2011年11月19日土曜日

東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出たるカエデ

紅葉が美しく映えるひとつに、カエデがある。

この時期のJR東海の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンは京都の紅葉、それもカエデが主役だ。
2011年盛秋のキャッチコピーは『いい秋ですね、と言葉をかわしあえる。それだけで、うれしい』。
YouTube そうだ 京都、行こう。2011年・盛秋 毘沙門堂

いつもながら、この京都の四季の風景を映像で切り取る感性と、人のココロを京都へと誘う強烈なキャッチコピーには、感心する。
不思議な魅力のあるCMだ。
昨日(11/19)のブータン国王の京都訪問では、残念ながら雨の金閣寺の参拝となったようだが、雨に濡れた京都の紅葉もそれはそれで美しかったことだろう。


         

一方の、常陸国の里山の秋の彩りは、千年も前から都として洗練され磨かれた京都の寺社仏閣の紅葉には遠く及ぶはずも無い。
あの洛中・洛外の紅葉は、美しくあるように人工的に作られた(配置された)美であることも確かだ。
当然ながら、わが里山の紅葉は全くの野生で自由気ままに枝を伸ばしている鄙のカエデたちだ。
都人からすると、さぞや「いかばかりかはあやしかりけむ」カエデに違いない。

そして、京都のように観光客に見られることなど、間違っても無い。
人に見られるために色付いているのではないのだよ、という矜持が感じられるほどだ。
ひっそりと山の谷間で紅葉しているその姿は健気でさえある。



いつかこの里山(・・・ブログ表紙の山々がそのメインの場所だ)を、春はサクラで、秋はこのカエデ=モミジで全山埋めて、『玉川 桜山・紅葉山』にしてみたい。
気の長い話であるが、夢は大きく楽しいプロジェクトではないか。

そして、『そうだ 玉川桜山・紅葉山、行こう。』とJR東日本にCMを流させたい。

1 件のコメント:

  1. やはり秋の主役は紅葉ですね、鮮やかで、美しいです。

    返信削除