2011年10月22日土曜日

金スマ・ひとり農業に収穫の秋が来た・・の巻

昨日(10/21)の夜はTBSテレビ『金スマ』に見入ってしまった。
『ひとり農業に収穫の秋が来た』とのテーマで、ひとり農業がまるまる1時間放映された。
いつものゲスト陣のスタジオでのトークも極めて少なく、ほとんどが常陸大宮市内での渡辺ヘルムート直道氏の頑張り映像だけで進行した。

今回も盛りだくさんの紹介内容であったが、彼の奮闘というか愚直なまでのひた向きさには心底感心する。
彼は本当にまじめな性格なのであろうと思う。

テレビ番組として見せるための工夫もされていることではあろうが、それを割り引いたとしても彼が愉しんでやっている農業、というのがよくわかる。
この愉しみの真髄は、実際に作物を一から育て、味わった者しか理解できない喜びだ。
身体を動かし、汗を流し、時に悔しい思いもし、苦労しながら、作物の生長と同じだけの時間を共有して初めて味わえるものであろうと思う。

比べることなど烏滸がましいが、彼の農業と形は若干違うものの似たようなイベントにチャレンジしている我が身としては、同じ常陸大宮市内の同じ山間部という場所であることもあるが、勝手に親近感を持っている。

         

余談であるが、この金スマが放映されると、このブログの閲覧回数が急増する傾向がある。
検索キーワードは『金スマ ひとり農業 場所』が多い。
つまりは常陸大宮市内のどこなのか、その場所が皆さんの関心事であるようにお見受けする。
だが、現場付近の方も含めて、正確な住所をこのような表に出す人はまずいないと思う。
番組でも明らかにしていないし、いろいろな方がブログやHPでひとり農業を取り上げているが、具体的な地名・場所は明らかにしていないはずだ。
(かく言うワタシも、現場を知ってはいるが記していない)
仮に現地がわかったとして訪ねたとしても、渡辺氏やスタッフなどを目撃できることなどおそらくないだろうと思う。
田畑は作業場ではあるが、そこで作業している時間などごく限られる(作業するに日は長時間いるものの、あとの日はほとんど無人だ。当たり前だが普通の山と田んぼと畑が広がるだけだ)。

ひとつには渡辺氏個人のプライバシーの問題にもかかわる重大なことであるからだが、同時に、彼が田舎に溶け込み一生懸命頑張る姿を見て知っているひとが多く、迷惑を掛けることが無いように、という住民の方々の配慮も十分にあるからだろうと思う。
(渡辺氏は、広い意味でのテレビ関係者で、いまや有名人であるが、すっかり地元の一員として周囲から認知されて受け入れられているようだ)

付近の方も、別に観光スポットになって欲しいなど思っていないはずで、静かな山間の村のままのほうが良いと考えているのではないか。
有名人が来ようが、TV取材クルーが来ようが、それはそれで淡々と受け入れるものの、生活が変わることは望まぬ姿勢というか田舎生活者としての矜持が、たまらなくいい。

         

今週放映のトピックスは、犬が増えたこと、トウモロコシ収穫、そうめん作り、炭焼き。
中でも圧巻は炭焼釜の手作りからスタートして焼き上がるまでの部分だろう。
このような焼き方をされている方が、近くにおられるということに少々驚いた。
何時の日か、この方法を挑戦したいものである。

来週(10/28)の金スマも、ひとり農業特集であるようだ。
きっと稲刈りがメインだろう。
ゲストが来て刈取りや新米収穫の祝いをするのだろうか。
東京・赤坂サカスでもひとり農業の新米を配るらしい。

         

視聴者の方もこの番組を通して、あたかも渡辺氏とともに農業をしてきて苦労を共有したかのように錯覚するのではないか。
そして、彼の収穫の喜びを自分のことのように感じて、少しでも分かち合えるのではないかと思う。
農業や食に関心がある多くの人に向けての一種の農業プロパガンダとして、この番組は続けていってほしいものである。
たわわに実る柿の実
収穫の秋の象徴のようだ
(本文の内容とは無関係)

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