2011年8月27日土曜日

古代浪漫

今回のキーワードは、『大賀ハス』と『黒米(紫黒米)』である。


        

まずは『大賀ハス』。
我がファームの田んぼの片隅には、『大賀ハス』が植えられている。
我がファームの田んぼの大賀ハス
移植してから、残念ながら花はまだ一度も咲いていない
大賀ハス・・・千葉県にある2000年以上前の縄文遺跡から出土した蓮の実を現代に蘇らせたものだ。
大賀博士なる方が、その出土した種を発芽させ、開花に成功。
後に全国各地に根分けされて広まっているものだ。
幾つ根分けされた後かは知らないが、その子孫が当ファームにも根付いている、という次第。
ご参考 ⇨ 大賀ハス(wikipedia)

この稲作をしている田んぼの一角に移植してすでに4〜5年経つものの、残念ながらまだ花を咲かせるまでには至っていないが、毎年繁茂の面積は拡大している。
何をどうすれば花が咲くのか、調べてみようと思う。
花が咲けば、古代に思いを馳せることが出来る、まさに浪漫ではないか。


        

次に『黒米(紫黒米)』。
我がフチァームでは、古代米の一つであるという『黒米』(あるいは紫黒米)を栽培している。
厳密に言うと『古代米』という農学上の概念は無く、定義が曖昧のようだ。
一般に言われている『古代から栽培していた品種の米』として標榜される赤米・黒米・緑米などの色素米に限定する場合もあるようだ。

この黒米は、品種改良を続けた末に誕生しているコシヒカリなどとは明確に形状が異なり、(素人の感想だが)より野生の遺伝子を引き継いでいる米、原種の米のような感じがしている。
せっかく稲穂となっても米粒として残る部分は低く、歩留まりが良くない。
生産性はとにかく低いと言わざるを得ない品種だ。
ではあるものの、味覚に優れるため毎年生産している。
黒米の稲穂
籾の色も紫色だ 
右が黒米
左がコシヒカリ
明らかに別の品種であることがわかる

通常の白米に、黒米をほんの一握り(2〜3%)混ぜて炊くと
美しい紫色の染まったご飯になる
米粒は細長い
濃い紫色だ
黒米はモチ米の性質を持つため、炊き込んだご飯はややモチモチ感が出る。
冷めても非常に美味いので、おにぎりにして食べている。
ぜひともお勧めしたい逸品の米だ。


0 件のコメント:

コメントを投稿