2011年7月1日金曜日

ホタル鑑賞の夕べ

今年も蛍を何日も観察できた。
群れて飛ぶほどではないが、草むらの中で仄かな蛍光の点滅をいくつか確認できるだけでもうれしくなる。
身近なところにホタルが生息しているというだけで、リッチな気分になれるから不思議だ。


この近辺に生息するのは、ヘイケホタルだ。
流れの速い渓流を好むゲンジホタルに対して、田んぼや畦の比較的水の流れの緩やかな水辺を好むヘイケホタル。
この生息環境の違いの特徴からも、このホタルはヘイケホタルであろう。

         

7月に入り既にホタルを愛でる季節も終わったと思っていたが、今夜もまたわが家近くの田んぼの畦で、仄かな点滅を数カ所発見して嬉しくなった。



はなはだ頼り無げな光だが、なんと幽玄で魅惑的な光なのだろうか。

ここは誰にも知られていないホタル鑑賞スポットだ。
夕食後、田の水面を渡る涼風にほろ酔いの頬を冷やしながら、ひとりホタルを鑑賞している。
この贅沢、何ものにも代え難いひと時を独占している幸せ。
田舎暮らしでこそ味わえる至福のひと時である。

         

間もなく本当にホタルの季節は終わる。
これから産卵の時期だ。
来年は今年以上に多くのホタルが飛び交うよう、切に願っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿