2013年7月21日日曜日

精米機の更改

農家ならではの贅沢かもしれないが、自家精米して米を食べている。
籾を取り除いただけの玄米を、精米率を調整して食べる=『分づき米』を食べられるということだ。
我が家には専用の精米機がある。

分づき米とは、白米を10割の精米率としたら何割精米しているかで、5分づき米・7分づき米という。玄米の状態を0とし、一般的に店舗販売されている白米が10となる。
御承知の通り、玄米(0分)は栄養価が高いものの炊いてもボソボソ感があり食べ難い。5分づきでは、米に白っぽさが出てくるが、まだボソボソ感は残る。胚芽が残っており栄養もあるし、風味もある。7分づきとなると、胚芽が少し失われ白米にぐっと近くなる。白米は一般に食べられている米で、食べやすいし美味しい。ただ胚芽が失われている。

米業者への卸用や自家消費用の米は、量も多いことから籾殻を取り除く工程だけは専門業者(我が家の場合は米の卸先だが)に委託し、玄米にしている。
販売する米は玄米での業者引き渡しである。
自家消費分も玄米状態で倉庫に保管していて、定期的に玄米から精米して食べている。
 
         

古代米のひとつの紫黒米の場合は、籾殻を取り除く作業を我が家で行っている。
この籾殻取り除きも同じ精米機が行う。
紫黒米の場合は、精米してしまうと米粒表面の紫色が削り取られてしまいせっかくの色が消えてなくなるので神経を使う。
籾殻を破った状態の紫黒米

籾殻を取り除く作業をしていると次第に紫色が擦れて落ちていってしまう
この程度を見極めるのがポイントだ
この精米機が年代物のせいだろうが、籾摺りの程度や精米の程度を調整するのが難しくなってきた。紫黒米に籾が混じりなかなか取り除けず、繰り返しているうちに紫色が剥げ落ちてしまう事態になった。

そのために精米機を買い替えた。いままでと同じタイプの機械だ。
我が家のような自家消費分程度の量を精米するにちょうどよい性能である。



いままでの機械も10年以上は使用した。特殊な機能は付いておらず、シンプルで丈夫だった。買換え需要は起こりにくい機械だろう。
この機械のマーケットはどれほどのものだろうか。かなり小さいことだけは確かだろう。・・などと要らぬ心配をしてしまう。

これでまた美味しい白米を精米できるし、紫色鮮やかな古代米を精米できる。

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