2011年8月26日金曜日

晩夏の実りを愉しむ

8月も末であり、いつもであれば残暑厳しい折りだが、今年は雨続きの8月の最終だ。

好天が続いていれ来週あたりから稲刈りを初めようかとも思っていたが、この雨の影響で田んぼが乾かないので様子見とならざるを得ない。
稲穂の垂れ具合と天と、双方を眺める日がいましばらく続きそうだ。

         

プラム狩りに先月お越しになった千葉の黒岩様が、お勤め先の同僚の植田様と共にブルーベリーの摘み取りにご来園になった。

お二人が玉川村駅に到着された正午には、小雨が降ってはいたものの直ぐに上がり蒸し暑くなったものの日光の照りつけは無く、絶好の摘み取り日和となった。

雨続きで気温が上がらなかったせいか、ブルーベリーの実は熟すペースがゆっくりとなったようだ。
まだまだ見るからに大粒の実が撓わに枝についている。
先ほどの雨に濡れている
どの枝にも食べごろの果実が鈴なりだ
摘み取りに先立って諸注意をご説明申し上げたものの、ここを訪れる皆がそうであるように、説明を聞く間も惜しいように興奮気味に摘み取りを始められた。

感嘆の声が上がる。
上下左右のいずこにも摘み取ってもらうのを待つ大粒の実が揺れており、目移りしてしまうほどた。
だれしもが子供に戻る瞬間のようだ。
しばしハシャギながら、まさに最後となる完熟粒の甘みを堪能されたようだ。
先月に続きご来園された黒岩様 
初めて来園された植田様
都会でのお勤めとあれば、このような自然の中で過ごすひと時は貴重かもしれない。
ただただ自然の中に身を置き、風を感じ、汗をかき、大地の匂いのする空気を吸い、いま摘み取った美味しい果実を頬張る。
この瞬間の幸福感は何物にも代え難いものに違いない。
へんな理屈や講釈は不要だろう。

         

湿った風がブルーベリーの樹間を吹き抜け頬を撫でる。
頭上では、逝く夏を惜しむかのようにツクツクボウシが一段と大きく鳴く競う。
こうやって2011年の夏が終わろうとしている。


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