昨日までの乾燥した秋晴れとは一転して、肌寒くもある湿った朝だ。
小雨の中、ここしばらくのルーティーンワークとなっている栗を拾いに出かけた。
昨日あれだけ落ちていたのに、拾うのが面倒になるほど落ちている。
小粒モノには悪いがそのまま捨て置き、大粒モノだけを選んで拾った。
さらに選別を繰り返し吟味したものを、予定外の曜日だが無人野菜販売所に並べた。
さて雨の一日となると外での作業が出来ない。
それに昨日までの脱穀作業で、腕と指が(特に関節が)痛い。
雨降りだし身体が痛くて、これでは満足な作業は出来まい、と誰を納得させる訳ではないが理由をつけたところで、日帰り入浴施設に行くこととした。
袋田に向かう118号線。常陸大宮市山方中舟生付近 山々はほとんど雲の中 水墨画の世界だ |
関所の湯
日帰り入浴施設といっても一応の『温泉』であり、湯はやや白濁して弱アルカリ。
湯に浸かると肌がツルリとした感じがして気に入っている。
露天風呂は渓流に面していて、せせらぎをの音を聞きながら、緑を眺めつつ足を思い切り伸ばせるのがいい。
東北の山間にある『秘湯を守る会』の温泉とはいかないまでも、それなりの雰囲気は持っている施設だ。
ロビーにある『ふくろだ仙人』 30分毎に岩から出て来てなにやら喋る わりとリアルな作りで目・口が動く 去年、ナニコレ珍百景で放映されたそうだ |
ここを訪れる理由は、疲れた身体を休める為だけではない。
身体を激しく動かす毎日だと、なかなかじっくりと物事を考える時間が残念ながらない。
夜も疲れて早く床についてしまうことが多い。
であるので、この機会をとらえて、あれやこれやを湯に浸かりながら思索するのである。
それは、仕事の計画であったり、次の作業の手順であったり、反省であったり、する。
答えが出ることは殆どないが、このような一定の考える・反省するというステップを踏んでおくと、いざというときに慌てないで済む。
ここでの邪魔されない時間は貴重だ。
目を閉じて何やらムニュムニュ呟きながら瞑想に耽っていると、あまりに気分が良く、ついウトウトする。
情けないことに、ワタシの場合はこの姿がただボーっとして休んでいるとしか見えない。
下手の考え、休むに似たり。
いや、似たりではなく休むと同じである。悲しい。
『奥久慈』に位置するこのあたりは朝晩は冷え込んでいるのだろう。
露天風呂から見える渓流対岸の木々の葉は、一部色付いている。
あと少しで本格的な紅葉の時期だ。
一部の枝先が紅く |
湯上がりには大広間兼食事処で休憩。
ただ寝転んでいる人も多いが(完全に熟睡してイビキをかいている人もいる)、申し訳ないので『ざるそば』(600円)を頼んで食してみた。
こういった施設にありがちな偽手打ち蕎麦、ではなく本格的な蕎麦で歯応えも程よく少々驚いた。
プルプルの刺身コンニャク3切れが付いていたのもまた嬉しい。
関所の湯 ざるそば 600円 |
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