2021年12月25日土曜日

初冬の芳香



初冬の芳香の定番である蝋梅と枇杷。
ちょうどいま開花が始まり、凍てついた里山の空間に独特の香りを漂わせている。ココロ和む一瞬だ。


2021年12月12日日曜日

クルミポリフェノール

 クルミの実が食品として身体に良いと言うことは、何となく知っているひとは多いだろう。

でも、白色の実の本体もさることながら、それを包んでいる茶色の薄皮のほうがどうやらすごいらしい。抗酸化物質のひとつである「ポリフェノール」は、赤ワインに多く含まれていることで有名だが、実はクルミには赤ワインを上回るポリフェノールを含んでいて、それが薄皮部分なのだそうだ。薄いカスやゴミみたいだとか決してバカにできないのである。

クルミの効果とは?論文をもとにクルミに秘められた13の効果を解説 (alloeh.jp)

しかもローストすることによりポリフェノールは倍増するとのこと。なんて素晴らしいのだろう。

純粋・生のはちみつもカラダに良いことは周知の事実。それにこの薄皮付きローストクルミを合わせた『胡桃&百花蜜』である(ひと瓶におよそ10個分のクルミが詰められている)。この両者が出会い奏でるハーモニーはスーパーフードであり、しかも美味すぎる。こんな一見何にも特色のない田舎であるが、かような食材が当たり前に採れるのである。この里山の魅力にもっと皆が気付いていいと思う。

上記リンク先で紹介されている論文は英語であるので読めていないが、このような科学的理論づけがあると、目下作業中のクルミ殻割りにもチカラが入る。真に良いものを提供できているという自信にもなっている。尖った殻を指で剥き続けているので指先の痛みはつらいが、一層の励みになるというものだ。

でもそれよりもっと大きなモチベーションになっているのは、このクルミやはちみつを手にしてくれた人たちの美味しさに微笑む幸せな笑顔が見えていることだ。甘いもの・美味しいものは間違いなく人を幸せにしてくれる不思議なチカラがあるから。

この薄皮にそんな成分があるなんてすご過ぎるが
あまり小難しいことを考えずに、
ただ美味しいものとして味わったらいい

2021年12月8日水曜日

巣箱補充

冬場はミツバチ巣箱のメンテナンス作業をする時期だ。

採蜜後の巣クズが付いたままの状態で清掃処理を後回しにしていたものや、ひび割れが酷いもの、スムシに穴を開けられたものなどを手直しする。大抵は部品的な交換でまた使えるが、損傷が酷い場合には廃棄処分だ。一番古い巣箱は10年経っていて、基本的に野外に置きっぱなしなので劣化は避けられない。

採蜜したままの状態の巣箱
10年経って劣化が激しい

嬉しい事にミツバチの群れが営巣中の巣箱が増えてきたため、巣箱を新たに補充作成する必要が出てきた。

今週から新しい巣箱を作り始めた。材料のスギ板をホームセンターにて購入。今年からはホームセンターで正確なサイズに切断してもらう事にした。乏しい切断具で素人が切るとどうしてもばらつきが出て、巣箱を重ねた際にガタついたり、箱そのものが微妙に歪んだり、隙間が空いたりが避けられない。切断費用は多少掛かるが試しに依頼してみた。やはりというか当然というか、恐ろしく素晴らしくきれいな切断面で完璧なサイズに切断されている。もっと早くに頼むべきだったと後悔。作業時間の大幅短縮にもなり品質の高い巣箱ができるので、トータルで考えてコスパは高い。

最初の板切断が省かれるため、一箱を30分ほどで組み立てられる。


このあと表面をガストーチで炙って焼いて完成である。

余談だが、いつも利用しているホームセンターが最近改装され、売り場が大幅に拡充された。特に資材コーナーが充実したのがなんとも嬉しい。そしてその一画に『ミツバチ巣箱コーナー』が新たに設置されたのを見つけ、さらに嬉しくなった。置いてあるのは巣枠式の巣箱や燻煙器などの養蜂グッズ。どうやらミツバチ愛好家は当地にたくさんいるらしい。だが大抵のニホンミツバチ愛好家は(重箱)巣箱を自分で作っていると思う。試行錯誤の過程もまたミツバチ飼育の楽しさのひとつで、醍醐味だから。



2021年12月6日月曜日

クルミ割り

ここのところ毎日少しずつクルミを専用のハサミで割っている。

今年は豊作だった昨年を上回る収穫量で、コンテナボックスほほ満杯のおおよそ1000個ほどが手元にある。これらを水に一晩漬して置いて、1~2分空煎りすると少しだけ口が開く。

水に浸しておいたクルミを薪ストーブの熱で煎ると、
殻が割り易くなる上に中身が格段に取り出し易くなる

このような完形で取り出せるケースもぐっと増える

クルミを食に供するには殻を割ることで中身(=仁の部分)を取り出す以外に方法がないのだから大変だ。市販されている外国産クルミは形も整ったキレイなものだが、いったいどのようにして取り出しているのだろう。殻を割る最初のところだけは機械化できても、その後の複雑で独特の入り組んだ形の食用部分を取り出す、ほじくり出すのは、人の手作業に頼らざるを得ないはずだと思うのだが。

今回、殻を割って中身を取り出す所要時間を実測してみた。すると平均では50個=30分だった。結構頑張っ頑張ってこの結果だ。ということは(全くの推測だが)、外国産クルミはおそらく安価で豊富な労働力を酷使して作っていて、だから廉価なのだろう。とすれば、どうにもSDGs的には好ましくないような気がする。

などと小難しいことをつらつら考えながら、薪ストーブの脇でコツコツと殻剥き作業を続ける。天気が悪くて野外作業ができない寒い日にはもってこいの作業だ。

この剥きクルミで『胡桃&百花蜜』を製造委託し、年明けには出来上がる。このクルミのはちみつ漬けは例年品薄で『幻のハニーナッツ』扱いになっているが、今年は多めに製造できる見込みなので販売店でお買い求め頂けるチャンスは増えるものと思う。・・とは言えまだまだかなりのレア商品なのでお早めにどうぞ。