2011年11月14日月曜日

常陸秋そば栽培(その8) 脱穀

今日も乾いた晴天である。
予報通りだ(・・・この晴天とは関係ないが、日曜夜のNHKニュース7の気象予報士は岡村真美子さんである。彼女が予報したから晴れたのではないのは言うまでもない)。


         

今日は、いよいよ常陸秋そばの脱穀作業をすることにした。
栽培した畑にて、乾燥させた蕎麦束を脱穀する。
大きめのブルーシートを広げ、中央にビールケースを逆さまにして、蕎麦の束を打ち付けた。
少量であればこの方式が一番効率が良い
刈り取り時に感じた蕎麦束の重みは、いまの束にはない。
驚く程軽い。が、実はしっかりと付いている。
そばの実自体の含水率はどれほどかはわからぬが、茎の乾燥度合いは脱穀するには程よい状態である。
遠くに飛び散らぬように手加減しながら、打ち付けたり、擦り付けたりして脱穀を続けた。
一粒万倍を実感する瞬間だ。
パラパラと音を立てて実が飛び散る。
なんとも言えぬ、実に心地よい音だ。


         

今回の蕎麦栽培面積は一反程である。
刈取りには(倒れた茎を手刈りしたこともあり)時間が掛かったものの、脱穀は意外とスムーズに進んだ。

シートに蕎麦の実が散る。パラパラ、コロコロ。
乾いた埃の臭いが鼻をくすぐる。
空は青空。周囲の田んぼは静かに秋の佇まい。山は紅葉が始まっている。
乾いた秋風が、実に気持ちがよい。
この  "当たり前"  の日常が一番素晴らしいと思うのだが。

脱穀し終わった束は、後日燃やして灰にして自然に帰す予定だ。
このような農業には、全くもって無駄が無い。
こうやって自然の循環サイクルが回って行く。
燃やして田んぼの肥料となる
買物かごを篩(ふるい)の代用にして、大きなゴミ(茎や葉)を取り除いた。
買物かごのメッシュがちょうど良い
この段階で、紙の米袋一袋ほど収穫できた。
今年初めての試験栽培としてはまずまずの量だ。
至極、至極満足である。


         

この後は、唐箕でさらに細かなゴミを飛ばし、そばの実の選別をする。
そして実を磨いた後に、いよいよ石臼の登場となる。
はやる気持ちを抑え、ずっしりとした重みを袋に詰めて帰路についた。

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