しばし見とれてしまった。
今日の夕方のNHKニュース(茨城版)でも話題にしていたぐらいだ。
かつて清少納言も枕草子で『秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに・・・』と詠んだ。
そしてあの三木露風作詞の『赤とんぼ』もこのような情景の中での歌なのだろう。
夕日、特に秋の夕日と夕焼けは古来から日本人の琴線に触れるもののようである。
ここに、JR玉川村駅付近での夕焼け空を2日分ご紹介したい。
ちなみに今日(10/20)の水戸地方の日の入り時刻は、16時58分。
この時間の前後、西の空は燃えるような赤から濃紺、そして黒への見事なグラデーションだ。
10/19の16:54 JR玉川村駅と西の空
10/19 16:57 JR玉川村駅発下りの列車が発車した
10/19 17:09 次第に暗くなる。『燃えるような』という喩えはこのような情景か
10/19 17:11 空全体が赤から橙、ピンクなどの色に刻々と変わって行く。
- JR玉川村駅の駅名看板が微かに読み取れるぐらいの明るさだ
10/20 17:01 昨日よりは色が薄いが、秋の雲が次第にピンクに染まって来た
10/20 17:04 ピンクから橙色に変わった
この素晴らしい夕焼け天体ショーが終演すると、どっぷりと暗闇に包まれる。
明日の午前中は晴れるようだ。
最近、皆さんは空を見上げておられるだろうか?
ギリシャが財政危機でデモ隊が騒いでいても、ベイスターズがどこに売却されようと、臨時国会で復興債の償還期間で与野党がもめていても、毎日たしかに西の空ではこの素晴らしいドラマが静かに始まり静かに終わっている。
いまここの農的生活では、このショーをほぼ毎日しっかりと見届け、感動の余韻に浸りながら家に戻っている。
このような精神的豊かさを日々積み重ねられる人生というのは、年老いてから大きな違いが出るような気がする。
(ただし、田舎に住み暮らしている人が、すべて空を見上げたり、夕焼けに感動しているとは限らない)
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