一昨年にはじめて『えひめAI』に挑戦し、作ってみた。
できた液体を、キッチンや風呂の排水溝に流してみたり、夏野菜の土壌に散布してみたりと試してみたのだが、微生物の働きによる各種効果には当然ながら化学薬品のような即効性はない。
消臭効果は確かにあったと思うのだが、野菜への効果はどれほどあったのかが分からない。
『・・・のような気がする』というレベルで一定期間使い続けて、しばらく後になってやっと『ああ、やっぱり』というおぼろげながらの確信に変わる変わるような気がする。
気がするというのは、いつも小難しい理屈をこね『自然のなんとか』とか『効率性がどうとか』と理論を振りかざしているくせに、このえひめAIにも即効性を期待してしまっていたようであり反省しているのだ。
あれ以来、畑にも家の中にもえひめAIを使うことは無くなってきていて、最終的な効果、特に土壌散布しての各種野菜に与える好影響を確認できない(しない)でいる。
現代農業に紹介されている記事は、上手く行き過ぎている例のような気がしてならなかったし、そんなに効果覿面なのかという疑いも確かにあったのである。
真に納得性の高い結果を求めるのであれば、他の栽培条件を同じにした上で、えひめAIを使用した区域と使用しない区域の栽培比較を、出来るだけ多くのサンプル数で実施しないとだめだろう。
ということは、理屈では十分わかっているのだが、どうにもそこまでのこだわりがないのだ。根がヘタレで、根性無しのイイカゲン野郎なので仕方ない。
皆が良いと言うのだから恐らくそのとおりなのだろうから、その与える影響が何%ほどあったのか(散布しないのに較べて何%増収となったのか)と、そこまでの数値を出すことにはあまり関心がない。
今年もまたあえてやってみようと思い立ったのは、このブログでの紹介記事を検索されている(読んで頂いたかは分からないが)方が結構いらっしゃるので、あの記事のままでは中途半端だし、内容的にも恥ずかしいと言う幾許かの反省があるからだ。
ドライイースト・ヨーグルト・砂糖・納豆・ぬるま湯だけで廉価かつ容易に出来るし、いまの時期であれば、35℃に温度を保つのもビニールハウス内にポリタンクをいれておけば良いので、あまり神経質にならずに作れる。(過去の経験からおそらく)失敗はない。
前回は各材料の分量をきっちり計測して作ったのだが、今回はかなりテキトウである。
ドライイーストがスーパーの棚に2箱しかなかったためちょっと少ない気がした(農文協のガイド本にはこの倍の量を入れるように書かれている)がこれで済ましたし、ヨーグルトも食する訳ではないので消費期限の切れそうな安売りヨーグルトを買い込んだこともあり、ちょっと少なめになってしまった。
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ヨーグルトの上の薄茶色のドライイーストと納豆の粒2つ。
このあと砂糖とぬるま湯を入れて手でかき混ぜた。
そしてポリタンクに注ぎ込んだ。 |
バケツにこれらを一斉にいれてかき混ぜ、ボリタンクに移し、ボリタンクをガチャガチャ揺すってかき混ぜ、ビニールハウス(昼間はおそらく50℃位になるはず)に置いておいた。
ポリタンク内の液体は35℃程度にはなるだろう(⇦前回まではちゃんと温度計を差し込んで温度チェックもしていた。今回のこの手の抜きようは何なのだろう?)。
作っている最中からブクブクとアワが出ているので、多分問題はないのだろうと思う。
あまり材料や分量、混ぜる順番など、神経質になることはない。
ただ、温度管理(35℃程度を維持すること。夏場は3日間程度、冬場は一週間程度)だけはある程度きっちりしないと微生物の活動が活発化しないので注意だ。高温になりすぎても微生物が死滅してしまうのでこれも注意だ。あとは放っておけば良い。
さて、後数日で出来上がるはずの『えひめAI』。
今回は親戚からも分けて欲しいとの依頼もあるため、小分けして差し上げる予定だ。
この親類の家では、作っている野菜類を地元スーパーに出荷していることもあり、品質には拘りがある(恥ずかしいのだが、この点が我が家と異なる。見習わねばならぬ)。
このような方に試しに使ってもらえるのは有難く、うれしい。
効果確認の強力な助っ人である。この農圃でもえひめAI効果を確認してもらえれば、この場できっちりと紹介する予定でいる。
【今回使用した材料】・・20リットル分
・ドライイースト(日清食品 スーパーカメリア ホームベーカリー用)30g×2箱 計60g(⇦テキスト本には、20リットル作るには200gとある)
・砂糖(上白糖) 1kg
・ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト プレーン) 450g×2パック 計900g(⇦同、1kgとある)
・納豆 2粒(⇦同、3粒とある)
・ぬるま湯 15リットル
以上の材料をかき混ぜ、20リットルのポリタンクに入れて、ビニールハウス内に置く。
ガス抜きのため蓋は閉めないこと。