2013年7月12日金曜日

ハクビシン対策 竹酢まぶし籾殻の効果は・・・

昨夜(7/11)のNHK・クローズアップ現代を見た。
シッョキングな内容だった。
「激増する野生動物~福島の生態系に何が~」とのタイトルで、原発事故により住民が避難し誰もいなくなった地域ではイノシシやネズミの急増で生態系が変わってしまっている、との報告だ。
イノシシが平気で道路にたむろし、かつての田んぼや畑の中を群れをなして移動している。見ていて気分が悪くなるようなネズミ被害の家屋が多数紹介された。
ここで平穏に暮らしていた人たちの心情を思うとなんとも切ない映像だった。

東京電力福島第一原発事故から2年余り。生物界のトップに立つ人間がいない空間が生まれた(ヤツラの天敵である人がいなくなった)結果、もともと人と動物が適度のバランスをとって共生していた里山の生態系がかくも簡単に、急激に変わってしまうことに衝撃を受けた。
すべて福島の原発事故によりである。
野生動物達も、望んでこのようなふうになった訳ではあるまいに。
動物・人間双方が不幸になってしまった、なんとも由々しき事態だ。
人間は、なんと愚かなで取り返しのつかないことをしてしまったのだろうか、と思う。
悪魔のような原発とその事故である。

         

福島の避難地域程ではないが、茨城北部でも野生動物の増殖がみられ農作物の被害が増大している。
これは狩猟機会の激減(ハンター人口の減少)と里山の荒廃によるものに他ならない。
行政も手をこまねいている訳ではないが、なかなか追いつかないのが実情だ。
個々人もハクビシンによる農作物被害(特にトウモロコシ)を未然に防ぐために、ネットを張り巡らしたり、我が家で試している『竹酢まぶし籾殻』散布やら、コショウふりかけなど、涙ぐましい対策を試みている。

(※)7/9に実施した『竹酢まぶし籾殻散布』の途中報告をしたい。
ここ数日、収穫時期を迎えている実が幾つもあったトウモロコシ畑だが、竹酢臭い籾殻を撒いて以降3日間(7/10・11・12)ともハクビシン被害は全く出ていない。
最終的な結論を出すにはまだ早すぎる気がするが、例年であればこの状態のトウモロコシがあると連日被害に遭っていたがことから、ここまでは一応効果あり、とみて良いかもしれない。

これからどんどん実入りが進むトウモロコシだ。
ハクビシンによる被害を少しでも減らしたい。

         

憎っくきハクビシンであるが、ヤツラは鳥獣保護法「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」で保護されている。
ために個人が勝手に捕まえたり、薬で駆除したりというのは法律に違反することになる。鳥獣保護法の罰則規定は『懲役』刑または『罰金』刑でたいそう重たい。
ただし、農作物や生活被害を発生させている個体に限り、県や市の許可を受けたうえで捕獲することができることにはなっている。
害獣でしかないと感じるのだが、立派に法律で守られている存在なのである。
難しく言えば、以上のようなことだ。
そんな行政手続き(きっと煩雑なのだろう)をしてまで捕獲や薬を使っての駆除をする根気は残念ながらない。こんな規模でやっている農業だから。
したがって、我々が出来ることと言ったら、ヤツラが忌避するものを使って、農作物に近づかないようにするのがせいぜいのようだ。
残念だが仕方ないな、法律は法律だ。

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