沢山の方が当ブルーベリー園にお見えになり、収穫を楽しんで頂いた。
また、無人野菜販売所にはブルーベリーも朝採りして数多く並べ、毎回大変な好評を頂いた。
最盛期の8月上旬〜中旬は、それだけ収穫してもまだ撓わに実が付いていた。
まさに獲っても穫っても・・・の状態だった。
どちらかというと鮮度が命と言っても良い果実であり、保存は冷凍するのが一般的だ。
従って、いま我が家の冷凍庫には容量一杯のブルーベリーのパックが保存されている。
また、ジャムに加工して保存もしている。
シーズンが終わっても、しばらくの間はブルーベリーを楽しめる。
どんどん実は完熟する。
穫らなければ落果するだけだ。
穫ったところで冷凍保管する場所もすでに満杯だ。
さて、どうする??
今回挑戦したのはドライブルーベリーである。
とにかくブルーベリーを収穫し、選別したうえで乾燥させ、ドライブルーベリーにして食してみてはどうか、という単純な発想から試してみた。
まさに『もったいない精神』の発露である。
具体的には次のような方法をとった。
まず、乾燥機がないためこの真夏の暑さを利用した天日干しによる乾燥とせざるを得ない。
効率よく高熱に晒し、風を通して乾燥させたいため、ブリキ製の色付き波トタン板を使った。
ブリキの波トタン板の上に、金網とネット(今回使用したのは5mmメッシュの防風ネット)を敷いて収穫したブルーベリーを並べた。
波トタンにしたのは、凸凹があり通風性に富むことと、何よりも炎天下ではかなりの高温になることが期待されたからだ。
台の上には、下から順に、ブリキの波トタン板、金網、防風ネット、ブルーベリーを置いた |
予想した通り、炎天下ではネット面は短時間で52℃にもなった。
トタン板は触るとかなり熱い 天日干し3日で、かなりシワシワに変化してきた |
カリカリ状態とは言えないものの、レーズン程度までは乾燥できた。
晴天が連続すればもっと短期間で乾燥するだろうが、今回は間に曇り・雨の日が入ったために計5日間となった。
大粒の実もだいぶ縮んだ |
ブルーベリーの美味しさが濃縮された感がある |
実に元の26%。ほぼ1/4となった。
高価な装置は不要だった。
ところで、乾燥したブルーベリーの味はというと・・・。
以下は食してみた人々の評である。
・ほんのりとした酸味があり、程よい甘さ
・少し柔らかいレーズンという感じだが、良く味わうとやはりブルーベリー
・クランベリーに似た酸味があるが、歯ごたえは柔らかい
・生で食べるより、やや皮のザラザラ感が残る
・パウンドケーキに入れて食べたら美味しそう
・アルコール臭がする気がする(⇨少し発酵でもしたのだろうか)
どうやら、レーズンやクランベリーに似たものだがやはりブルーベリーであり、酸味と甘味が同居しており『美味しい』、というものに落ち着くようだ。
製造が容易で手作り感あふれ、味覚的にも視覚的にも、個人的には大変満足している。
そのままつまんで食べてもよし、アイスクリームに載せて食べてもよし、これはこれで当面楽しめそうだ。
来年は大量生産し、お裾分けできればと考えている。
0 件のコメント:
コメントを投稿