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2013年5月22日水曜日

薫風の空にテッペンカケタカ

今日の日差しなどはまだ真夏の日差しほどではないというものの、すっかり初夏の感じで外で作業を続けるとかなりの汗をかく。
五月の空に吹き抜ける風は、汗をかいた身にはたいそう気持ちよい。

田植えからほぼ3週間。
植えた苗はそれそれがしっかりと根付き、背丈も伸びて逞しくなり、緑が濃くなった。
今日は、最後の植えつぎを行った。
植えたものの、流されたり、水没して枯れたりで、空いてしまった部分が所々に発生しているため、それらを田んぼの隅に残しておいた予備苗で補植する作業だ。

補植えす苗も田植え時にはひ弱に思えたが、既に十分大きくなっており、補植しても水没する心配も少なくなっている。
いままで見回りの都度、気が付くたびに行っていた補植=植えつぎも、これが最後となる。

         

田んぼに手を入れると実に暖かい。
水はすっかり初夏の日差しでぬるま湯になっており、生物にとってはまさに天国であろう。
稲にとっても良い環境なのだろうが、雑草にとってもまたこれは最高の環境である。
小さな雑草が生えてきている。除草剤などの農薬は最小限に留めているので、仕方ない。

そのおかげか、オタマジャクシが活発に動き回って逃げ回る。ザリガニも、ドジョウも。
そして、微生物も大繁殖しているのだろうと思う。適度にドロドロした固まりが随所に見える。すべてが豊かな生態系の証。
稲苗も成長しているが、周囲の畔の草も茂ってきた。
また草刈りをせねばなるまい。
昨年は田植えの後に大雨が降って植えたばかりの苗が水没して心配したが、今年はそのようなこともなく、適度量の雨で今までのところは順調と言える。
このままいってくれたらと思う。

         

毎年のことだが、この辺りでは今の時期にうるさいぐらいにホトトギスが鳴く。
良く通る鳴き声が空に響き渡る。
(鳴き声はこちら YouTube =>  ホトトギス鳴き声)
何回聞いても『テッペンカケタカ』と聞こえる。『キョッキョ キョキョキョキョ』とも。
五月晴れ、薫風の空には、テッペンカケタカの声が実に似合う。
 ♪〜 ホトトギス早も来、鳴きて・・・、だ。

夏もすぐそこだ。
飛び行くホトトギスの姿を写したつもりだったが・・いない。
見上げる谷津田周辺の森の緑は濃く深い。

2011年6月9日木曜日

ツバメの巣の中を撮りました

ツバメ営巣 34日目

毎日観察しているツバメの巣です。
ツガイが交替で巣の中にうずくまっている様子は確認できます。
卵か雛がいるらしい素振りです。
近所の家のツバメの巣では、既に雛が孵っている様子。
我が家では、卵は産んだのか、卵は孵っているのか、いったい巣の中はどうなっているんだろうと、気になって仕方ありません。

今日、ツバメが2羽とも巣を離れた隙に、巣の中をデジカメで激写しました。
結局、覗き込みを決行してしまいました。
天井との隙間が余りないため、直接肉眼では確認できないためです。

その結果は。。。
このツバメが巣を離れた後にこっそり近付き撮影しました


巣の中には、孵化した黄色い嘴の雛鳥が4羽いました
まだ羽毛が生え揃っておらず、目も開いていません
 これで一安心しました。
よかったぁ、どうにか産卵し、孵化してくれてた・・・。
ツバメを刺激しないよう、撮影はこれまでにして、すぐさま撤収です。

まもなくでしょう、カワイイ雛鳥のピーピー声が聞かれるのは。
これからは糞落下に備えて、準備をしなくてはいけません。

※  ※  ※  ※

我が家では、今年の夏の日差し対策としてグリーンカーテン・ゴーヤを植え、ネットを張りました。
まだ苗の背丈は低くて30cmほどですが、黄色い花と小さなゴーヤの実を見つけました。
ゴーヤ料理が楽しめる季節が近付いています。


※  ※  ※  ※

なぜか今年はホトトギスが盛んに鳴いています。
ほんとうに多くて、うるさいぐらいです。
特徴ある鳴き声なのでとても際立ちます。

2011年6月1日水曜日

Teppen kaketaka? Tokkyo-kyokakyoku 

日差しが戻ったもののとても肌寒い一日であった。
常陸大宮では最低気温が7.7℃。最高気温が14.7℃と、4月中旬の気温であると言う。
気候が安定しないと農作物の生育に影響が出かねない。
やはり、暑いときは暑い、寒いときは寒いという当たり前の天気・気候が望ましい。

午前中、田んぼの畦の草刈りを行った。
単純な作業ではあるが、汗をかき体力が消耗する作業なのである。
いつもの愛機である草刈機を片手に田んぼに向かった。

この時期に、農村で一番活躍しているのは草刈り機ではないかと思う。
そこここで草刈機のうなり声が聞かれる。
どこの家でも草と格闘している。大変なのだ。
手作業では到底追いつかない。
一方の草も必死だ。彼らの生存のための驚異的なパワーにはまったく驚かされる。
この刃が高速回転する
田植えの直前にも畦の草刈りを行っているが、一ヶ月でこれだけ伸びる。
風景としては長閑なものであるが、このまま放置すると稲の生育にも影響する。
稲作とは実に手間のかかる作業なのである。
田植えと稲刈りだけが全てではない。

畦の草も、刈って終わりではなく田んぼや水路に落ちた草を引き上げる作業もある。
ひたすら草と格闘する。
Before
左側の田んぼは耕作放棄地
ススキやセイタカアワダチソウが入り込んでいる


After
ああ、すっきりした・・

田んぼの畦の際の草を刈る時は、どうしても田んぼの中に草刈機の刃が入り、泥を跳ね上げることになる。
するとこのようなる。
飛んだ泥で、顔まで泥だらけである(・・・単に草刈機の操作が下手なだけなのかもしれない)。

草は平坦な場所ばかりに生えている訳ではない。
足場の悪い斜面あり、ぬかるみあり、隠れた石が転がっている場所もある。
危険な機械であるだけに、実に神経を使う。
決して楽な作業であったり、楽しいだけの作業ではない。

余談ではあるが、跳ね飛ぶのが泥であれば洗えば落ちるので、まだ愛嬌だ。
道路に面している場所だと、草むらにビンや缶が捨てられている。
車を運転する方が、何も考えずに捨てるのだろうと思う。
これらが草に隠れており、不用意に草刈機の刃が当たると大変なことになる。
極めて危険な作業でもあるのだ。
どうか草むらにビンや缶、ゴミを捨てるのは止めていただきたい。
マナーは守って欲しいものだ。

△▼△▼△▼

午前中のうちに作業が無事終わった。
草刈機を止めると、エンジン音が止み、しばし静寂が戻る。

ホトトギスの鳴き声がつかの間の青空に、響き渡っている。
よく通る特徴ある鳴き声だ。テッペンカケタカ・・テッペンカケタカ・・・
今年は特にホトトギスが多いような気がする。
どうやら初夏もすぐそこのようだ。
5/31撮影

※江戸後期に編纂された『古今要覧稿』という書物に、ホトトギスの鳴き声について次のように記述が見える。(p163に表示される画面で左ページの上段)
 
            「天邊(てっぺん)かけたか」と名のる聲(声)の殊に高く清亮なるは・・

江戸時代から、テッペンカケタカと聞こえていたのが面白い。
現代では、『特許許可局』と聞こえなくも無い。