2011年6月1日水曜日

Teppen kaketaka? Tokkyo-kyokakyoku 

日差しが戻ったもののとても肌寒い一日であった。
常陸大宮では最低気温が7.7℃。最高気温が14.7℃と、4月中旬の気温であると言う。
気候が安定しないと農作物の生育に影響が出かねない。
やはり、暑いときは暑い、寒いときは寒いという当たり前の天気・気候が望ましい。

午前中、田んぼの畦の草刈りを行った。
単純な作業ではあるが、汗をかき体力が消耗する作業なのである。
いつもの愛機である草刈機を片手に田んぼに向かった。

この時期に、農村で一番活躍しているのは草刈り機ではないかと思う。
そこここで草刈機のうなり声が聞かれる。
どこの家でも草と格闘している。大変なのだ。
手作業では到底追いつかない。
一方の草も必死だ。彼らの生存のための驚異的なパワーにはまったく驚かされる。
この刃が高速回転する
田植えの直前にも畦の草刈りを行っているが、一ヶ月でこれだけ伸びる。
風景としては長閑なものであるが、このまま放置すると稲の生育にも影響する。
稲作とは実に手間のかかる作業なのである。
田植えと稲刈りだけが全てではない。

畦の草も、刈って終わりではなく田んぼや水路に落ちた草を引き上げる作業もある。
ひたすら草と格闘する。
Before
左側の田んぼは耕作放棄地
ススキやセイタカアワダチソウが入り込んでいる


After
ああ、すっきりした・・

田んぼの畦の際の草を刈る時は、どうしても田んぼの中に草刈機の刃が入り、泥を跳ね上げることになる。
するとこのようなる。
飛んだ泥で、顔まで泥だらけである(・・・単に草刈機の操作が下手なだけなのかもしれない)。

草は平坦な場所ばかりに生えている訳ではない。
足場の悪い斜面あり、ぬかるみあり、隠れた石が転がっている場所もある。
危険な機械であるだけに、実に神経を使う。
決して楽な作業であったり、楽しいだけの作業ではない。

余談ではあるが、跳ね飛ぶのが泥であれば洗えば落ちるので、まだ愛嬌だ。
道路に面している場所だと、草むらにビンや缶が捨てられている。
車を運転する方が、何も考えずに捨てるのだろうと思う。
これらが草に隠れており、不用意に草刈機の刃が当たると大変なことになる。
極めて危険な作業でもあるのだ。
どうか草むらにビンや缶、ゴミを捨てるのは止めていただきたい。
マナーは守って欲しいものだ。

△▼△▼△▼

午前中のうちに作業が無事終わった。
草刈機を止めると、エンジン音が止み、しばし静寂が戻る。

ホトトギスの鳴き声がつかの間の青空に、響き渡っている。
よく通る特徴ある鳴き声だ。テッペンカケタカ・・テッペンカケタカ・・・
今年は特にホトトギスが多いような気がする。
どうやら初夏もすぐそこのようだ。
5/31撮影

※江戸後期に編纂された『古今要覧稿』という書物に、ホトトギスの鳴き声について次のように記述が見える。(p163に表示される画面で左ページの上段)
 
            「天邊(てっぺん)かけたか」と名のる聲(声)の殊に高く清亮なるは・・

江戸時代から、テッペンカケタカと聞こえていたのが面白い。
現代では、『特許許可局』と聞こえなくも無い。

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