2013年7月10日水曜日

瓜子姫(うりこひめ)のお話

瓜、メロンの類いはたいそう美味しい。小生の大好物である。
アンデスメロンやプリンスメロン、種類を問わず美味しい。
今年も我が家のビニールハウスの中では、プリンスメロンが育っている。
まだ収穫には早いプリンスメロン
現在の主流はこれらの改良が進んだ品種の瓜・メロンだが、昔に子供の頃に主に食べたのは『マクワウリ』ではなかったかと思う。

畑で栽培していた記憶はおぼろげだが、甘くて美味しかった記憶は鮮明である。スイカと並んで子供が喜ぶ甘い食べ物だった。
たぶん現在のメロンのほうが格段に美味いのだろうが、あの当時十分過ぎる程美味かった記憶がある。なにしろ昭和40年代前半である。

         
瓜は特に暑い季節にぴったりの食べ物だ。
水分が多く、身体を冷やし、利尿作用がある作物で、熱中症やむくみを防止し、夏バテ回復に役立つと言われる。
低カロリーなので、肥満や高血圧、腎臓病、糖尿病も予防してくれる上、ビタミンCが豊富で、カリウムや食物繊維ペクチンも含まれているとも。
素晴らしい食物だ。
さらに栽培もそんなに難しくはない。

かの豊臣秀吉は瓜(当時はマクワウリ)が大好物であったとか。
朝鮮出兵の最中に名護屋城(福岡県)で秀吉が開いた茶会での仮装大会では、自ら瓜売りに仮装したとの話が残っている。

         

ところで皆さんは瓜から生まれた『うりこひめ(瓜子姫)』の話をご存知だろうか。
話の書き出し、最初はこうだ。

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいた。ある日おばあさんが川で洗濯していると川上から大きな瓜が流れてきたので、それを家に持ち帰った。割ってみると中から可愛らしい女の赤ちゃんが出てきた。
子供のいなかった二人はその子を『瓜子姫』と名付けて大切に育て、瓜子姫も元気にそして美しく育っていった・・・・。

まるで桃太郎の女性版・瓜版であろう。
嘘のような話だが、確かにこの昔話は実在するのだ。
そして、この後の話の展開は実に凄い。桃太郎とはまるで異なる。そして日本の東西(西日本と東日本)で話の展開に違いがあり、悲喜の結末も変わっている。
ソフトなものから、かなりハードなものまで、さまざまな展開と結末が伝承されていて、中にはかなり凄惨なものもあったりする。
夏を涼しくするホラー話として最適かも知れない。

興味があったら調べてみたら良い。
今回は敢えてリンクを張らないでおく。
検索キーワードは『瓜子姫(うりこひめ)』だ。

あの甘くて美味しい瓜に、こんな説話があるなんて、ちょっと驚き。
雑学のひとつだろう。知らない人に蘊蓄を傾けられること請け合いだ。

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