2011年9月9日金曜日

元玉 再生プロジェクト

まずは、ハロゥィンに向けたカボチャ栽培の報告である。
お化けカボチャは10cm程度まで大きくなったものの、残念ながら腐ってしまった。
このようなことになった原因がわからない。
先週の雨続きの気候のせいか、とも思うがわからない。
他に、実がついているのもあるものの、あと一ヶ月で大きくはならないだろう。
今年は失敗として諦めざるを得ない。

どうにもこの失敗のままでは悔しいので、また来年にも種から育てて、各種環境を変えてチャレンジしたい。
腐ってしまったお化けカボチャ

         


JR玉川村駅前の無人野菜販売所に植たヒマワリ100本は、みな頭を垂れて順調に枯れ始めている。
もう少し経過すると完全に茶色になるので、種を採取する予定だ。
大粒の種が大量に採れそうだ。

折しも、今年は福島で『福島ひまわり里親プロジェクト』というのが行われている。

直径25cmほどあり、ずっしりと重たい
首も垂れてしまう訳だ
福島ひまわり里親プロジェクト

放射性物質の除去に有効であるといわれるヒマワリである。
ヒマワリの種をこのプロジェクト事務局から購入し、全国各地で里親として育てて、秋に採取した種をまた福島に戻す、来年また全国で栽培してもらい、種を戻してもらう、という種の増加サイクルの活動だ。
来年には全国各地の里親が採取した大量の種が福島各地に配布され、除染目的に栽培される予定だとも言う。
福島を忘れていないよ、という全国各地から送れるメッセージでもあり、簡単に参加できるプロジェクトだ。
素晴らしいアイディアだと思う。

         

我がファームのヒマワリ栽培は、この福島のひまわり里親プロジェクトとは全く無関係である。
種を播き苗を育てた時点では、このプロジェクトの存在を知らなかった。
であるが、趣旨はまったく同じであり大変驚いている。

今年はとにかく種を増やすことだけに専念した。
これから種を採取したら、このJR玉川村駅を利用する人や近隣の方々に無償配布する予定だ。

今後、皆さんの協力でこの地域一帯をこのヒマワリの種から育てた花で埋め尽くしてもらう予定だ。
そして、この鄙びた街の殺風景な景観を変えると同時に、なによりも放射性物質の除染に役立ててゆこうという計画だ。

ヒマワリをどんどん増やし、その種にどんどんセシウムを吸収させる。
何年か後には膨大な量になった種を、セシウムの元の持ち主である東電に引き取ってもらうように働きかけたいと考えている。

このわが故郷を汚染している放射生物質に対して、みんながもっと関心を持ってもらいたいのだ。
もっと意識してほしいと思うのだ。
公表されている放射線量の値は低くなっているが、どの家にも値が高い場所(雨樋の下など)があるのだ。
このヒマワリの種の無償配布は、その動機付け・意識付けの活動と言ったらいいだろう。


         

行政サイドによる除染作業をただ待っていたのではいつになるか分からないのが現実だ。
当の福島でさえ報道されている通りの遅々として進まない状況だ。
ましてやこの常陸大宮などは、どうなるものかも分からない。

行政サイドの対応の遅さに文句を言うのも良い。
だが、彼らを責めたり文句を言うよりも、もっと前向きに、建設的に自ら動こうではないか、と私自身は思ったのだ。

いま自分たちにも出来ることはある、とにかく行動を起こし自分の安全を自分で守りたいと思った。
福島のような『●●プロジェクト』という名称も無いし、活動としては微々たるものだが、この地元で生きてゆかねばならないひとりの民として、せめてもの行動だと考えている。

         

と書き進んできて、プロジェクト名を思いついた。
『元玉 再生プロジェクト』と言うのはどうであろうか。

この辺りは、元は玉川村という村であった。だからJRの駅名にもなった。
JRの駅が出来た当時は大変に賑やかな街であった。
だが、今では当時の面影は殆どない寂しい駅前であり街並みである。
活性化してほしいと誰しもが思っているはずが、何をどうしたら良いか考えあぐねている。
元の玉川村の活気を再生するプロジェクトのひとつで、誰でもが参加できるもの・・・。
如何であろうか。
そのきっかけとなれれば嬉しいのだがなあ。

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