育てられているものは、5月の終わりから開花しピークは6月末〜7月初めのようだから、当地ではずいぶん遅いことになる。
千葉市の大賀ハス開花情報2013

2000年も前の縄文時代に咲いていたハス(の子孫)がいまこの地で開花しようとしている。まさにロマンだ。

         

場所は、JR玉川村駅から北に250mほどの県道脇の田んぼ。通行する車からでも見える場所だ。
今はまだ蕾でちょっと見つけにくいが、開花した暁には緑の中にピンクの花が目立つであろうから、容易に見つけられるに違いない。
(脇見運転せずに、横の空き地にしっかりと停車して)観賞していただければ幸いである。

2013年7月29日月曜日

最高の蜜の味

プラムの収穫時期はとうに終わり、やや遅れて収穫時期を迎えたプルーンもほぼ終わろうとしている。
これらの果実は、ちょっと実が赤くなると鳥達が目敏く見付けて啄みにやってくる。
粒も大きくて一見良さそうな実も、手にしてみると嘴で突つかれた痕が大きく広がっていて残念なことも多い。
そうなるとさすがに商品価値はない。

取って捨てるまでもないためそのまま枝に残しておくことも多いが、それが熟して腐りかけるころ、ある生き物にとっては最高の贈り物となっている。
顔を埋め蜜を貪っている
甘い甘い蜜を求めて、昆虫達が寄ってくる。
カブトムシもだ。今日はオスのカブトムシがいた。
ベタベタ・ジュクジュクの腐りかけ(いや、腐っている)のプルーンにしがみつき、貪っている。
逃げる気配は全くない。きっと至福の時間なのだろう。
我々にとってはちょっと触るのも抵抗あるシロモノだが、このジュクジュク・ベタベタは最高の蜜のようだ。

人間にとっても美味しい果実であることは間違いない。ただ美味しいと感じる時期が彼らとは多少違うに過ぎない。

今年は多くの方々にプラムやプルーンを喜んでいただけた。
美味しいものを食べているとき、人間も動物達も幸せを感じるのは同じのようだ。

2013年7月28日日曜日

夜明け前

東野はすべて山の中である。
あるところは蕎麦畑がひろがる平坦地であり、
あるところは十メートル程の幅の玉川の岸であり、
あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。

(タイトルを『夜明け前』としたので、このような書き出しが相応しいと思いパクってみたが、かなり唐突で無理がある orz)

夏至からひと月以上過ぎたとはいえ夜が明けるのはたいそう早い。
今日(7/28)の段階でも午前4時前には空は十分に白んで、山の端も木々もはっきりと確認できる。空気はヒンヤリとしており、ちょっと肌寒いほど。
ここは蓄熱する人工物とてほとんどない田舎。都会のように日中に照らされ蓄熱したコンクリートからの暑さがないので、明け方は驚くほど涼しい。

         

夜明け前のこの時間帯に、周囲の山々がひと時賑やかになる。
時系列で様子を記してみる(朝早く目が覚めてしまったためメモしてみた)。
3時50分頃、ヒヨドリが一斉に鳴き出す。
4時10分頃、ヒヨドリの無き声にカナカナ(ヒグラシゼミ)が一斉に鳴き出して加わる。ヒヨドリの鳴き声がかき消される程だ。このときが一番賑やかで、それはそれはウルサい。空はすっかり明るくなる。
4時40分頃、カナカナが鳴きやむ。ヒヨドリの鳴き声だけになる。
5時10分頃、その声も鳴きやみ、わずかなウグイス、山鳩、カラスの鳴き声だけとなりちょっとした静寂な時間となる。次第にこれらの鳥も鳴き止む。辺りはすでに十分に明るく、曇った日中とさして変わりない。
5時38分、玉川村駅に上りの始発の汽車が入る。県道を通過する車の音が増えてきてざわつきだし、今日の人々の活動が始まったことがわかる。

なんの特色もない田舎の町だが、よく目と耳と感性を使って辺りを見渡すと素晴らしい世界に気づかされる。あまりにありふれているから気づいていないだけだ。

名所旧跡があったり、歴史の教科書に登場するような場所だけが自慢できる田舎ではない。むしろ昔からそこで懸命に生きた名も無き先人たち=我が先祖達の、汗や涙が染み付いた土地のほうが、素晴らしい田舎であると思っている。
ここ常陸大宮市東野、わが故郷はそんな場所である。

    心につながる故郷
       血につながる故郷
          言葉につながる故郷
                      島崎藤村

2013年7月27日土曜日

投稿500回目

2年前の東日本大震災直前の3月9日、このブログをスタートさせた。
以来、2年4ヶ月経った。
田舎オヤジの単なる農作業日誌ほどのブログではあるが、ビュー回数は6万を超えた。なんとも不思議だが有難いことだ。そして、今日のこの投稿がちょうど500回目である。

(我々の指の数が10本であることから10進法が生み出され、一般に採用している。故に500という数字は切りが良いと感じてしまい、メデタイような雰囲気になる。だが2進法や6進法(コンビュータの世界)や12進法(時計の世界)やらを使っていたとすれば違う数字がメデタイと言うことになるのだろう。仮にだが我々が蛸の仲間であったら8進法だったかも知れぬ。・・ なのであまり500がメデタイ意味は無いと思っている。屁理屈だが。。)

たいした知識もないくせに、よくもまあこんなに続けられたものだと思う。
このような辺鄙な田舎では、変化と言えば四季の移り変わりくらいのものなので、とりたてて珍しくもないであろうそれら季節の様子を、拙い文章で綴ってきた。
かなりの部分を写真で誤摩化しているのは、ご賢察の通りである。
知識の幅も深みも無い身であるが故に、従来の路線を変えるのも難しい。
やはりいままでの方向性で行かざるを得まい。

         

今日(7/27)、嬉しい出来事があった。
夕方、JR水郡線・玉川村駅前の無人野菜販売所の店仕舞い(立て看板と幟の片付け・売れ残り野菜の引き上げ・料金回収)をしに行ったところ、料金箱に名刺が挟んであるのを見つけた。
(ご本人の了解を得ていないのでYさんとする)
お名刺の住所は埼玉県である。
Yさん、お仕事で来られたのか、あるいは近くのゴルフ場にプレイしに来られたのかは存じ上げない(・・このような場所の無人野菜販売所だ。ここを訪問することを目的にわざわざ来られるはずは無いことは確かだろう)が、立ち寄っていただいたようだ。
さらに、お名刺にはブログを楽しみに見ていることと、この販売所で昨年配ったヒマワリの種を播いて花が咲いていること、が記されてあった。

全く見ず知らずのYさんだが、いつも見てくださっていると言うこのブログをきっかけとして訪ねてきてくださったものと拝察する。お会いすることはできなかったものの嬉しい出来事だった。

書き手の自己満足に始終したり、一方通行になりがちなブログなのだが、このような反応を頂けたりして双方向になるとまた違ってくる。
なんとも単純であるが、今後も続けてゆこうと気持ちを新たにしてしまう。

しょうもない話にも懲りずに今後ともお付き合い頂けたら幸いである。

2013年7月25日木曜日

ブルーベリー収穫開始

2013年度のブルーベリーの収穫を始めた。
まだそれぞれの枝には紫紺の粒が数粒でしかないが、それらを摘み取ってみた。
粒は大きく味もしっかりとしており濃い。
粒は昨年より大きく揃っている。(2013/07/25撮影)

公式的には今年の『初物』でもあるので、まずは仏壇・神棚にお供えである。

何モノがおわしましてこの素晴らしい実りを我々に与え賜うのかは分からぬ。
分からぬが、今年もまたこのように収穫ができることは、ほんとうに有難いこと。
人知を超えた何か、つまりは神様(祖霊や産土神のようなものだろうか)からの贈り物であると考えるのが自然だっぺど思う。
素直・謙虚な気持ちで、ただただ感謝しつつの収穫である。

         

確かな出来を確認したので、いよいよ明日(7/26)から無人野菜販売所にて陳列販売を開始することにした。(100g=100円を予定。昨年と同じ価格設定)

これは販売所での立ち話ではあるが、ブラム(ソルダム)・ブルーンを購入してくださった方々からの期待も大きい。どうやら昨年以上に手応えはありそうである。
しばらくブルーベリーキャンペーンが続きそうだ。

今年も、直接わがファームにお越し頂いての摘み取り体験も可能にしている。
予約受付(*)を開始しているので販売所に掲示して情宣するつもりだ。
こうやって、目指す6次産業化した農業の形にだんだんと向かいつつある。
ますます楽しくなってくる。

(*) 7/17のブログ参照

2013年7月24日水曜日

ソルダム

プラムの好評完売から2週間あまり。
同じプラムだが別の品種であるソルダムが収穫時期を迎えた。
この樹がまともに実を付けて収穫できるまでになったのが、実は今年が初めてだ。例年全く実を付けないか、僅かに実が付いても収穫できる前に全て落果してしまっていたので、ちょっと嬉しい今年である。

 =>こちらの樹だけは品種が分かっている。果実の特徴も一致しているので間違いない。7月上旬に最盛期を迎えた先だってのプラムは、色・形・大きさから恐らく『大石早生』ではないかと思われる。参考HP=>果物ナビ・すもも(李/プラム)
この品種もいっぺんに色付き始まった
前回の品種よりも、ひと回り大きい果実で果肉が赤い。
表皮は多少緑でも果肉は真っ赤でジューシーだ

さっそく今日(7/24)、JR水郡線・玉川村駅前の無人野菜販売所に並べた。
予告無しに急遽出店した上に午後からは大雨となったのだが、このソルダムだけはまたまた完売となった。
特別珍しい果実ではないと思うし、プラム好きの人がこの地域に特別多いとも思えない。
今日だけ交通量が特別多い訳でもない。(ましてやSLが水郡線を走ったり玉川村駅で停車した訳でもない)
やはり、オバちゃんたちに6個入りパック=100円という価格設定が響いたのだろうか。
スーパーで売られているソルダムはやや高価だがモノは立派でそれだけの価値はあろう。我が家のソルダムは、味は負けないとしても、大きさもバラツキあるし色も劣っているのが現状だ。
そもそも比べるようなシロモノではないのは分かっている。
値段設定は微妙な問題だが、どうせ消費しきれない分量が数日間に熟れるのだから、手間賃が回収できる程度でよしとしているのだ。
いずれにしても、この無人野菜販売所が認知されてきて、口の端に上るようになってきたのがなにより嬉しい。今後、何をするにしてもやり易い。

                                              

ソルダムの収穫時期もまた短い。明日、明後日と連日並べようと思う。
つづいてプルーンが収穫時期を迎えるが、これもまた短期間で一気に熟れるので、連日の販売となるだろう。
ここ数日は忙しくなりそうだ。

また、多くのお客さまに里山の味覚を味わっていただければ幸いである。
ついでに、周囲に口コミしてもらって我が『ひたち里山ファーム』の名を広めてくれたら尚うれしい。
予告無く突然今日並べた。
20パック陳列して1時間後には残量2パックに。
この交通量・周辺の人口密度からすると驚異的な売れ方だ。
中味が分かるように切った果実を見本で置いたのも良かったのかもしれない(上の箱の2個)

2013年7月23日火曜日

未だにホタル

今日(7/23)の常陸大宮地域は夕方に強い雨が降った。
めっきり涼しくなった今宵である。
薄暗闇の田んぼに涼風が吹き抜ける。
日課になった感があるが、夕涼みのひとときに背戸の田んぼを眺めている。

田んぼ脇の水路の草むらに目をやると、点滅する仄かな光が数個。
まさかと思ったが、ホタルがまだ(また?)いた。
既にホタルが光る季節は終わったものだと思っていたので、予想外の出来事だった。
いつも光を放っている草むらは、何回も何度も刈り払われている。
水路も何度も大水が出て底の砂からが流されている。
だがそれでも、こうやってまた出てきてはひっそりと人知れず光っている。
なんと健気で、愛おしい存在であることか。

この地区では、来月上旬に無人小型ヘリによる農薬の空中散布が行われる予定だ。
生息地の直撃ではないためか、毎年散布されているもののこうやって毎年ホタルは姿を現してくれる。
来年もここでまた逢えることを、祈るような気持ち半分だが、楽しみにしている。

夏野菜たち

朝採りした夏野菜たち。
昨日収穫しても、また翌朝にはこうやって収穫できる。
摘む作業も楽しく、ささやかだが幸せを感じる瞬間だ。
充実感がある。

茄子・胡瓜・蔓茘枝・赤茄子・・。彩りも鮮やかだ。
どれもこれも農薬の類は使っていない、そのまんまの野菜たち。
直接口にしても無論大丈夫だ。味も濃くて美味い。

無人野菜販売所に並べ、このささやかな幸せを皆さんにもお届けしよう。

 
ちなみに、茄子(ナス)・胡瓜(キュウリ)・蔓茘枝(ツルレイシ=ニガウリ=ゴーヤ)・赤茄子(アカナス=トマト)

2013年7月21日日曜日

精米機の更改

農家ならではの贅沢かもしれないが、自家精米して米を食べている。
籾を取り除いただけの玄米を、精米率を調整して食べる=『分づき米』を食べられるということだ。
我が家には専用の精米機がある。

分づき米とは、白米を10割の精米率としたら何割精米しているかで、5分づき米・7分づき米という。玄米の状態を0とし、一般的に店舗販売されている白米が10となる。
御承知の通り、玄米(0分)は栄養価が高いものの炊いてもボソボソ感があり食べ難い。5分づきでは、米に白っぽさが出てくるが、まだボソボソ感は残る。胚芽が残っており栄養もあるし、風味もある。7分づきとなると、胚芽が少し失われ白米にぐっと近くなる。白米は一般に食べられている米で、食べやすいし美味しい。ただ胚芽が失われている。

米業者への卸用や自家消費用の米は、量も多いことから籾殻を取り除く工程だけは専門業者(我が家の場合は米の卸先だが)に委託し、玄米にしている。
販売する米は玄米での業者引き渡しである。
自家消費分も玄米状態で倉庫に保管していて、定期的に玄米から精米して食べている。
 
         

古代米のひとつの紫黒米の場合は、籾殻を取り除く作業を我が家で行っている。
この籾殻取り除きも同じ精米機が行う。
紫黒米の場合は、精米してしまうと米粒表面の紫色が削り取られてしまいせっかくの色が消えてなくなるので神経を使う。
籾殻を破った状態の紫黒米

籾殻を取り除く作業をしていると次第に紫色が擦れて落ちていってしまう
この程度を見極めるのがポイントだ
この精米機が年代物のせいだろうが、籾摺りの程度や精米の程度を調整するのが難しくなってきた。紫黒米に籾が混じりなかなか取り除けず、繰り返しているうちに紫色が剥げ落ちてしまう事態になった。

そのために精米機を買い替えた。いままでと同じタイプの機械だ。
我が家のような自家消費分程度の量を精米するにちょうどよい性能である。



いままでの機械も10年以上は使用した。特殊な機能は付いておらず、シンプルで丈夫だった。買換え需要は起こりにくい機械だろう。
この機械のマーケットはどれほどのものだろうか。かなり小さいことだけは確かだろう。・・などと要らぬ心配をしてしまう。

これでまた美味しい白米を精米できるし、紫色鮮やかな古代米を精米できる。

2013年7月19日金曜日

二槽式洗濯機

洗濯機が我が家にやってきたのは、1960年代後半の大阪万博の少し前頃だったろうか。あるいはもう少し前だったろうか。
洗濯槽のみの洗濯機(一槽式)で、脱水機能はなく洗濯機右側についていた手廻しローラーで絞るタイプのものだった。
それでも、きっと画期的な出来事だったのだろうと思う。
母や祖母など女性たちが、それまでのタライ桶と洗濯板で手洗いするという重労働から一気に解放されたのだから。

やがて1970代後半だろうか、洗濯と脱水を別にこなす2槽式にとって替わった。
その2槽式も2000年前後には全自動式に置き換わった。
我が家でも、今は全自動のドラム式を使用している。

進化と言えば進化だろうが、洗濯から乾燥までこなすものは当然として、節水機能やら除菌機能やら、あってもなかなか使わない(使えない)機能が盛りだくさんだ。
ボタンがたくさんあリ過ぎて、すべては理解できなでいるし、(乾燥機能で)いったんスタートボタンを押してしまうと途中ではドアがロックされて開かなくなったりする。また洗濯や脱水で回転中にストップボタンを押したりすると、壊れたりする。
なんでも機械に任せてしまう全自動式とは、一見便利そうで融通が利かないことの方が多い(と思う)。
以前の2槽式は、確かに手間は多少掛かるし水を多く使ったりするが、融通が効いたことは確かである。使用する人の裁量というか、自由度が高かった。
周辺でも2槽式を懐かしむ声は少なくない。
 
         

夏は、屋外作業で大量の汗をかくし、ひどい泥汚れの場合も多いので、洗濯の回数が半端ではない。
なので、大抵の農家では洗濯機は複数台持っていて、泥だらけになった農作業衣類専用の洗濯機を別に設置しているはずだ。(作業効率の面でも、衛生上の面からも)

我が家でも、通常の洗濯用と農作業着用のものを分けて使っている。
この写真の農作業着用の2槽式洗濯機は、家の中で使っていた洗濯機の『お下がり』だ。
お下がりとなってからも大活躍している

なかなか壊れないタフな洗濯機で25年動いている
かれこれ25年前ほどに購入した1988年前半製造の立派な年代物。
我が家の通常の洗濯分を全自動式に主役交代したあとも、農作業専用洗濯機として10年ほどは使い続けている現役機だ。
さすがにボディーには汚れやさびが目立つものの、(洗濯・脱水の)モーターも、ベルトも、排水パイプも、スイッチ類の電子回路部分も、まだ十分に機能している。

このところは連日の暑さで、これを日に2度、3度と回しており、大活躍中だ。

洗濯する衣類の多寡、泥汚れの程度にはかなりのバラつきがあるし、そもそもそんなに厳格な洗濯を要求もしないので、この2槽式は実に使い勝手が良く、重宝している。
洗う時間も、水量も、すすぎ時間も、脱水時間も、洗濯洗剤の量までもが、自由自在に調整(つまりはテキトウに)できる。
比較的汚れの程度は少ない汗になっただけの衣類をさっと洗うライトな場合から、泥だらけの軍手をまとめて洗うヘビーな場合まで、オールマイティーだ。

この2槽式が壊れてしまうと、全自動ドラム式がこの役を担うことになるのだろうが、使い勝手は悪くなる気がする。上品すぎるといったらいいかもしれない。
やはりこの農作業着専用の洗濯機というのは、ガンガン洗える2槽式に限ると。
単に昔を懐かしむだけではない何かが、この2槽式にはある。
 
         

リサイクルショップを覗いて、今のうちから確保しておいてもいいかなと思っている。
なにせもう四半世紀も使っている洗濯機だ。いつ壊れてもおかしくない。

2013年7月17日水曜日

ブルーベリー摘み取り 予約開始しました

暑い日が続いています。
気温も例年よりも高いことから、ブルーベリーが色づくのが少し早いような気がします。
今日の様子では、大半はまだまだ緑色ですが、僅かに数粒の紫色も確認できるようになっています。
2013/07/16撮影
試しにいくつか摘まんでみましたが、酸っぱい中にも甘さがしっかりとあって、出来は良いものと思われます。
この分で行くと、月末近くには十分にお楽しみ頂けるものと思います。
         

ブルーベリー園での摘み取りを希望される方のご予約を以下の通り開始いたします。

1.予約受付開始日
    2013年7月17日(水)

2.開園日
    2013年7月27日(土) ~ 9月1日(日)  原則無休(除く8/14と8/15)

3.開園時間
    午前10時 ~ 午後4時

4.入園料
    お一人様 1,000円 (大人/子供 区別なし)
    時間制限なし、食べ放題
    お持ち帰りは園備え付けの小籠一杯まで無料。2杯目以降500円/籠

5.予約方法
     Eメールにて次の内容をお送りください。
     ・お名前
     ・希望日時
     ・人数
     折り返し、日時・詳細な場所・連絡先等をご連絡差し上げます。

     宛先  hitachi-satoyama-farm@live.jp

     
6.その他
     ・園が狭いため、一度に入れる人数に限りがあります。
      ご希望に添え兼ねる場合にはご容赦ください。
     ・キャンセルされる場合には必ずご連絡ください。

ひたち里山ファームブルーベリー園で、楽しいひとときをお過ごしください。
皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

2013年7月16日火曜日

勝利前言  VS ハクビシン

例年、今頃のトウモロコシ収穫期にはハクビシン被害がひどくて、憂鬱なものだ。
ヤツラは収穫直前のちょうど良いころ合いを見計らい、暗闇に紛れて犯行に及ぶ。
トウモロコシ畑の周囲・天井に網を張り巡らしても隙間を広げて侵入したり、土を掘ってくぐったりして侵入してくる。
まったく憎たらしいヤツラだが、美味しそうな臭いをかぎ取る嗅覚はとても優れているようだ。

この敏感な嗅覚を逆手に取った『竹酢まぶし籾殻』作戦。
トウモロコシの根元周辺にこの臭すぎる籾殻を撒いて、今日で一週間が経過した。
3日経過した段階で新たな被害なしとの途中経過を報告した(7/12ブログ)が、驚くことにその後も全く被害が出ていない。例年の事態を考えれば、完勝と言ってよいかもしれない。なのでここに勝利宣言をしたい。
ヤツラも竹酢のあの臭いはどうやら嫌らしい。
籾殻はもうほとんど臭いはなくなっているが、新たに被害は出ていない

         

さすがに1週間経過した籾殻は竹酢の臭いはほとんどしなくなっている。
手にとって鼻を近づけてやっと微かに感じられる程度だ。その下の土も僅かに臭いが保持されている。
と言うことは、特別大量の雨でも降らない限り、ほぼ1週間効果が持続するというのが、今回の試しみから得られた考察である。
この間に、トウモロコシの収穫の盛りが無事過ぎたのは幸いだった。
おかげで今年はトウモロコシを何度も食することができている。

ただ、虫に食われてしまうのが多いのが悩ましい。
表皮を剥いでみて初めて虫食いと分かる。
白い虫がニョロニョロが蠢いているとがっかりする。
だが、我が家では殺虫剤や薬は一切使わない主義なので、これはこれとして粛々と受け入れ、(虫食いの部分を削り取り)喜んで食べる。
無人野菜販売所に陳列する際には、『虫食いあり』と表示したうえで販売している。
有難いことに、ちゃんと購入してくださる方がいらっしゃるのだ。

         

スーパーに並ぶような立派なトウモロコシではないが、味はまた格別である。
特にハクビシンに勝利した今年は。

これは、ハクビシン対策に頭を悩ましている方にお勧めの方法である。
今回我が家では竹酢を使ったが、木酢でも同様な効果は十分得られると思う。
大規模なトウモロコシ畑には適さない方法だろうが、我が家のような小規模・自宅消費用程度のトウモロコシ栽培には最適だ。

費用対効果も申し分ない。
竹酢なり木酢は竹や木からの自然由来の抽出物だし、籾殻も自然由来のもので、役目終了後は再び自然に帰る。
なんとも良いことずくめではないか。

いま育ちつつある第2、第3段のトウモロコシ用に、新たな『竹酢まぶし籾殻』の材料は既に用意してある。
茹でたトウモロコシにかぶりつき、ガツガツと食う。これが一番うまい。
(白粒と黄粒が斑なのはこのような品種だ)

2013年7月14日日曜日

プルタブ以前には・・・

この掌の上のもの、何かわかるだろうか。
どのように使うものかをすぐに分かった人、懐かしいと思った人は、恐らく50歳代以上の方に違いない。
家の片付けをしていて古い引き出しの中から見つけた。
ちょっと錆びているがまだ使えそうだ
懐かしい・・
これを知らない若い人のために簡単に説明すると、現在の缶入り飲料は全てイージーオープンエンド方式(EOE)、つまり缶のプルタブを引くことで容易に飲み口の穴が開く方式になっているが、昔は違ったのである。
缶詰と同じ状態で、缶切りを必要とするような完全密閉型であったのである。
だからこのような金属製の穴開け器(オープナー)が必ず缶に付いていて、飲むためにはこれが絶対に必要だったのだ。正式には何と言う名称なのかは知らない。

例えば、缶入りオレンジジュース。(別にオレンジでなくてもよいのだが、どうにもジュースと言うとオレンジというのが慣例であるようで、小生もその既成概念に支配されている)
缶の上部にこの金属の穴開け器が張り付いていた。
これで缶に穴を開けてぐぐっと飲んだのである。
ついでに言うと、穴がひとつだと飲み難いので空気を入れる穴と飲むための穴の2つを開けたものだった。
(さらについでに言うと、飲むための穴の方はこの穴開け器を少し傾けてグリグリと何度か動かし、穴を広げ大きくして飲み易くしたものだった)

今のように、手軽なペットボトルやら、プルタブ方式の缶入り飲料が出現する以前には当たり前に使用されたものだ。なので一定年齢以上の方にとっては記憶の底にあった昔を思い出したに違いない。
そんなアイテムでしょう?   きっと。

小生等も、今の方式で簡単に飲料缶を開けられるようになった時には、凄いと思たし、ペットボトルが出始めたときには、どこでもいつでも飲めるようになったことにも驚いたものだ。
同じように50歳代以上の人にとっては、この缶穴開け器を見ると、子供の頃(昭和40年代)にのどを潤した粉っぽい缶ジュースの味と、あの暑い夏を思い出すのではないだろうか。
50代以上の方で懐かしく思われた方に、ぜひともコメントを頂きたいものだ。

こんな錆びた小金属だが、なんとなく捨てられなくなってしまった。

2013年7月13日土曜日

ポポーとブルーベリー

ほぼ収穫時のサイズまで大きくなったポポーの実
ポポーの実の今日の映像だ。
ほぼ収穫時のサイズにまで大きくなった。
これからじっくり成熟を待つ。

そして今日のブルーベリーの状況はこのようなものだ。

まだ固い緑だが、僅かずつ色が変化してきている。
収穫時期の多様化を図るために、早生の品種も植えている。
これらは既に濃紺の実を付けた。早くこの品種を増やしてゆきたいものだ。
ミスティーは早生種。
実は比較的大粒ですでに成熟し始めた。
まだ樹が小さいので早く大きするとともに、株数を増やしたい。

2013年7月12日金曜日

ハクビシン対策 竹酢まぶし籾殻の効果は・・・

昨夜(7/11)のNHK・クローズアップ現代を見た。
シッョキングな内容だった。
「激増する野生動物~福島の生態系に何が~」とのタイトルで、原発事故により住民が避難し誰もいなくなった地域ではイノシシやネズミの急増で生態系が変わってしまっている、との報告だ。
イノシシが平気で道路にたむろし、かつての田んぼや畑の中を群れをなして移動している。見ていて気分が悪くなるようなネズミ被害の家屋が多数紹介された。
ここで平穏に暮らしていた人たちの心情を思うとなんとも切ない映像だった。

東京電力福島第一原発事故から2年余り。生物界のトップに立つ人間がいない空間が生まれた(ヤツラの天敵である人がいなくなった)結果、もともと人と動物が適度のバランスをとって共生していた里山の生態系がかくも簡単に、急激に変わってしまうことに衝撃を受けた。
すべて福島の原発事故によりである。
野生動物達も、望んでこのようなふうになった訳ではあるまいに。
動物・人間双方が不幸になってしまった、なんとも由々しき事態だ。
人間は、なんと愚かなで取り返しのつかないことをしてしまったのだろうか、と思う。
悪魔のような原発とその事故である。

         

福島の避難地域程ではないが、茨城北部でも野生動物の増殖がみられ農作物の被害が増大している。
これは狩猟機会の激減(ハンター人口の減少)と里山の荒廃によるものに他ならない。
行政も手をこまねいている訳ではないが、なかなか追いつかないのが実情だ。
個々人もハクビシンによる農作物被害(特にトウモロコシ)を未然に防ぐために、ネットを張り巡らしたり、我が家で試している『竹酢まぶし籾殻』散布やら、コショウふりかけなど、涙ぐましい対策を試みている。

(※)7/9に実施した『竹酢まぶし籾殻散布』の途中報告をしたい。
ここ数日、収穫時期を迎えている実が幾つもあったトウモロコシ畑だが、竹酢臭い籾殻を撒いて以降3日間(7/10・11・12)ともハクビシン被害は全く出ていない。
最終的な結論を出すにはまだ早すぎる気がするが、例年であればこの状態のトウモロコシがあると連日被害に遭っていたがことから、ここまでは一応効果あり、とみて良いかもしれない。

これからどんどん実入りが進むトウモロコシだ。
ハクビシンによる被害を少しでも減らしたい。

         

憎っくきハクビシンであるが、ヤツラは鳥獣保護法「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」で保護されている。
ために個人が勝手に捕まえたり、薬で駆除したりというのは法律に違反することになる。鳥獣保護法の罰則規定は『懲役』刑または『罰金』刑でたいそう重たい。
ただし、農作物や生活被害を発生させている個体に限り、県や市の許可を受けたうえで捕獲することができることにはなっている。
害獣でしかないと感じるのだが、立派に法律で守られている存在なのである。
難しく言えば、以上のようなことだ。
そんな行政手続き(きっと煩雑なのだろう)をしてまで捕獲や薬を使っての駆除をする根気は残念ながらない。こんな規模でやっている農業だから。
したがって、我々が出来ることと言ったら、ヤツラが忌避するものを使って、農作物に近づかないようにするのがせいぜいのようだ。
残念だが仕方ないな、法律は法律だ。

2013年7月11日木曜日

えひめAI ふたたび

一昨年にはじめて『えひめAI』に挑戦し、作ってみた。
できた液体を、キッチンや風呂の排水溝に流してみたり、夏野菜の土壌に散布してみたりと試してみたのだが、微生物の働きによる各種効果には当然ながら化学薬品のような即効性はない。
消臭効果は確かにあったと思うのだが、野菜への効果はどれほどあったのかが分からない。
『・・・のような気がする』というレベルで一定期間使い続けて、しばらく後になってやっと『ああ、やっぱり』というおぼろげながらの確信に変わる変わるような気がする。

気がするというのは、いつも小難しい理屈をこね『自然のなんとか』とか『効率性がどうとか』と理論を振りかざしているくせに、このえひめAIにも即効性を期待してしまっていたようであり反省しているのだ。
あれ以来、畑にも家の中にもえひめAIを使うことは無くなってきていて、最終的な効果、特に土壌散布しての各種野菜に与える好影響を確認できない(しない)でいる。
現代農業に紹介されている記事は、上手く行き過ぎている例のような気がしてならなかったし、そんなに効果覿面なのかという疑いも確かにあったのである。

真に納得性の高い結果を求めるのであれば、他の栽培条件を同じにした上で、えひめAIを使用した区域と使用しない区域の栽培比較を、出来るだけ多くのサンプル数で実施しないとだめだろう。
ということは、理屈では十分わかっているのだが、どうにもそこまでのこだわりがないのだ。根がヘタレで、根性無しのイイカゲン野郎なので仕方ない。
皆が良いと言うのだから恐らくそのとおりなのだろうから、その与える影響が何%ほどあったのか(散布しないのに較べて何%増収となったのか)と、そこまでの数値を出すことにはあまり関心がない。

今年もまたあえてやってみようと思い立ったのは、このブログでの紹介記事を検索されている(読んで頂いたかは分からないが)方が結構いらっしゃるので、あの記事のままでは中途半端だし、内容的にも恥ずかしいと言う幾許かの反省があるからだ。

ドライイースト・ヨーグルト・砂糖・納豆・ぬるま湯だけで廉価かつ容易に出来るし、いまの時期であれば、35℃に温度を保つのもビニールハウス内にポリタンクをいれておけば良いので、あまり神経質にならずに作れる。(過去の経験からおそらく)失敗はない。

前回は各材料の分量をきっちり計測して作ったのだが、今回はかなりテキトウである。
ドライイーストがスーパーの棚に2箱しかなかったためちょっと少ない気がした(農文協のガイド本にはこの倍の量を入れるように書かれている)がこれで済ましたし、ヨーグルトも食する訳ではないので消費期限の切れそうな安売りヨーグルトを買い込んだこともあり、ちょっと少なめになってしまった。
ヨーグルトの上の薄茶色のドライイーストと納豆の粒2つ。
このあと砂糖とぬるま湯を入れて手でかき混ぜた。
そしてポリタンクに注ぎ込んだ。
バケツにこれらを一斉にいれてかき混ぜ、ボリタンクに移し、ボリタンクをガチャガチャ揺すってかき混ぜ、ビニールハウス(昼間はおそらく50℃位になるはず)に置いておいた。
ポリタンク内の液体は35℃程度にはなるだろう(⇦前回まではちゃんと温度計を差し込んで温度チェックもしていた。今回のこの手の抜きようは何なのだろう?)。

作っている最中からブクブクとアワが出ているので、多分問題はないのだろうと思う。
あまり材料や分量、混ぜる順番など、神経質になることはない。
ただ、温度管理(35℃程度を維持すること。夏場は3日間程度、冬場は一週間程度)だけはある程度きっちりしないと微生物の活動が活発化しないので注意だ。高温になりすぎても微生物が死滅してしまうのでこれも注意だ。あとは放っておけば良い。

さて、後数日で出来上がるはずの『えひめAI』。
今回は親戚からも分けて欲しいとの依頼もあるため、小分けして差し上げる予定だ。
この親類の家では、作っている野菜類を地元スーパーに出荷していることもあり、品質には拘りがある(恥ずかしいのだが、この点が我が家と異なる。見習わねばならぬ)。
このような方に試しに使ってもらえるのは有難く、うれしい。
効果確認の強力な助っ人である。この農圃でもえひめAI効果を確認してもらえれば、この場できっちりと紹介する予定でいる。

【今回使用した材料】・・20リットル分
・ドライイースト(日清食品 スーパーカメリア ホームベーカリー用)30g×2箱  計60g(⇦テキスト本には、20リットル作るには200gとある)
・砂糖(上白糖) 1kg
・ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト プレーン) 450g×2パック 計900g(⇦同、1kgとある)
・納豆  2粒(⇦同、3粒とある)
・ぬるま湯 15リットル
 以上の材料をかき混ぜ、20リットルのポリタンクに入れて、ビニールハウス内に置く。
 ガス抜きのため蓋は閉めないこと。

2013年7月10日水曜日

瓜子姫(うりこひめ)のお話

瓜、メロンの類いはたいそう美味しい。小生の大好物である。
アンデスメロンやプリンスメロン、種類を問わず美味しい。
今年も我が家のビニールハウスの中では、プリンスメロンが育っている。
まだ収穫には早いプリンスメロン
現在の主流はこれらの改良が進んだ品種の瓜・メロンだが、昔に子供の頃に主に食べたのは『マクワウリ』ではなかったかと思う。

畑で栽培していた記憶はおぼろげだが、甘くて美味しかった記憶は鮮明である。スイカと並んで子供が喜ぶ甘い食べ物だった。
たぶん現在のメロンのほうが格段に美味いのだろうが、あの当時十分過ぎる程美味かった記憶がある。なにしろ昭和40年代前半である。

         
瓜は特に暑い季節にぴったりの食べ物だ。
水分が多く、身体を冷やし、利尿作用がある作物で、熱中症やむくみを防止し、夏バテ回復に役立つと言われる。
低カロリーなので、肥満や高血圧、腎臓病、糖尿病も予防してくれる上、ビタミンCが豊富で、カリウムや食物繊維ペクチンも含まれているとも。
素晴らしい食物だ。
さらに栽培もそんなに難しくはない。

かの豊臣秀吉は瓜(当時はマクワウリ)が大好物であったとか。
朝鮮出兵の最中に名護屋城(福岡県)で秀吉が開いた茶会での仮装大会では、自ら瓜売りに仮装したとの話が残っている。

         

ところで皆さんは瓜から生まれた『うりこひめ(瓜子姫)』の話をご存知だろうか。
話の書き出し、最初はこうだ。

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいた。ある日おばあさんが川で洗濯していると川上から大きな瓜が流れてきたので、それを家に持ち帰った。割ってみると中から可愛らしい女の赤ちゃんが出てきた。
子供のいなかった二人はその子を『瓜子姫』と名付けて大切に育て、瓜子姫も元気にそして美しく育っていった・・・・。

まるで桃太郎の女性版・瓜版であろう。
嘘のような話だが、確かにこの昔話は実在するのだ。
そして、この後の話の展開は実に凄い。桃太郎とはまるで異なる。そして日本の東西(西日本と東日本)で話の展開に違いがあり、悲喜の結末も変わっている。
ソフトなものから、かなりハードなものまで、さまざまな展開と結末が伝承されていて、中にはかなり凄惨なものもあったりする。
夏を涼しくするホラー話として最適かも知れない。

興味があったら調べてみたら良い。
今回は敢えてリンクを張らないでおく。
検索キーワードは『瓜子姫(うりこひめ)』だ。

あの甘くて美味しい瓜に、こんな説話があるなんて、ちょっと驚き。
雑学のひとつだろう。知らない人に蘊蓄を傾けられること請け合いだ。

2013年7月9日火曜日

ハクビシン対策の新たな試しみ さて効果は??

ハクビシンの仕業に違いないのだけれど、トウモロコシの被害が今年も始まった。
先日、被害にあったトウモロコシのことはブログに記した。
2011/07/25のブログで書いたときほど『コショウ』の効果は無くなってきている。
コショウ耐性でもついたのだろうか。だとしたら順応性が極めて高いヤツラだ。新たな手を考えねばなるまい。
これから実入りが本格的に始まるのを前に、なにか有効な手だてがないかと中味の乏しい頭で考えていて、あることを思いついた。

ヤツラは嗅覚が敏感だからこそ、美味そうなトウモロコシを嗅ぎ分けるのだろうという仮設のもとに、天然素材で臭いのきつい木酢や竹酢を周囲に雰霧したらどうかと考えた。
親類からもらった竹酢が2リットルほどある。これを活用することにした。


直接実に噴霧するとトウモロコシが臭くなる。それに噴霧すると自分自身にも掛かってしまう。
直接地面に散布すると、土に染み込んでしまい範囲が限定的になる可能性が高い。
予防線としてできるだけ地表面の広範囲に撒けて、地表に留まり長時間に渡って保臭性(⇦こんな言葉があるのかどうか)を保てる方法はないか。

そこで籾殻に竹酢を絡めて散布することにした。材料全てが自然素材で安心だし、新たな費用はかからないときている。名付けて『竹酢まぶし籾殻』散布作戦。
竹炭焼きの副産物
臭いはキツイが天然成分であり無害だ
最適な配合比率など当然分からないので、テキトウに混ぜた
水バケツ一杯(13リットル)、竹酢2リットル、籾殻30リットル
これらをかき混ぜ、トウモロコシの根元に撒いた。
籾殻に竹酢の希釈液が良く馴染んで、しっとりするまで何度もかき回した。

かき回している間もやたらと臭う。たまらなく臭い。身体に染み込んでくるような気がする。
これは間違いなく効き目があるぞ、と密かに確信しつつ約120本(約20㎡)のトウモロコシ畑にすべて撒いた。ちょど良い分量であった。

クドいようだが、これは臭い。臭すぎる。しばらく鼻に臭いが残ってしまい甚だ不快である。人間がこれだけ忌避したい嫌な臭いだ、きっとヤツラもそうに違いない。

作業を終えたあたり一面には、竹酢の臭いが充満してプンプンしている。
今夜ヤツラが出てきても、尻込みして退散するに違いないな。
期待出来そうだぞ、これは。
化学的な薬品ではなし、安心して使用できる竹酢だ
これの効き目が確認できたら、これから続いて収穫時期を迎えるトウモロコシに使おう
竹酢まぶし籾殻を撒いたのは一番奥のトウモロコシ
手前には第二弾、第三弾のトウモロコシを植えている
さて、結果はどうなるか・・・。
来週・再来週あたりに報告したいと思う。乞う、ご期待。。。

2013年7月8日月曜日

ランチビール

暑い日の昼に、ひとり乾杯
宮仕えでなし。ここには上司も部下も同僚もいない。
誰に咎められることなくランチビールを独り楽しむ。

オシャレな店で夜景を観ながら傾けるグラスビールではない。
憂さを晴らすために居酒屋に集い、仲間と愚痴りながら飲むビールでもない。

外での作業で体中から流れ出た汗を、ひと時のこの冷えた缶ビールが補う。
たまらなく美味い。五臓六腑に浸み渡るとはこのこと。
う~ん、まさに田園の快楽。いいもんだ。
この快さ、爽快感、どのようにしても正確に伝えられないのがなんとも残念だ。

         

見上げると、梅雨明した青空にひとひらの雲(ずっと奥の方にも雲はあった)が。
そこでふと。。。
   来し夏の 
     常陸の国の
        玉川の 
          東野(とおの)の峰に ひとひらの雲

・・かの著名な国文学者が詠んだ句、『行く秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる・・』ではなくて、このような東路の奥の地でこんな季節だが、なかなかいい眺めで、趣があろうが(酔)。