2016年4月26日火曜日

分蜂群を捕獲(8群目)

今日は、昨年から飼育しているミツバチの巣箱から分蜂が起こった。
突然の羽音で発生を知り、巣箱に駆けつけ、その一部始終を眺めた。

すぐ近くの庭の松の幹に集まりだし、みるみるうちに蜂球を形作った。
騒ぎが収まるまで約5分間のドラマだった。
  蜂球を作る様子 → Youtube

このあと、重箱型巣箱の空箱を幹の上にセットしてミツバチを誘導。

難なくほぼすべてのミツバチを箱に収めて捕獲終了した。

これで今年のミツバチ捕獲は8群め。ここ数日は毎日のように捕獲できている。
こんなに楽しいシーズンは初めて。

2016年4月25日月曜日

サクランボの実&ブルーベリーの花

4月は自然界が一斉に動きだす。
毎日のように変化があって楽しくて仕方ない。
ブログのネタがふんだんにあるので、おのずと更新頻度は高くなる。
                                           
今年もサクランボが大量に青い実を付けている。
今年は例年以上に実の付き方が良いようだ
時期が来たら真っ赤な宝石のごとく輝く実が樹を覆う。だが、毎年のように鳥の被害にあって我々人間はほとんどサクランボの味覚を楽しめない。憎き鳥たちは食べ頃を見計らってある日あっという間にすべてを食べつくす。

ではあるが、何かしらの対策を講じることもない。つまり諦めている。
樹全体を覆うネットなど到底無理だし、一部の枝だけを覆っても網目からつついて食べるし、ほぼ防ぎようがないのが現実。これを市場に出すわけでもないので、無駄な抵抗はしない。
であればジタバタしないで、少しだけ我々が味わって、あとは鳥にくれてやるという気持ちでいるのだが、この方が心穏やかである。
                                           
そして、ブルーベリーの花が咲き始まった。
果樹のシーズンが本格化する。

2016年4月24日日曜日

ハヤトウリ

最近はミツバチ関連の話題ばかりになっているので、少し趣きを変えたい。
関心の中心はミツバチであるのは確かだが生活はそれだけではない。

ある方から『ハヤトウリ』の実、というか苗を頂いた。
ハヤトウリの実とその発芽
Wikipedia     ハヤトウリ  

我が家では育てたことがない野菜。
話を聞くと、実のなり方も蔓性の茎が伸びる勢いも葉っぱの数もすごいとのこと。
サカタのタネではグリーンカーテン(緑のカーテン)用の植物として販売しているほどだ。

実はたくさん生って、その味は淡白でゴーヤの苦みのような際立ったクセはなく、炒めてもよし煮てもよし漬物にしてもよしとのことだ。(クックパドにはレシピが330も紹介されている)
我が家でも、例年ゴーヤを植えてグリーンカーテンにしている場所に今年はこの『ハヤトウリ』を植えてみた。
さて、実が収穫できるのは秋なのでその味覚と、夏の日陰が楽しみだ。

2016年4月23日土曜日

先人の偉大な遺産の恩恵に浴する

江戸初期、水戸藩の命で永田茂衛門が作った辰ノ口江堰(たつのくちえせき)。久慈川の辰ノ口の取水口から下流の金砂郷の山田川まで流れる用水路だ。(下の写真は富岡地区を流れる水路部分)

これから本格化する田植えのためであろう、今の時期は取水を増やしていて、水路は満々と水を湛えて、ゆったりと流れている。水面には桜の花びらも浮かぶ。良い眺めだ。
完成から350年以上たった現代もなお、この水路は流域に恵を与え続けている。
永田茂衛門さんは他にも幾つかの江堰、水路を作っている。なんともすごいものを作って遺してくれたものである。

この辰ノ口江堰、用水路の完成により、久慈川東岸地域の灌漑が進んでこの地域は年貢米が18,000俵から23,500俵となったという。

水路は久慈川の東側山裾のほぼ等高線に沿った地形で曲がりくねりながら金砂郷の山田川まで続く。
驚くのは、山裾を延々と掘り進めたエネルギーのすごさ。そして用水路の勾配が100mにつき5cm(5/10,000)という極めて緩い傾きを実現させた技術力。

江戸時代によくもまあこんなきわめてわずかな勾配を、岩を掘りつつ15キロ以上も作ったもんだと感心する。作った当時はコンクリートなどないし、染み込んでしまう水をどうやって防いだのか。どうやってほぼ水平に近い勾配を計算できたのか????


既に一部では田植えが始まっている。
大多数の田んぼではこれから代掻きが始まる。かように必要な時に必要な分の水を容易に引き込むことができ、水に不自由せず稲作が続けられるのも、先人・永田茂衛門父子の偉業による。
後世に残る仕事とはこういうものだ。我も志高く斯くありたいと思うのだが、いかんせん・・が・・だものなぁ。

2016年4月21日木曜日

うま味成分を引出す干しシイタケの戻し方

シイタケの生育が顕著だ。特に先日の雨で勢いを増した感じだ。
露地の原木シイタケの宿命で真冬・真夏は生えてこないが、暖かくなり出した頃、涼しくなりだした頃から勢いが出てくる。
本日の収穫
生シイタケはどのように調理しても美味い。
個人的な好みでは、程よく大きく成長した肉厚のシイタケを網の上で焼いて、おろし生姜と醤油を付けて食べるシンプルなものが良い。香りも強く感じられ歯応えが堪らぬ。

形に難のあるものや育ち過ぎたもの、寒さに当たって成長が止まってしまったものなどは、天日乾燥させている。
一般に、シイタケは天日干しによりにビタミンDが豊富になるし、うま味成分の『グルニア酸』が増えて美味い食材となる。戻し汁は調理に使う。ここまでは皆知っているだろう。
ただし、干しシイタケは戻し方によってうま味成分の出方はかなり異なるらしい。知らないでいるともったいないことをしていることになる。
                                           
このあたりのことが王将椎茸株式会社という椎茸専門の会社のHPに詳しく掲載されている。結論から言うと、冷水(5℃の水)で長時間(5時間以上)戻し、その後60~80℃で10分間加熱すること、で水分を含んで大きくなりうま味成分が格段に多くなるとのことだ。
  pdf版  王将椎茸 『椎茸は冷水で戻すと 「デカくてうまく」 になる』

せっかくのうまみ成分=グルニア酸の宝庫の干しシイタケだ。より美味く食するために、知っておいて損はない。

2016年4月18日月曜日

ミツバチ捕獲の煮汁効果

嬉しいことに、今年のミツバチ捕獲が好調だ。
シーズン入りした4月初旬から十日ほどしか経っていないが、すでに3群捕獲できている。

市内照田地区のKさん宅に置かせてもらった巣箱にも昨日入居。Kさん自身はさることながら、それ以上に奥さまのほうがミツバチに大変興味を示した(・・してしまった)らしく、ひどく興奮気味とのこと。
ここに新たにミツバチ熱という熱病に罹患し、発病した人が二人も現れた。

この熱病は『ジカ熱』や『デング熱』などの迷惑な病気と違って、容易く、かつ直ちに幸せを感じられる熱病で、脳内には幸せホルモン(オキシトシン)か、快楽ホルモン(ドーパミン)かを分泌しているにちがいない。現にKさんも奥さまも一気にテンションが上がってしまっている。典型的な症状だ。
                                           
ミツバチ捕獲とはある種、賭け・博打だ。
だが、賭け・博打と違うのは成功の確率は工夫により上げることができるということだろうか。
数々の試行錯誤から、いろいろなノウハウを積み上げて、ハチの気持ちになって工夫すると確率が上がる。
ここ数年やってきたことが、成果につながっているような気がする。
今年は、巣箱本体と周囲に煮汁(蜜を採集したあとの巣を煮て蜜蝋を作った際の煮汁)をベタベタに塗布している。これでもかというほどの臭い付けをしてみた。

屋根に撒いた濃い煮汁に吸い寄せられたミツバチ。
しばらく止まって動かない
巣箱上の屋根には流れ落ちるくらいの煮汁を撒いた。煮汁はあまり希釈しないでいるのでかなり濃く臭いも強い。ミツバチには生理的に大変好きな臭いなのだろう、飛んできて止まって臭いを確かめている。上の写真の巣箱にもハチの出入りは多い。まだ入居はしていないがそのうちに入ってくれるのではないかと思って観察している。
まだ捕獲シーズンの序盤だが、ここまでの経過をみる限り煮汁効果はあるといえる。市販の誘引剤と合わせて使うことでより効果が高まるのかもしれぬ。

たかが煮汁だが、製造の時期、希釈濃度、散布範囲、散布頻度など工夫するポイントがたくさんある。これらは他人はまねできないものだ。

まだまだ捕獲シーズンは続く。つまり、楽しい楽しいシーズンは続く。

2016年4月16日土曜日

ジャガイモの芽と大麦の穂

去る11日と12日は冷え込んだ。もしかしたら少しは霜が降りたかもしれない。

ジャガイモの種を植え付け、新芽が出てきたところだったが、柔らかい芽にこの寒さが襲った。一辺に葉が縮れてしまった。この程度の縮れで再度の寒さが来なければ、復活するはずではあるが。桜が散り始めるほど暖かくなったといっても、まだ安心はできない。
マルチから顔を出したジャガイモの芽は無残な姿に
一方こちらは、大麦の穂(他所の畑のものだ)。
空に向かってツンと伸び、生命力に満ちあふれている。
この時期の青々とした姿も感動ものだが、実が熟し収穫期を迎えるころに黄金色に変わり、一面波打つ姿となったときに、また感動する。

2016年4月13日水曜日

初物タケノコ

先日、掘ったばかりだというタケノコを親類から頂いた。
さっそく煮つけて食した。今年の初物である。理屈抜きで美味い春の味覚だ。

今日の一品は、さつま揚げとニンジンとの炊き合わせ。タケノコの柔らかな歯触りと口に含んだときの独特の香り。素材同士が主張し過ぎないのがいい。良い素材はシンプルに限る。

近くの竹林から(必要分を)掘りだす→すぐに皮をむき、屋外の竈で釜茹する→新鮮な食材を調理してさっそく夕餉の食卓へ。精神的に豊かで贅沢な食事とは、本来はこんなものではないかと思う。

そして、最近はこのような精進料理的なものが一番身体に合っている様な気がして、実際に腹にしっくりと収まるようになった。
齢を重ねたからだろう。


ありがとうございます、山の神さま。今年も初物を美味しく頂戴いたしました。

2016年4月12日火曜日

大子町・旧上岡小学校の桜

今日、大子町にある『旧上岡小学校』(きゅう・うわおかしょうがっこう)を訪ねた。

国の登録有形文化財指定の木造校舎に映える満開の桜。
快晴でたっぷりの春の日差し。
最高のタイミングではなかったか。



今日はお母さんと女児との家族連れ一組と、写真家一人だけ。
静かな静かな校庭だった。

数多くのTVドラマやCM、映画の撮影に使われている有名な校舎。
最近では、NHK朝の連続テレビ小説のロケ地に使われている。大子町も地元も保存と活用に熱心に取り組んでいる。
(平成23年4月~の『おひさま』、平成26年4月~の『花子とアン』)
我が母校・玉川小学校の往時の木造校舎と通じる雰囲気がある。木造には木造の良さがある。


一方で、ガ―ルズ&パンツァ―(略してガルパン)ファンがここを聖地と仰ぐと聞く。
妙な勘違いコスプレ野郎も禁止のお触れが出たこともあり、今日は目にすることはなかった。

2016年4月9日土曜日

2016年度分蜂群捕獲 第一号

今日、今年度初めてのニホンミツバチの分蜂群(自然群)を捕獲した。
昨年は我が家の飼育中の巣箱からの分蜂群を捕まえたのが第一号で4/18だった。
今年は去年より9日早い捕獲となった。どうやら我が家の飼育巣箱からの分蜂では無いようだ。

午前中に十数匹のハチが出入りしていたのは確認したが、昼に見に行った際に多数のハチが出入りしており、一部が巣箱下部に集まっていた。
杉の丸太をくり抜いた丸洞型の巣箱の下の方にハチが固まっている
巣箱への出入り → Youtube

どうやらちょっと目を離した隙に巣箱に大群が入居したようだ。
観察窓から巣箱内部を見たところ黒々とした塊りが見えた。
観察窓から見た内部の様子
なんともうれしくなる眺めだ
大群の飛来するさまは見られなかったのは何とも残念だ。

誘引剤を取り付けた他の巣箱にも探索蜂が次々とやってきている。今年も誘引剤の誘引率はほぼ100パーセントだ。値は張るシロモノだが、高いだけの効果は十分にある。恐るべし、分蜂誘引剤

とにもかくにも、幸先良いスタートである。

2016年4月6日水曜日

プラムの花とミツバチ

プラムの花が満開だ。

真っ白い小さな花が小枝の先まで、樹全体にびっしりと付いている。
ミツバチたちにとっては、春に咲く花のなかでトップクラスのお気に入り花だ。

今日のような晴れた日の陽気だと、樹全体にミツバチたちが乱舞する。
樹下に立つと羽音の多さに驚く。次のYoutubeをご覧いただくと良くわかると思う。
毎日毎日これだけのハチたちが活動しているのだから、受粉は確実に進むはず。
今年のプラムは(去年は木が休眠し収穫ゼロだったので)きっと豊作だろう。
枝が見えないくらい固まって咲くプラムの花
ミツバチにとってはまさに天国
youtube動画その1  プラムの受粉1
youtube動画その2  プラムの受粉2

里山の4月は桃源郷。

はちみつの結晶化

『玉川里山はちみつ』は結晶しやすいはちみつである。
結晶が進んで白く固まったはちみつ
採集して瓶詰した時の琥珀色からすると別物に見える。
とろっとしていたものが、瓶を傾けても流れないくらいのクリーム状に固まるうえ、舌触りもザラザラになる。
傾けても動かない
品質的に全く問題なく味も変わらないのだが、見た目においてやや難があるように思う。
はちみつは液体状イメージしかないひとが大半だろうから、品質が変わって食べられなくなったのではと思うのも無理からぬことだ。
ハチミツ大手の会社もこのような消費者心理が心配なようで、HPで丁寧に説明するなど腐心している。
山田養蜂場
サクラ印ハチミツ
日本蜂蜜株式会社

はちみつが結晶しやすい条件は
①ブドウ糖が果糖よりも多い場合
②花粉が多い場合
③外気温が15℃以下になった場合   などがあるようだ。
つまりは『玉川里山はちみつ』のような混ぜ物もない本物の百花蜜では当たり前に起ってしまう現象で、ある意味で本物の証といえる。
(→ ただ必ずしも逆は真ではない。本物であっても結晶しない・しにくいはちみつは存在する)
                                          
これを再びあのトロ~っとした状態に戻す方法がある。生のはちみつ成分が壊されない温度(50℃)以下で温めれば良い。くれぐれも高温過ぎないように。
簡易な方法はふたつ。ひとつは、湯煎して温める方法。もうひとつは使い捨てカイロを巻きつけて温める方法。

まずは湯煎。手元のはちみつの瓶が結晶したので湯煎してみた。
瓶の蓋を少し開け、ビニール袋に入れて50℃~60℃のお湯に漬ける。約30分放置しておくとで元の状態に戻る。(とはいえ、少しの結晶は残る)
鍋に50℃~60℃の湯を沸かす
指を入れて、かなり熱めの湯だと感じる程度の温度
30分経過した状態
ほぼ元通りだ
ビニールに入れて湯煎・・と記したのは、『玉川里山はちみつ』のラベルはインクジェットプリンターで印刷した普通紙であるので濡れると滲んでしまうからだ。
注意したつもりだが袋から出す時に濡れてしまった
                                          
もう一つの使い捨てカイロを使う方法。
瓶をタオルで一重に巻いて、その周りに使い捨てカイロを巻く(粘着部分がある場合には粘着部分を瓶側にする。空気に接する部分が多くないと温度が上がらない)。瓶の周囲をカイロで包む感じだ。その上に再びタオルを巻きつけたのち、毛布にくるんで放置する(カイロの持続時間いっぱい)。
カイロはたいていの場合最高でも70℃くらいまでしか熱くならないのでタオルを挟めば丁度良い温度でじっくりと溶かせられる。

自然現象は不思議で面白い。

2016年4月5日火曜日

金スマひとり農業 喫茶ハレルヤの場所へ行ってみた

先日(3/18)放送のTBS金スマ・ひとり農業で紹介された渡辺氏の『喫茶ハレルヤ』に行ってみた。

番組内でも知らされていたが、ひとり農業の合間を縫って店を開く不定期営業とのこと。
似たような環境で似たようなことをしているので、この辺りの農作業の繁閑はだいたい感覚的にわかる。
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4月の上旬であればまだ田んぼの本格的な作業はなく、田起こしする程度。下旬から5月連休になるといっぺんに忙しくなる(代掻き→田植え)。毎年、渡辺氏の田んぼは田植えが付近に遅れることひと月あまりであることを考慮しても、4月末以降は多忙になるはずだ。であればそれまでの間の今頃は店を開いて(お客様を一時間も待たせぬよう、マスター兼ウェイターとしてのスムーズな動き方を練習して)いるかもしれない。
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という推論に基づいて、御前山方面に出かけたついでに立ち寄ってみた。

が、やはり営業していなかった(美容室も同じく営業なし)。あるいは午後の遅く(3時半過ぎ)に行ったのがいけなかったかもしれない。何かしらのお知らせ(営業日についての情報)があるかと思い、近寄ってみたが張り紙などは一切なかった。
ミーハーではあるが話題性の高い喫茶店であるし、コーヒーの一杯でも頂いてみようと思ったのだが残念であった。写真だけとって現地を後にした。

いつ営業するのかは地元でも分からぬのではないかと思う。
気まぐれな営業日を調べる術はないようだ。あるいはどこかに公知されているのを小生が探せないだけなのかもしれぬ。やはりここの一杯のコーヒーは希少価値があるようだ。

※日曜日は来店者が見込めると渡辺氏が考えれば、4月中の日曜日は狙い目かもしれない。
 番組でも正式に発表されたので、ハレルヤの場所をお知らせしたい。
 場所はここ。すでにGoogleMapには『一人農業 店』と出ている。 
ハレルヤはお休み

2016年4月3日日曜日

蜜ろう(蝋)+誘引液つくり

当地でのニホンミツバチの分蜂は例年であれば4月中旬から(去年の我が家の巣箱は初回が4/18)。あと半月と迫って来た。
待ち箱と巣箱の設置はすべて終えている。残るやるべ作業は4月10日頃から『分蜂誘引剤』を巣箱に取り付けることと、改めて巣箱にミツバチが好む臭い付けを行うことだけだ。
ミツバチが好む花で知られる『キンリョウヘン』は、残念ながら今年も開花がなさそうだ。なので今年も『分蜂誘引剤』を購入した。

臭い付けは、臭いの素となる『蜜蝋』を作る必要があるので少々手間がかかる。一連の作業は、独特の強い臭いと煮汁や蝋の飛び跳ねがあるので毎年屋外で行っている。この作業を先日行った。
原料は、昨年のはちみつ採集の際に出た搾りかす(巣くず)。巣くずを煮て蝋を溶かし出し布で越したあと固める。この作業でできる煮汁が、これまた巣の臭いがプンプンであり良い誘引液になる。ミツバチにはまったく無駄がない。
鍋一杯貯まった巣くず
水を入れて煮込む
ドロドロの煮た汁を布で濾して一晩置くと、表面に蝋が固まり蜜このような蝋ができる。
この蜜蝋は巣箱の内側や入り口付近にたっぷりと擦り付ける。
この蝋の形になってもミツバチの巣の臭いがたいそう強い。
表面に固まった蜜蝋を取り除いたあとの黒い液体が誘引液
ペットボトルに小分けする。
ミツバチの巣の強い臭いがするこの誘引液を、
巣箱本体と周辺にスプレー噴射してミツバチをおびき寄せるわけだ。
こうやって作る蜜蝋は、もっと手間をかけて不純物を取り除けばきれいなロウソクにもワックスにもクリームにもなる。今回は単に巣箱に塗り付けるのものなのでゴミの混入も気にしない。(下の写真は去年作った蜜蝋)
昨年作った蜜蝋、丁寧に2回濾過するとここまできれいになる。
滑らかだしいい香りだ。
                                           
もっと多くの巣くずが取れるようになれば(=もっとたくさんの群れを飼い、はちみつがたくさん採れるようになれば)、蜜蝋は多くの方に供給できる。アロマテラピーになる素晴らしい天然素材である。産地・製法の明らかな安心素材につき、望まれる方があるに違いない。
加えて蜜蝋でロウソクやキャンドルを作って楽しめる機会を皆様とを持てたらいい、と頭にはある。その暁には、ロハス(LOHAS)な生活を楽しみたい方、ぜひご参加ください。

2016年4月1日金曜日

玉川里山はちみつ チラシ・リニューアル

このたび『玉川里山はちみつ』のチラシをリニューアルした。当はちみつのブランディングを担当してくれているデザイナーの方が、写真とレイアウトを可愛らしく変更してくれた。表は画像とレイアウトを一新。裏面は画像が額に入ったり余白にハチが飛んだりしている。加えて今回は印刷を専門業者に依頼してくれているので本格的なものになっている。
まもなく、はちみつを置いてくださっているケーキ屋さんやカフェなどにお配りする。