2011年6月5日日曜日

葦原を蕎麦畑に

連日草刈りに明け暮れているが、今日の草刈りはこれまでとは趣をやや異にする。

長年水稲栽培を休耕している田んぼに、葦が密生してしまっているため、この刈り取りに勤しんだ。
人の背丈もあろうかと言うほど伸びた葦が密集している元田んぼである。
茎は硬くはなく、刈り取り自体は比較的楽ではあるが、如何せん背丈がある。

刈っても刈ってもなかなか進まない広さだ

手を休めるため小休止
切り倒すと倒れこみ草刈機にもたれ掛かる。
打ち払う。前に進む。切り倒す。打ち払う。 の繰り返し。
容易ではない。
元水田であっただけに、ぬかるみのひどい場所もある。
苦労は続いたが、今日の作業は無事終わった。

この田んぼは10年ほど休耕している。
その間に隣の休耕田から葦が入り込んだ。
ここはほぼ毎年刈り取りして入るものの、この状態である。
(なお、お隣の休耕田は刈り取りしていないため密林状態である)

この葦原を元の田んぼに戻すには莫大な労力と時間が掛かる。
残念ながら、昨今の状況ではこの田んぼを水稲栽培に復帰させる利点はないので、その考えは無い。
また昔と違って、(作付けしていない田んぼが増えたことと、水源である沼が土砂で埋まり水量が僅少となったことなどにより)水の確保と維持が格段に困難になっているという事情もある。

いま考えているのは、ここで蕎麦=常陸秋蕎麦、を栽培することである。
茨城が誇る蕎麦の名品、常陸秋蕎麦である。
今年から始める試しみである。
常陸秋蕎麦の種は、常陸太田市内で常陸秋蕎麦を栽培する方から既に入手済みである。

8月お盆の時分に種を蒔くと、11月に収穫できる。
田んぼで蕎麦栽培するためには、排水のための溝を掘り、過剰な水分を除去しなくてはならない。
近いうちに、パワーショベル(ユンボ)を動員して排水の溝掘りをしたいと思う。

蕎麦の種まきまでに、何度か土の耕しが必要となるが、順を追ってその準備を進めて行きたい。
今年末には、自ら育てた新蕎麦を堪能できるはずだ。きっと格別な味わい、であることだろう。
逸る気持ちを抑えつつ、栽培の準備をする。

あっ、楽しみをまたひとつ増やしてしまった。
葦の林の中にはこのようなカマキリの卵が数多くみられた

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