2019年7月29日月曜日

自然巣 その後のその後2

今日(7/29)の夕方に、ウルシの倒木の洞から逃げたニホンミツバチの群れが入居した(と推測された)巣箱を見に行くと、もぬけの殻であった。
巣箱内部を見ると、天井板から10センチほどの白い巣が2枚も作られている。わずかだが蜜も蓄えられていた。なんでまたここまで作ったのに・・?である。

今日の日中に何があったかはまったく分からぬ。朝方に見たときは出入りも盛んで異常なしだったのだが。まったく逃げだす理由がわからない。いきなり暑くなったからだろうか、などと考えてはみるもののあくまで想像にすぎない。
斯様にニホンミツバチは不安定要素が多すぎて、安定した飼育がなかなかできないという欠点がある。僅かな経験則からあれこれと想像して原因を想定したり対策を講じたりするわけだが、これが楽しくもあり、ニホンミツバチの奥深さというものだとつくづく感じる次第だ。・・・あまり一喜一憂しすぎないというのもニホンミツバチ飼育の経験則から学んだ教訓である。

自然巣 その後のその後

ウルシの倒木の洞に作られていたミツバチの巣(自然巣)からの捕獲に失敗したことを先日記した。だが後日談がある。
倒木現場から約200メートルほど離れた場所に置きっぱなしの空の巣箱に大群が入っているのを見つけた。まだそんなに日数が経ってないようだ。タイミング的にあのウルシの倒木の洞の群れが入居したと考えるのが一番合理的なようだ。
諦めていただけに嬉しい。
春の分蜂シーズンが過ぎてもいろいろな事情で逃去する群れがあるのも事実。
花が少ないこれから巣作りをして冬を越せるだけの群れを維持するのは難しいかもしれない。給餌などできるかぎりの世話をしてサポートしてやりたいと思う。

2019年7月26日金曜日

自然巣 その後

ウルシの倒木の洞で見つけたミツバチの自然巣。
空き巣箱へ巣を移植して捕獲しようと試しみた。結果的には失敗してミツバチの群れはどこかへ消えて行った。

ウルシの倒木にできた洞は、予想以上に深くて長く大きかった。ミツバチの巣もかなり上部から伸びてきており、以前から営巣している群れのようだった。

(完全防備して意を決して)手を突っ込んで巣を取り外しを試みた。
だが、ごく一部しか巣が取れなかったうえボロボロに崩れてしまい、巣の移植どころではなくなってしまった。ハチ達も大暴れで飛び回るわで大変な事態に。
這う這うの体で現場を引き上げた。

徒労間だけが残った。
さらには、あれだけ完全防備したはずなのに翌日から腕にはウルシの湿疹ができ始めた。どうやら薄手のブレーカージャケットに付いた漆の樹液が染み込んて皮膚についたらしい。いま痒くて痒くてたまらない。(→赤い湿疹の写真などアップしない)
踏んだり蹴ったりで散々な結果だったが、勉強になったことは確かだ。
これでも懲りないから不思議。かようにミツバチは楽しくてやめられない。

2019年7月23日火曜日

偶然見つけたミツバチの自然巣

近くの山で大きな音を立てて大木が倒れ、直ぐ下を通る道を塞いだ。しかも2本だ。どちらの木も、以前のブログ(2015/7/23)で紹介した『ウルシ(漆)』の木だ。幹周り185cmのものと144cmのものだ。子供のころから大木であった記憶があるのでゆうに百年は経っているのではないかと思われる老木。
「ありやぁぁぁ・・・道塞いじゃったよ。通れなぐなっちった、どうすっぺぇ。漆の木だがんなあ・・あれ」と思案しつつ現場を確認しに行った。


小生、とにかく漆に弱い。湿疹ができると冗談ではなく死ぬ思いをする。過去何回も痛い目にあってきた。樹を触るなどもってのほか、漆の葉から垂れる滴に濡れても痒くなる。樹下を歩くだけでもムズムズしてしまうほど異常に敏感なセンサーを身に着けている。とにかくダメなのである。
◆  ◆  ◆
倒れた原因は木の内部が空洞になっていて、つまり洞(うろ)になっていて何かの拍子にポッキリ折れたようだった。斜面に生えていて片方だけに枝を伸ばしてきたので相当な加重が道側に掛かっていたようだ。よくこんな空洞で立っていたものだと感心した。

倒木の周りにミツバチの羽音が盛んに聞こえるので、洞の中をのぞき込むとミツバチの自然巣があった。驚いて興奮している状態であり盛んに飛び回っている。落ち着くまで観察してみた。洞は結構長く(深く)あり巣自体も大きいように思われる。ハチの塊が見えるのは最下部である。

手を入れて巣を外して巣箱に移植したいが、何せ漆の木であるうえ、時季的に水分を盛んに吸い上げて木の割れ目から樹液がたくさん垂れているときている。ちょっとでも触れたら死ぬ思いをする。さてどうしようか。

だれも通らない道だし、しばらくこのままにして捕獲方法を考えるとしよう。
逃げられてもともとと考えれば、なにをしても悔いはない。逃げて我が家近くの空き巣箱に入ってくれれば良いし。
ちょっとワクワクする、突然遭遇したアクシデントである。



2019年7月22日月曜日

今年のミツバチ巣箱のスズメバチ対策~田中義麿博士による対策法の実践

1948(昭和23)年から1970(昭和45)年にかけて発行されていた古い雑誌で「月刊ミツバチ」(養蜂技術協会)という養蜂家向けの月刊誌がある。国立国会図書館のデジタルコレクションに登録されているので、手続きをすれば近くの図書館でだれでもが閲覧できる(→詳細後述)。
年明けから少しずつこの雑誌の閲覧可能な全巻(1950-1970)を閲覧した。ミツバチのスズメバチ被害はとても悩ましい問題で、その対策について先人の試行錯誤や数々の知恵にはきっと学ぶべきものがあるはず、と考えたからだ。

予想通りスズメバチ関連の記事は多く、昔から同じように皆が苦労し、それぞれに知恵を絞っていたことがよく分かる。実に様々な試しみの投稿があり、なかなか読み応えがあり面白い。読了後にスズメバチ対策技術はこの半世紀の間ほとんど進歩していないということも分かった。それだけ難しいことなのだろう。近年、スズメバチの攻撃能力を一時的に低下させるスプレーが開発されているが、恒常的に巣箱から遠ざけるには適していないだろう。
スズメバチは養蜂家にとっては甚だ迷惑な存在でしかないが、だからといって完全に自然界から駆除して絶滅させてしまったら、これはこれで生態系が不自然に崩れて厄介な事態になるはずだ。一部の利益集団の都合・思惑で左右されて良いことではない。やはりミツバチの巣箱にだけ近寄らせないというのが理想的解決策であって、とにかく知恵を絞る・工夫するしかないということだ。
◆ ◆ ◆
そして1962(昭和37)年2月号に面白い記事を見つけた。「スズメバチ対策とヘチマ棚」というものである。
筆者は理学及び農学博士で、国立遺伝学研究所の要職も務めた田中義麿という先生である。「近代遺伝学の基礎を築き上げたほか、世界初の試みである半野生動物の品種改良など動物育種学の先駆者となった」(wikipedia)という、この方面のオーソリティでとてもエライ方であられる。

田中博士は昭和17年から趣味で養蜂を始めたようで、この時点で既に20年の養蜂歴でありベテランの愛蜂家である。我々と同じように「スズメバチにはさんざん悩まされた」とのある。ここで研究者魂に火がついたのだろう、動物育種学のオーソリティ田中博士にとってスズメバチ被害も研究対象へと昇華したわけだ。そしてこの専門誌へ寄稿である。
※著作権の問題があるためボカシを入れてある
寄稿内容は割愛するが、エッセイ風に自身の経験を記しながらも、(これは素人考えだが)スズメバチが負の走化性を示す物質の存在可能性を見出し、確信していたのではないかと思える内容となっている。つまりヘチマはスズメバチが嫌がるなにかしらの物質を出しているのではないかという気付きである。
この対策の結果、田中博士は「最近5年間というものは全くスズメバチ被害から解放された」といい、この自らの体験の結果には大変に満足しておられる。最後には「筆者の喜びを分かち合いたい一心からこの文をものにした次第である」と結んでいる。

この投稿は大きな示唆を与えてくれた。この対策を真似てやってみないわけにはいかんだろう。ということで、今年の本格的なスズメバチシーズンを前に準備を整えた。ヘチマの栽培である。順調に苗が育ったので巣箱脇に移植し、棚を作った。
何しろ昨年は9月初~10月初のひと一月間で採蜜直前の元気な群れ6箱がスズメバチの猛攻に合いすべて逃去してしまった。過去最大の被害だった(→多数のスズメバチが群がり続けていて巣箱に近寄れず、結局採蜜は諦めざるをえなかった)。当然に精神的ダメージは大きく、ガッカリ続きであったから。どのようなものになるかは分からぬが楽しみにしている。


◆ ◆ ◆
ちなみに、この雑誌は東京永田町・国会議事堂横の国立国会図書館で全号閲覧が可能だ。デジタルコレクションとして登録されていて、同図書館内の専用PC端末を使って簡単に閲覧でき、有料だが印刷もできる(→自宅PCのインターネットで見ることはできない)。
東京までは行けないぞ、という人のために国立国会図書館とデジタル化資料送信サービスを提携している全国千以上の図書館でも専用PC端末で閲覧が可能になっている。地方に居ながらにして国立国会図書館に収納されている貴重な図書・雑誌(デジタルコレクションに登録されているものに限られる)がタダで見られる(印刷は有料)のである。有り難い時代になったものである。
この田中博士の寄稿内容について、興味・関心のある方は一度最寄りの提携図書館まで足を運び、ぜひ参照されたい。

2019年7月20日土曜日

古代ハス 開花のピークを過ぎた感じ

古代ハスの開花は、どうやらピークを過ぎたようだ。
これから咲く蕾もまだあるものの、むしろ花托の方が目立つようになった。

午後に降った雨に濡れる散り際の花びら。
これもまた風情がある。

2019年7月9日火曜日

亜麻の花

5月10日に撒いた亜麻の花が咲いた。写真のような青い小さな可憐な花である。
おそらく多くの人は名前は知っていてもどんな植物なのか知らないのではないかと思う。小生もその一人だ。



「亜麻色の髪の乙女」♪の亜麻。そして亜麻仁(アマニ)油をとる亜麻。この油は必須脂肪酸のオメガ3を豊富に含むことでもよく知られているが、実はこんな花だった。
5月10日からほぼふた月で開花した。背丈は50cmほどで、ひょろひょろとしていて何とも線の細い弱々しい姿だ。

今年は種を採るために鉢で育てた。来年は種を畑に蒔いてたくさん栽培するつもりでいる。そしていつの日かアマニ油を取れるほどになれば素晴らしい。
というよりは、いまの時期にたくさん花が咲くようになれば花の乏しくなっているときなのでミツバチにもウレシイということでもある。

あれこれと先のことを想像しながら、計画して作業するのは楽しい。
亜麻の種。一見すると茶色いゴマ粒である。
なかなか生の種は売っていない。ネットでようやく見つけて注文したら
なんと香港から送られてきた。
発芽率は半分程度だった(播種後23日経過した6/2撮影)

2019年7月8日月曜日

イノシシに遭遇

今日の夕方、薄暗くなった時分、イノシシと遭遇した。
まさに「逢魔が時」だった。
約50m先を悠然と歩くイノシシ

人間に気付くと対峙するように正面を向いた
このあと低い唸り声を上げた
正直、突進してくるかもしれないという恐怖をおぼえた

実際に我が家近くで姿をまじまじと見たのは初めてのことだ。
親イノシシと思われる大きな体のイノシシ2匹とウリボウらしき小さな姿のもの数匹が悠然と歩く姿を見かけた。
こちらが近づいてゆくと親イノシシは立ち止まり睨み返し「うぅぅぅぅ」という低い唸り声をあげて威嚇してきた。あまり近づくと襲って来るともあるので、一定の距離を保ったまま観察していると、奴らは立ち去っていった。まったくもって迷惑な奴らだ。

◆  ◆  ◆
5月初旬に、イノシシ除けとして青色LEDのイルミネーションを畑や果樹園の近くに張り巡らした。以降毎晩点滅している。(2019/5/9ブログ)
設置の効果であるが、確かにあるようだ。
イノシシは近くまでは来ている痕跡はあるものの、イルミネーションが点滅している場所・畑は被害がこの2か月まったくない。畑に侵入してはいない。あくまで今のところではあるが、やはり一定の効果はあるといって差し支えないだろう。
しかもLEDイルミネーションはソーラー式であるので設置以降ほとんど手間がかかっていないので楽だ。
この調子で行けばよいなと思う。

2019年7月3日水曜日

古代ハスの種子 お分けしています

ここ数年、ハスの季節になると「ハス根を分けて欲しい」とか「ハスの実を分けて欲しい」とのご要望がある。咲いているハスの花と同じピンクの可憐な姿を自前で咲かせたいということなのだろうが、丁重にお断りしてきた。理由は二つある。
ひとつめの理由は、ハスはとても交雑しやすい性質らしく、結実した種子から育てても親と同じ花が咲くとは限らないということがある。せっかく我が家のハスの花をご覧になり気に入っていただき種から育てて、運よく翌年に花が咲いたとしても、違った形状の花が咲く場合だってあるのである。いくらそのあたりの仕組み・自然の摂理を説明しご了解を得たとしても、騙されたように思うだろうから、なんだか気が引けるからだ。
もう一つの理由は、古代ハスのハス根を掘るのは大変すぎるということだ。前述の理由から根を移植して育てる限りにおいてはいま咲いているハスと同じものが咲くのでお奨めなのだが、労力が大変すぎるのである。どうやら食用のレンコンをイメージしている人が多いようだが全く違うものだ。
古代ハスの根は粘着質の土中深く(30~50cmくらいだろうか)に埋まっているうえ、決して太いものではない(人の手の指ほどの太さ)ので、なかなか見つけられない。安直な考えで掘り始めてもおそらくは徒労に終わるのではないかと思う。加えて、ハス根を移植してもなかなか根付かないということもある(自らの経験による)。
田んぼが空いた冬の時期にご自分で掘っていただく分には構わないとも思うのだが、田んぼをあちこち深堀りしてグチャグチャにされると困るのでやはりダメだ。
◆  ◆  ◆
ことしは、少し考え方を変えて、種子から育てる場合には同じ花が咲くとは限らない旨の注意書きをつけて種子の有料頒布をすることにした。それでもかまわない・やってみたいという方もおられるだろうし。

ハスは種子を削って水に浸さないと発芽しない。殻の内部の白い部分に水が染み込むと発芽スイッチがONになるようだ。
この削る作業がこれまた一苦労であるが、まあ、いちどチャレンジしていただいたら良い。
このようなチャレンジしたいという方向けの「古代ハスの種子」有料頒布である。
10粒入りで200円。育て方の説明書「種子からハスを育ててみよう」付き。

お問い合わせ、お申込みはメールにて連絡されたし。数量限定。
hitachi-satoyama-farm@live.jp    まで。

2019年7月2日火曜日

たまさと古代ハス池の様子【2019/7/2】

7月に入り古代ハスの開花が急ピッチに進んでいる。
多くの花の開花は、体内センサーがあって最高気温の累積が一定数以上になると開花スイッチが入るらしい。ハスにはハスの閾値があるのだろう。同じ系統であるはずの古代ハスは全国各地で栽培されているが、皆それぞれに開花時期がずれている。千葉の公園では6月上旬から開花して今がピークのようだ。ここよりも1週間以上早い感じだ。

我が『たまさと古代ハス池』も遅ればせながら開花数を更新している。(・・・実際のところ数が多すぎるうえ葉の陰になっているものも多いため計測不能。見た感じで過去最高の開花数であることはおそらく間違いない)

◆  ◆  ◆
今日は池の畔に看板と柵を建ててみた。

このような小さなハスの池ではあるが、この花を目的に訪れてくれる方が多くなってきたので、ささやかなサービスとでもいおうか。
何にもないよりも看板の一つでも、小じゃれた柵が少しでもあった方が『インスタ映え』(WWW)するに違いない。
拙い手書きの看板で手作り感満載ではあるが、あればあったで風景に溶け込む。あながち悪いものではない。ちょっと満足している。