2011年6月24日金曜日

金スマ ひとり農業

TBS系列で放送中のテレビ番組に『金スマ』がある。
その中に『ひとり農業』なるコーナーがあり、その現場が地元であることもあってよく見ている。

番組制作会社ディレクターの渡辺ヘルムート直道氏が、我が常陸大宮市内の山間でひとりで農業にチャレンジしている姿を、継続して取材し、時折番組として放送する。
今日(6/24)も彼の活動の一端が放送された。
この春先からの農作業の様子と、自宅建築の基礎工事を自ら作業している場面の紹介であった。
番組として成り立たせ、かつ永続させるためのテレビ局側のバックアップは、相応にあるだろうと思われるものの、渡辺氏の農業に対する真摯な態度とともに、農業の素晴らしさを映像として伝えてくれており、見ていて楽しくもある。

農作業のダイジェスト版であり、そこには番組としての演出も感じられるが、決して楽ではない農業の難しさを併せて伝えてくれている。
彼の活動場所は同じ常陸大宮市内でもかなり山間の場所だ。
最寄り駅としてはわが玉川村駅となる位置ではあるが、西にずいぶんと離れたところだ。
山に囲まれた狭い場所だ。
畑は傾斜地で狭いところが多いだろうし、田んぼも狭い。
日照も平坦部よりは制限されるはずだ。
川は田んぼの下を流れる小川だけであろうと思われる。
山からの湧き水だけで田んぼをやろうとしたらとても難しいと思う。

特に彼は農家出身ではなく、コツというか農作業の感覚が大いに不足しているはずなのに、ここまで頑張り続けられているのは、単に『テレビ局からの依頼だけではないのだろう。
もちろん、彼のプロテスタントとしての精神的な面が大きいのかも知れない。
いずれにしても、彼の奮闘には心底頭が下がる。

彼らとは、アプローチと手段は違うものの、同じようなところで同じようなことをしている。
思いには共通しているものがあるように(勝手に)思っている。

この番組を通して、都会に住み農業を観念的に理解しているひとたちへ、難しさでも楽しさでも素晴らしさでも、どんどんアピールして欲しい。
どんな形でもいい。
食糧自給率の問題、農薬の問題、放射能汚染の問題、安全・安心な食べ物についての意識、TTPの問題・・・みな各自の生活に繫がっている。命に繫がっている。
もっともっと自分のこととして感じて欲しいと思う。

バラエティ番組ではあるが、効率最優先の世の中だったり、物欲主義が蔓延するいまの世の中に対する強烈なアンチテーゼであって欲しい。

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