漢字で書くと白鼻芯。あるいは白鼻心とも。
字のとおり、額から鼻にかけて白い線がある、野生の小動物だ。
この付近の山にも多数生息しているらしい。
こいつが、とにかく憎たらしい動物なのである。
畑や果樹園に入り込み、作物を食べ荒らす。
防獣ネットを張っても易々と乗り越える。
一寸の隙間をすり抜ける。
木登りは大得意だ。
明日の朝には収穫しようと考えた頃を見計らうように、夜間に侵入して荒らすため、悔しさが倍増する。深刻な農業被害なのである。
いまがちょうどハクビシンが好むトウモロコシが旬を迎えている。
被害が後を絶たないと聞く。
我が家も例外ではなく、例年ハクビシン被害で満足なトウモロコシを食べたことがない。
誰のために栽培しているのかわからないと愚痴りたくなる始末だった。
なので今年は秘策を講じた。
今のところ被害はない。
素晴らしい成果であり、その効果に驚いている。
すぐ隣の畑で別の方が栽培されているトウモロコシは、ネットを張って完全防備したはずだったが、やはり被害にあったようだ。
我が家のトウモロコシには、ネットは張っていない。
いつも通りの露地栽培だ。
ではその秘策とは・・・。
現代農業に出ていた紹介記事を試してみたのである。
使ったものは『コショウ』である。
そう、あのラーメンにふりかける粉のコショウだ。
このコショウを、収穫しようとする2日ほど前に、トウモロコシのヒゲの部分にふりかけておく。
どうやらこの臭いを忌避するようだ。
驚くことに一番美味しそうな時期のトウモロコシに近寄ってこない。
記事を読んだ時は半信半疑であったが、ものは試しとやって見て、その効果を実感した。
プラックペッパーではなく、白い粉のコショウだ。
柵を作ったりネットを張ったりするよりも、極めて廉価で、かつ簡単で作業負担が少ない。
農薬でもないので安全だ。
優れて安全で廉価な方法だと思う。
悩んでおられる方は、騙されたつもりでいちど試してみてはいかがであろうか。
あの憎たらしいハクビシンに一泡吹かせてやろうではないか。
トウモロコシの雄シベ ここから花粉が飛んで、 幹の中程のヒゲ状の雌しべで受粉する |
トウモロコシのヒゲ=雌しべ ここで受粉する。なのでここに実がつく |
コショウのお陰で、今年は朝取りのトウモロコシを堪能している。
0 件のコメント:
コメントを投稿