2022年11月21日月曜日

落ち葉を縛る技があった

紅葉の時期は過ぎ、木々の葉が舞う時期になった。

今年もたま落ち葉で堆肥を作るべく囲いを作った。今回はしっかりしとした竹編みの造りである。(昨年同様に藁で作ってもよかったのだが、竹林の伐採で大量に材料が揃っていたため凝ってみた次第。落ち葉を踏み込んだ時に横に膨らんで変形しないのが良い)



先日、さっそく市内近隣某所にある落ち葉の吹き溜まりで落ち葉をかき集めてきた。ここはアスファルトの上に落葉樹のキレイな落ち葉だけが集まってくれていて、実に効率的に回収できる場所。毎回利用させてもらっている。

この工事現場で使われる超大型の土嚢を満杯状態にして8袋分を集めて運び、足で踏み込みながら囲いに入れた。



ほぼ満杯になったが、落ち葉が落ち着いてくると約半分の嵩になってしまう。またしばらく置いてから第二回目の投入をしようと思う。

こうやっていると思い出すのは、子供のころ(昭和40年代)に父母の手伝いで山に入り、落ち葉搔きを手伝ったことだ。今では想像できないだろうが、(・・・言葉で説明してもイメージができないと思うが)大人たちは落ち葉を熊手で器用に集めながら葉っぱの向きを揃え、ヒモ(藤の弦を使っていたものだ)で縛りあげて丸めて、例えれば簀の子で丸めた感じにして効率よくに落ち葉を運んでいたのである。一見不可能とさえ思える「集めた落ち葉をヒモで縛る」であるが普通に行っていたのである。これなども廃れてしまった昔の生活の技・知恵なんだなあ、などと回顧しながらの作業だ。

澄み渡った秋の青空の下で行うこういった体を動かしての作業、本当に楽しい。巷間の喧騒からはまったく離れているし、雑念・邪念を捨てられて、ただただ没頭できる。

2022年11月19日土曜日

山行

 『山行』  〜 杜牧

遠く寒山に上れば石径斜なり

白雲生ずる處人家有り

車を停めて坐に愛す楓林の晩

霜葉は二月の花よりも紅なり

  => 解釈はこちら

遊歩道が山上まで続く


昨年植えたモミジは鮮やかに色づき
二月の花(=桃)より赤い

ハゼの朱色も存在感がある

ちょうど今頃を詠ったのであろう。
我が家の「山行」も負けず劣らず素晴らしい。

2022年11月10日木曜日

腐葉土の中には

 昨年の初冬に落葉樹の葉っぱを踏み込んで堆肥を作って置いた。

堆肥コーナー(昨年11月の状況)

先日、畑に残っていた各種根菜類の収穫も終わったので、この落ち葉の有機堆肥を畑に撒く作業を行なった。

折り重なった葉っぱは触るとホロホロに崩れて良い感じに堆肥化している。

一年たった落ち葉の様子

中に堆肥は真っ白にカビに覆われている部分もある。微生物の巣窟とも言える有機堆肥になっている。

加えて、先に少しずつもみ殻を焼いて作って置いた「もみ殻燻炭」と共に畑に散布した。


もう少ししたら更に牛糞も投入するつもりだ。これで土壌改良も進む。来年が楽しみだ。

この落葉の堆肥というのはカブトムシの幼虫の天国でもある。今日の作業分の約2㎥ほどの中に大小合わせて60数匹が居たので拾い上げた。いきなり日に当てられた彼らはあまりに可哀想なので、別の場所に穴を掘り堆肥と共に埋めてやった。これだけの大きさの幼虫ならばささぞかしBIGなカブトムシ成虫になるのではないかな。カブトムシマニアもいると聞く。垂涎の的かもしれない。

こんなサイズの幼虫がゴロゴロ出てきた
もうひとまわり大きなものもいたのだがさすがに不気味に感じた

2022年11月5日土曜日

里山の夕暮れ 水郡線玉川村駅発16時59分発 下り列車

山上から眺める里山の秋の風景。イチョウが黄金色に輝き、ひときわ彩を添えている。

特にこれといった名所や旧跡があるわけでもないただ平凡な起伏の里山が続いているだけの無名の場所。だがここが生まれ育った場所。ここが不思議と心落ち着く地で、山上からの眺めが一番のお気に入りだ。

この山上から見る夕焼け空は格別だ。

16時59分発の下り列車が玉川村駅を出て、宵闇の中、ガタゴトと通り過ぎてゆく。

ちょうど17時を知らせる防災無線の「夕焼け小焼け」のメロディも流れてきた。カラスも鳴いている。

何事もなく平穏無事に過ごせた今日も、こうやって静かに暮れ行く。有難し。

  Youtube  =>  里山の夕暮れ 水郡線16時59分発下り列車