2011年10月21日金曜日

そば殻クンタン

ここ数日天気が安定している。
毎日のようにクンタン作成に勤しんでいるが、やはり独特の臭いがある煙が気になる。
煙は、炭焼きと同じで木酢の臭いが強い。
ために、屋敷からはやや離れた畑の中で焼いているのだが、風向きによっては屋敷方向へ煙は向かってしまう。
こればかりはどうしようもない。
家人に苦情を言われることを心配しながら、コツコツと焼いている。
(⇨ しかしながら自分の身体と衣服には木酢と同じ臭いが染み付いていて相当臭い。衣類に付いた臭いは洗濯してもなかなか抜けないのが悩ましい)

などといいながらも、今日も懲りずにクンタン作りを挙行した。
今日は『そば殻クンタン』である。
水府愛農会から頂戴したそば殻を焼いてみた。
そば殻をクンタン器で焼く
 そば殻は摩擦係数が少ないため、籾殻に比べて積み上げた円錐の山が低くなってしまう(⇨ つまりは、籾殻に比べてそば殻はツルツルしているため、山にしようとしてもなだらかな山になり裾野がひろがってしまう)。
クンタン器からかなり離れた場所までそば殻が広がったため、果たしてここまで焼けるのかと少々不安になった。
煙突部分から順調に焼け始める
 4時間経過した時点で様子をみたが、さすがに末端までは焼けそうになかったので、裾の端部分を中央に寄せ全体を均一に混ぜて焼いた。

 焼き始めから7時間。
きれいなそば殻クンタンが出来上がった。
水を掛けて鎮火
まだ湯気が出ている
籾殻とはまた違った感触のクンタンである
 不思議なことに、焼けたそば殻の中にはラピスラズリ(瑠璃)色のものがある。
どのような化学反応であろうか
ラピスラズリ色の一群が目に留まった
夏野菜の残滓を抜き雑草を片付けた畑は、次に来春から夏の野菜の土作りが待っている。
このそば殻クンタンも籾殻クンタンと共に鋤き込む予定だ。
大活躍してくれることだろう。

         

我がファームのイチョウの木が大量にギンナンを付けている。
落果も多くなって来た。
採取したギンナンの果肉部分を処理し、今日食してみた。
きれいな黄緑色。ツヤツヤしている
紙の封筒に入れ、電子レンジに2分弱かける。
中で弾ける音がする。
幾つかは殻の中の実まで爆発してしまうものがあるが、容易にあの堅い殻を割ることが出来る。
出てくるのは実にきれいな黄緑色の粒である。

これを塩コショーを付けて食べる。
なんともいえないモチモチとした食感がたまらない。
(⇨ 茶碗蒸しに入れられたギンナンより、このシンプルな食べ方の方が格段に美味しいと個人的には思う。)
何回も噛むことで、口の中には独特のいかにも木の実、という味が広がる。

やはりこの秋の味覚のスペシャルには麦酒などが合いそうである。
(⇨ などといいながらこの文章を入力しつつ既に飲んでいる訳だが、実にいい気分である。秋の味覚をこのように堪能できるのは、ささやかではあるがまことに幸せである)

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