(ここではあえてため池とします。これが沼なのか池なのか、にはヤヤコシイので触れないでおきます。wikipediaでも池・沼・湖に明確な定義は無いとしています。ただ一般には水深が5m以内の水域が沼だとか)
昔からある農業用水の貯水場で、周囲はおよそ200mほど。
上流にある田んぼから流入する水と、山から染み出るわずかな水が水源です。
水深も1m~1.5mほど。流入口付近は堆積土砂による浅瀬・湿地になっています。
このため池にはいろいろな動植物が生息しています。
かつては、『ブラックバス』が何者かによって放たれて繁殖し、生態系はすっかり変わってしまった時期もありました。
数年前に水を抜いて干し上げ、退治。
その後は(未確認ですが)生息していないだろうと思います。
この時期は、ウシガエルの大きな鳴き声が響いています。
ウシガエルの大きなオタマジャクシも数多く見かけます。
昨日は、カイツブリだと思われる潜水する鳥も確認しました。
シラサギはもちろんのこと、アオサギも時々姿を見せます。
周囲にはショウブが自生しています。
先だっても端午の節句の時には、菖蒲湯にするためでしょう、何人もの人がショウブの葉を採りに入り込んでいました。
いまちょうど花盛りの黄色い花があります。
どうやらアヤメ科の『キショウブ』(黄菖蒲)のようです。
土手の周りに群生しています。根の部分は水の中です |
3つの花びらが開きます |
かなり以前から目にしている、ごく当たり前に咲いている花のため、誰も正式名称にはあまり興味が無かった様子。
ある人はアヤメだと思い、ある人はショウブだと思い、またある人はカキツバタのようだといい、詳細は分からずじまい。
ずっと「ほら、あそこに咲いている黄色いアヤメみたいな花」でお互い通じてしまってきていますから。
名を知ったところで、生活になんら変わりは無いので仕方ありません。
今回いい機会なので、特徴を元にしてネットで調べたところ、(おそらくではありますが)『キショウブ』であると判明した次第です。
似たような花の、アヤメ、ショウブ、カキツバタは、見分け方があるようですね。
いずれがアヤメでもカキツバタでも良いのですが、こうやって花ひとつの名前を知ることで、また自然が身近なものに感じられます。
この深い緑の森が雨水を溜め込んでゆきます そして、ゆっくりゆっくり染み出し、動植物を育んでいます (ため池上流の里山の森 2011/5/17撮影) |
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