日本テレビ系列で『秘密のケンミンSHOW』(通称、ケンミンショー)という番組が、毎週木曜日午後９時から放送されている。
日本各地のその土地だけで行われている行事・習慣を紹介するだけでなく、その土地独自の食べ物や食べ方をも紹介する。
このコーナーがたいそう面白い。
ご当地では、昔からの伝統的なもので、当然とされる食材であったり調理法であったり、食べ合わせであったりするのでが、他の地域の人にしてみたら、えーーーっという驚きのものが多い。
子供の頃からごく普通に接していると、大人になってもなかなかその特異性に気づかない。
これだけ人の往来も交流も自由に行われ、情報化が進んでいるのにも関わらず、特異なローカル性に気づかないのも不思議ではある。
この番組が続いているのも、それだけまだ日本各地は地域性が豊かであるという証左でもあるのかもしれない。
全国津々浦々が東京と同じようになってしまったら、実につまらないではないか。
茨城・千葉あたりに販売地域が限定されていたものと、後日大人になってから知ったモノに『MAX COFFEE』という缶コーヒーがある。
いまではコカ・コーラ系列で取り扱いを始め、全国のコンビニでも売られているようではあるが(・・残念ながら未確認である)、ずっと全国ブランドの商品だと思っていた。
他の都道府県の人が知らないのが不思議であった。
街では、堂々と自動販売機の一角を占め(それも、なんと温・冷それぞれ２本ずつ見本が掲げられているではないか)、その存在をアピールしている。
あらためてMAXコーヒーを眺めてみた。
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| 地域限定商品であったMAXコーヒー まだ他都道府県で見かける機会は少ないかもしれない |
この缶コーヒー、特別な味わいがある訳でもないと思う。
他より廉価な訳でもない。
特別なCMがあった記憶も無い。
最後に飲んだのはいつの頃だろうか。
もう思い出せないほど昔だ。
こんな商品があっても良い。
いま流行のB級グルメも、もっともっと独自性を発揮して、独自の進化を遂げたら良い。
地域密着型で逞しく生き延びたら良い。
地元民は強く支持し、こよなく愛してくれるはずだ。
全国展開なんぞ、邪道である。
この常陸大宮市でも商工会が主催して、来る１０月１６日にそんなB級グルメ選手権を開くという。
どんなものが登場してくるのか、たのしみだ。
全国的に有名になる・有名にするのは良いとして、B級に似つかわしくない分不相応な中央進出などは絶対に止めてほしい。
誰がどう言おうとも我々が美味いと感じる県民食なり地域食であるのであって、東京の人たちに美味いと言って評価してもらうことや、満足してもらうことを目的にしては、断じてならぬ。
東京人に媚びる必要など、さらさら、さらさらに無い。
尺度は東京である必要はないではないか。
おそらく２代ほど遡れば、少なくとも片方は地方出身のはずだな、東京に住んでる人は。
評価などしてもらわなくても結構だ。
いかなることがあっても、地方人としての矜持を示すべきだな。
常陸大宮市のこの大会では、ゲストとして厚木のホルモン、宇都宮の餃子、富士宮のやきそばを招待しているようだ。
地域も異なり直接の商品同士の競合はありえないが、互いに刺激しあって、誇り高い地域の文化を磨いたら良い。
・・・・きっと試食コーナーもあるに違いない。行ってみようかナァ・・・
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