2011年12月10日土曜日

三億円事件の日

今から43年前、1968年(昭和43年)のこの日、『三億円事件』が発生した。
白バイに乗ったニセ警官が、東芝府中工場に届けるボーナス約3億円を積んだ銀行の輸送車を強奪して逃げた、という事件である。
3億円という金額の価値は今とは比べ物にならない程高く、当時の世間の驚きの度合いは大変なものであった、と記憶している。
ヘルメット姿のモンタージュ写真は、日本国民の網膜にしっかりと焼き付けられた。

このニュースを記憶としてお持ちの方は、恐らく50歳代以上であろうと思う。
誰も傷つけること無く、誰も損をすること無く(=強奪された金は保険で全額カバーされ、銀行は損していない。ついでにいえば保険を引き受けた日本の保険会社も海外に再保険を掛けてカバーしており損はなかった)、誰にも捕まらず、いわば完璧な犯罪であった。




かつて若かりし頃、この事件現場近くの街で4年間過ごした。
国分寺駅はまだ地上駅であり、丸井は無かった時代である。
何度となく事件現場付近(当然ながらまさに現場の刑務所の壁のところも)を散策した。
お鷹の道・国分寺跡、府中刑務所あたりにかけては実に静かな場所であった。
今では(Googleマップのストリートビューで見ると)だいぶ家が建て込んで、畑や空き地も減ってきているようだ。時代の流れであり、致し方あるまい。
一時期とはいえ生活した場所にまつわる大事件であったこともあり、この事件の展開と結末・事件の発生日については、不思議と記憶に残っている。

この事件も昭和の終わりとともに時効を迎えた。
こうやって人の記憶も風化して行くのだろう。


昨日と今日は、イチョウの落ち葉の最終清掃をした。
屋根には大量のイチョウの葉とギンナンが落ちており、雨樋が詰まりつつある。
やり甲斐ある量だ
イチョウの葉はすべて落ちた
かつて爽快な薫風に乾杯した(5/16ブログ)木々も、イチョウはすっかり丸裸であり、ま茶色で落葉を待つメタセコイアである。

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