2011年5月8日日曜日

蟷螂の卵梢

蟷螂と書いてカマキリと読む。難解な文字である。

この季節は、カマキリの孵化の季節でもある。
カマキリの卵は、多くの人が目にしたことがあるであろう。
あの薄茶色の泡が固まったような球に近い形状のものである。
あの塊を卵梢(らんしょう)と言うそうだ(wikipediaより)。

やがて時期が来ると、この卵梢から、ミニ・カマキリが多数沸いて出てくる。
形は成虫をそのまま小さくした(正確には羽がない)ミニ・カマキリである。
これら孵化の画像なり映像はHPやYuotube等で多数紹介されているので、ご覧になった方も多いことと思う。

ここでは、カマキリが孵化する前の卵梢の内部を紹介したい。
田の畦道で見つけたカマキリの卵=卵梢を、孵化した後のもの、つまり空っぽであると思い半分に割ってしまったものである。
卵というべきか、幼虫というべきか、未だカマキリの形になりきっていない『虫』状態であることをはじめて観察した。
冬は硬くて簡単に手では割れないのに、この時期になると軟らかくなっており、いとも簡単に半分に割れた。これもまた新鮮な体験であった。
ではあるが、カマキリたちにとっては、まさにこれからこの世に生まれ出ようとする直前でこのような不本意な形で日の目を浴びるとは思ってもいなかったであろう。
ほんとうにかわいそうなことをしたと反省している。

写真撮影後は割った面をそっと合わせて、何ごともなかったようにして、元の場所に戻した。
所詮野生の昆虫である。割れた部分の一部は孵化出来ないかも知れないが、ほとんどが羽化するはずである。

ここに写真を紹介するが、いわゆる『虫もの』に弱い方はご覧にならないほうが良いだろう。
割る前の卵梢

卵梢の内部
真ん中の芯状の棒から放射状に個々の卵がぶら下がっている。
幼虫になる前の黄色い虫である。黒い点は目になるものだろうか。

★5月7日に開始したツバメの巣作りは順調そうである。2羽(ツガイであろう)が忙しなく飛び回っている。 (営巣2日目)
嘴には小枝のようなものを咥えている
台となっている蛍光灯カバー上の泥の形が、半円形になっているのが確認できた

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