2013年7月14日日曜日

プルタブ以前には・・・

この掌の上のもの、何かわかるだろうか。
どのように使うものかをすぐに分かった人、懐かしいと思った人は、恐らく50歳代以上の方に違いない。
家の片付けをしていて古い引き出しの中から見つけた。
ちょっと錆びているがまだ使えそうだ
懐かしい・・
これを知らない若い人のために簡単に説明すると、現在の缶入り飲料は全てイージーオープンエンド方式(EOE)、つまり缶のプルタブを引くことで容易に飲み口の穴が開く方式になっているが、昔は違ったのである。
缶詰と同じ状態で、缶切りを必要とするような完全密閉型であったのである。
だからこのような金属製の穴開け器(オープナー)が必ず缶に付いていて、飲むためにはこれが絶対に必要だったのだ。正式には何と言う名称なのかは知らない。

例えば、缶入りオレンジジュース。(別にオレンジでなくてもよいのだが、どうにもジュースと言うとオレンジというのが慣例であるようで、小生もその既成概念に支配されている)
缶の上部にこの金属の穴開け器が張り付いていた。
これで缶に穴を開けてぐぐっと飲んだのである。
ついでに言うと、穴がひとつだと飲み難いので空気を入れる穴と飲むための穴の2つを開けたものだった。
(さらについでに言うと、飲むための穴の方はこの穴開け器を少し傾けてグリグリと何度か動かし、穴を広げ大きくして飲み易くしたものだった)

今のように、手軽なペットボトルやら、プルタブ方式の缶入り飲料が出現する以前には当たり前に使用されたものだ。なので一定年齢以上の方にとっては記憶の底にあった昔を思い出したに違いない。
そんなアイテムでしょう?   きっと。

小生等も、今の方式で簡単に飲料缶を開けられるようになった時には、凄いと思たし、ペットボトルが出始めたときには、どこでもいつでも飲めるようになったことにも驚いたものだ。
同じように50歳代以上の人にとっては、この缶穴開け器を見ると、子供の頃(昭和40年代)にのどを潤した粉っぽい缶ジュースの味と、あの暑い夏を思い出すのではないだろうか。
50代以上の方で懐かしく思われた方に、ぜひともコメントを頂きたいものだ。

こんな錆びた小金属だが、なんとなく捨てられなくなってしまった。

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