2011年11月9日水曜日

トトロ山

金スマ・ひとり農業・渡辺氏が綴るブログの中に、2011/06/10付けで『お気に入りの場所』というものがある。
ひとり農業ブログ 2011/06/10

ひとり農業の場所からほど近いところにある小高い山と、その山頂にある神社の風景がお気に入りであるとのことで、写真付きで紹介されている。
渡辺氏は、この山を『トトロ山』とひそかに呼んでいる。
なにか山頂付近の杉木立の様子が、あのトトロに似ていなくもない。
この山と神社は訪れたことはないが、写真で見る限りいかにもトトロが棲んでいる森のようだ。


         

典型的な里山と周囲を巡る水田の織りなす風景であり、このような風景を懐かしい風景と感じる人もきっと多いことだろう。
日本の原風景である。

このような集落に近く小高い山の頂きには、不思議と神社がある。
はるか昔から天に近い場所・神聖な場所と考え、そこに神様を見たのに違いない。
きっと自然な気持ちから、周囲の集落を見守ってもらえるように鎮守を崇め奉ったのだろう。


         

いずこの神社にも祭神というのがあって、たとえば武甕槌神(←ちなみに「タケミカヅチ」と読み、鹿島神社の神様)やら、武葉槌命(← 同「タケハヅチノミコト」、静神社の神様)やらの、読むのも書くのも難しい神様が必ず神社縁起には記載されている。
殆どの場合、神話に出てくる神様の名前だ。

以前から思っていることなのだが、それらを祭神にあてがったのはずっと後のことではないか。
最初はアミニズムというか原始宗教的なレベルで、太古の人々はそこに神を見たはずだ。
それはごく自然で素朴な精神の発露であったのではあるまいか。
それは「となりのトトロ」のアニメの根底に流れる世界に似ていなくもない。
あのアニメにはそんな豊穣な精神文化がある、かなりレベルの高いものだと思っている。


         

この渡辺氏の「トトロ山」と同じように、トトロが棲むような山と感じている山が、実はわがファームの近くにもある。
この山の山頂にもやはり神社がある。
場所:  常陸大宮市照田 羽黒山神社
南側からみるとなんの変哲もない山だ
山麓の鳥居から真っ直ぐに山頂の社殿まで石段が続く
写真手前は水郡線
北西側から見ると山頂付近(右側)にトトロの頭が・・・
この山はちょっとした単独峰であり、割ときれいな容姿の山だ。
神社のある山頂近くには杉の木立が密集している。

いかがであろうか、トトロの頭部分に見えないだろうか。
トトロが潜んでいるようには見えないだろうか。
かなり主観的だが、県道からこの風景が見えるといつも「となりのトトロ」を思い出す。
我が心象風景としての「トトロ山」、気に入っている山である。

2 件のコメント:

  1. 「となりのトトロ」か、大好きなアニメです。何回見ても厭きられないです。ebianさんのファームの景色が綺麗でしょう。綺麗な環境で、好きなことをやって、凄く幸せと思わせます。

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  2. いつもありがとうございます。
    「となりのトトロ」は、子供は子供の視点で、大人は大人の視点で楽しく見られるアニメですね。私も好きなアニメです。
    いろいろ小難しいことはともかく、森の形が似ているとか棲んでいそうな雰囲気の場所だというだけで、楽しくなります。
    ずっと残ってほしい風景です。
    でも、Googleマップでもわかる通り、この山のすぐ北・東・南側はゴルフ場で囲まれています。
    かろうじて西側だけはJRが走っているのと水田のため開発されませんでしたが。
    この森も(トトロの頭の木立も)危ないところでした。

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