2011年10月13日木曜日

JR玉川村駅前の火災その後

先月末に発生したJR玉川村駅前の3棟火災から2週間経過した。

火災現場では未だに焼け焦げた臭いが漂う。
瓦礫の後片付けは重機を入れて行われており、さすがに柱や壁などの大きな焼けたものは撤去された。
ただ、まだそこには壊れた建材や焼けた商品はもちろんのこと、焼け焦げた寝具類なども多数散乱している。
あたりまえだが、ついこの前までここで普通に人が生活していたのだ、ということを思い知らされる光景だ。
あの日を境に、すべてを失った方がたしかにいるのである。
同じ地域住民としてなにかしら支援ができないかとは思うのだが、何もできないでいるのが歯がゆい。
いつもこの現場の前を通るたびに、避難先に身を寄せている方々の気持ちを想う。

         

いったいこの場所は今後どのように再生してゆくのだろうか。
この火事で雑貨店が焼けたことで、JR玉川村駅の付近には商店らしい商店がなくなってしまっている。
そしてまた、先月にはやはり駅近くで長年にわたり営業していた衣料品店が閉店している。
諸々の事情があるのだろうが、やはりシャッターを閉めた元商店が増えるのは寂しい。
このままではどんどんこの街が寂しくなってしまうではないか。
瓦礫処理が進む焼け跡
         

そんな中で、火災現場にあって所在が不明になっていた菓子舗の木製看板が、一部の文字が欠けてはいるもののほとんど無事な姿で近くの駐車場に避難していることを知って嬉しくなった。
(火事当日は看板も焼け焦げたように見え、焼失したのであろうと思っていた)
重たい看板のはずだが
大切に避難させたに違いない
菓子舗の方にしてみれば、この伝統の看板は精神的な支えでもあろう。
この看板が残ったことで、再起に向けて奮闘するされるのかもしれない。
今の我々にできることは、心の傷みを共有し、元気を取り戻してくれるように祈るだけだ。

この看板とともに『たんさん饅頭』が店頭に並び、再び駅前に明るさが戻ってくることを心待ちにしたい。

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