前回(6/24)に続いて、夏野菜の農作業と自宅建築の進行状況などの内容であった。
毎度のことであるが、渡辺ヘルムート直道氏が農業に真摯に取り組み奮闘する姿は、農業の大変さ、楽しさ、喜び、素晴らしさを見事に伝えてくれている。
一農業人として嬉しい。
スタジオから出て、現地の農作業に参加したゲストたちも、よくある通り一遍の現地紹介でなく、共に田んぼに入り、共に野菜を収穫し、農業の一端を恊働したことで、これらの気持ちを正しく共有したことだろう。
現場を知り、自ら収穫した野菜であれば、また格別な味のはずだ。
彼が耕作している場所は、わがファームの場所より西に入った山の中であり、より農業条件は厳しい場所だ。
地形も決して農作業が楽な場所ではない。
映像でもわかるとおり、家の前の畑も広いとは言えない。
緩やかに傾斜もしている。
田んぼの形は曲がったL字型だ。
すぐ横を小川が流れているが、田んぼよりずっと下なので水の確保には苦労が伴っているはずだ。多分ポンプで汲み上げているのかもしれない。
農作業の過程はすべてが放映されている訳ではない。
連続する農作業のうち映像に映っているのはごく一部であり、実に大変な労働がこの間に膨大に存在する。
テレビ映像としては面白みに欠けるのだろうが、この部分を正しく理解してほしいという気持ちがある。
例えば、田植え。
番組では、既に線引きもされ苗を植えるだけの状態にある田んぼに、中居氏ほかのメンバーが田植えをしたが、この状態にするまでには大変な労力が投入されている。
田起こし、水廻し、代かきなどの重労働だ。
またその間には常に水の管理がつきまとう。
苗の成長を田植え日に調整するのも、毎日のコマメな温度管理が必要なのだ。
気が抜けない日々が続いている。
稲作とは、苗を植える狭義の田植えと、稲刈り作業だけでは決してないのである。
畑での作業も同じである。
今回の放送で一部触れていたが、天地返し・ボカシ肥料作りなどの土作りが大変なのだ。
病害虫との格闘もまた然り。
さすが渡辺氏、4度目の夏の農作業である。
キャベツ・ピーマン・ナスなど実に上手に栽培できている。
出荷するつもりではないだろうから、これはこれで良い。十分だろう。
これからも続く夏の農作業は、身体的にはつらいものがある。
であるが、精神的にはきわめて自由で伸び伸びとしている。
おそらく渡辺氏もきっと同じ思いではないだろうか。
(彼の場合は、これもテレビ局の仕事の一部なのかもしれない。とすれば大変だ)
同じこの常陸大宮の山間部で農に携わるものとして、彼にエールを送りつつ、自らもさらに上を目指して頑張りたいと思う。
我が家のキャベツも穴だらけである。 番組ではキャベツの害虫対策として 唐辛子を煮詰めたエキスと、ニンニクの絞り汁を混ぜ 1000倍希釈液を散布していた。 |
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