2011年11月10日木曜日

敷地内の色々

緑一色の世界から黄金色、そして紅葉へと周囲の色は変化して来ている。

ファーム内では、大豆はカサカサに枯れて薄茶に染まり、収穫を待っている。
この写真は茨城で古くから栽培されている在来種の「青御前」。
豆は薄い緑色の青大豆だ。
茨城の在来種 青御前
         
この夏のシーズンには大量の実がなったブルーベリーの木々も、色付き始めた。
落葉後の冬はブルーベリーの休眠期であり、枝を剪定する時期だ。
いままで自由奔放に枝を伸ばさせた結果が、ご覧の通りのブッシュ状態。
今年の冬はよく考えて剪定を行い、(収穫する我々にとっても、ブルーベリーの木自体にとっても)よりよい環境を作りたいと思う。
木守りのように、取り残された実が一粒残っていた
         
自宅の庭のセイヨウハナミズキは、葉も実もいまが一番見頃だ。
赤い粒が深紅の葉の間に見え隠れしている。
間もなく鳥が目敏く見つけて食べにくるのだろう。

         
今が落果のピークのギンナンである。
写真のとおり、イチョウの葉自体はまだ黄色く色付いてはいないが、実が頻りに落ち、屋根を叩く。
踏みつけられて臭いが強烈になる前に、実を拾い集める必要がある。
数日間、水に漬けて果肉部分をふやかす。
ふやけて溶け易くなった状態を棒でかき混ぜ、種だけにする。
水で何度も洗い流してから、数日間天日で乾かす。
なかなか手間が掛かるギンナンだ。でも美味しい。
         
山裾に生えているウルシの葉が一足早く鮮やかに色付いている。

このウルシについては苦い思い出がある。
ウルシの抗体を持たない私は、塗りのお椀に触れた程度でも皮膚がカブレてしまう。
さる方から海外の土産として頂いた木工細工を表面がウルシと知らずに触って、全身がカブレたこともある。
とにかく全身がカブレると痒くてどうしようもない。
掻くと余計にタダレてヒドくなるのでかなりの忍耐・我慢を強いられる。
さらに、瞼が腫れて目が開けられなくなる。
現代の医学をもってしても、ウルシの予防治療は出来ないようで対処療法(カブレたら薬を塗る)しかないそうだ。
だから、この葉の形と赤い色を見ると今でも鳥肌が立つ。
憎っくきウルシの奴である。
         
日が短くなって来たため、菊が満開だ。
黄色い菊は食用にもなる。
         
ちょっと周囲を歩いただけでも、目を凝らせばこれだけの色に出合える。
あれこれ人間が考えて作った色ではない。
自然は素晴らしい芸術を、いとも簡単に作り出す。偉大だ。

2 件のコメント:

  1. 大自然本当にすごいです、偉大な藝術大師とも言えます。綺麗な大自然を保護するために皆さんの努力が必要だと思います。今ebianさんはやっている自然農業と自給自足の生活が一番いいです。大自然に貢献していますよ。だから私は憧れている一方で、ずっと応援したいと思います。

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  2. いつもありがとうございます。
    けして大それたことをしているのではなく、出来るだけ現代の工業的な技術に頼らずに農林作業をやってみたいと思って実践しています。
    いわば単なる天の邪鬼です。

    でも、このような試しみには憧れる方は多いようです。
    一般の方が本格的にチャレンジするにはリスクが大きすぎるので、到底お勧めできません。なにしろ生活が不安定すぎます。
    ですが、そのような方々が里山生活をプチ体験出来るよう、受入れ体制や施設整備を急ぎ、この素晴らしい大地の恵みを皆で実感できる場を作りたいと考えてます。
    (いつのことやら・・ですが)

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