2011年8月16日火曜日

炎天下で美味い弁当を食す

お盆が終わって一段落した。
後には農作業が立て込んではいるが、今後の勉強のための書物を購入すべく東京・大手町JAビルの本屋・農業書センターに出かけてみた。

東京駅から大手町のいつもの地下通路を通って本屋の前まで来て、閉まったシャッターにある張り紙を見て、しまった(・・これはシャレではない)と思った。
なんと農業書センターが夏季休業中なのだ。
21日までというやや長めの休業だ。
休業の張り紙
虚しくなった
事前にネットで調べていればこんな無駄骨を折らずに済んだのだが。
仕方ない、諦めざるをえない。
自分の中では、お盆が終わったので、ましてやビジネス街の本屋であるから、休みは13日〜15日程度だろうと勝手に思い込んでいた。
失敗した。

せっかくなので、このビルの4階にある『スカイガーデン』に立ち寄った。

ここは高層ビルの一部3階建ての屋上部分(つまり4階)にビオトープを作っている。
小さいながら林を再現し、木々の間に小さなせせらぎを作って水を流している。
ちょっとした都会のオアシスとなっている場所だ。
そのせせらぎの一番下流には、田んぼを作っている。
広さは5坪ほどであろうか。
今日見た限りでは、まだ青々とした稲である。
周囲を白いネットで囲っている部分が田んぼ。
写真中央の林の奥中に『水源』があり、順次下流に流れてきてこの田んぼに注ぐ。
中央左には小さな祠も建てられている。
両側には100mの高層ビルが建ち、ビルとビルの間に挟まれた田んぼである。
まさに谷田の感がある。
田んぼの水は管理されているので問題ないとして、日照時間は限られるだろう。
それになんと言っても、この辺りはビル街であり日中の気温は半端でなく暑いはずだ。
夜間でも気温が下がらず、稲の生育にとってはあまり良いとは言えまい。

いつ田植えしたのかは判らないが、まだ花も咲いていない。
この分ではこの田んぼの稲刈りは9月の下旬頃ではあるまいか。

              

このスカイガーデンに出る4階には『農業・農村ギャラリー』があって、農業の各種広報のスペースとなっている。
その一角に厨房を併設した弁当の売店があり、JAの調達力で集めた全国各地の食材で作った弁当を販売している。
ご飯は、白米・玄米・五穀米から選べ、つど暖かいものをよそってくれる。

ちょうど昼時であったため、ここで味彩弁当(650円)を買って、スカイガーデンの片隅のベンチで食べた。

炎天下であったため、スカイガーデンには他に弁当客はいない。

首からIDカードを下げた大手町OLとおぼしき女性たちも、財布片手に弁当を買いに来ている。
みな涼しい農村ギャラリー内のテーブルで、ガラス越しにこのスカイガーデンの杜を眺めながら、楽しげに弁当を食べていた。
(  orz … おいおい、折角の食材だぞ。食べ残したりするなよ…と不安になる orz )

颯爽としていてオシャレでよろしいが、住む世界がちょっと違うかな、とも。

全くの人工で疑似の自然だが、これらの緑でも人々につかの間の安らぎを与える。
良いことではないのか。

              

さすがに厳選された食材であり、JA拘りの弁当である。
美味い。
この弁当の常連OLもいると聞く。
宣なるかな。

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