2011年12月7日水曜日

EAST i-D

聞き慣れないアルファベットだ。
鉄ちゃん(=鉄道マニア)なら知っているのだろうが、一般にはおそらく知られていないだろう。
正式には『JR東日本キヤE193系気動車』という。
それにしてもしゃれたネーミングではないか。


         

今日、偶然この珍しい車両が走行しているのに遭遇した。
正午過ぎにJR玉川村駅を下り列車で通過した。
3両編成で白い車体に真っ赤なストライプ。
窓は多くない。
一瞬、観光シーズンにだけ運行されるお座敷列車のような特別車かと思った。
(奥久慈風っこ号というものが、夏の観光シーズンにはしばしば運行される)

白い車体に「East i-D」(イーストアイ・ダッシュディー)とあったため、調べてみた。
Wikipedia ⇨  East i-D

非電化区間(・・水郡線は立派な非電化区間だ)の検測用の特別車両だそうだ。
どうしても鉄道の検測用車両などというと、ゴツゴツしたいかにも機械の集合体といった感じで、見てくれなど問題外の鉄の塊、のイメージがある。

しかしながらこの車両は検測用という割には、妙にスマートでスッキリしているデザインだ。
外見からは何の車両か分からない。
国鉄時代には考えられなかったことかもしれない。

なかなかお目にかかれない車両であるし、写真に収められないものであろうと思う。
JR玉川村駅を下り列車で通過するEast i-D
         

容姿はこのようなものであるが、機能的にはとても優れものらしい。
3両それぞれに検測の機能があり、信号・通信関係の測定、電力関係の測定、軌道状態・騒音の測定をするという(外見的にはなにも計測機器は見えない)。

JRはこのようなものを定期的に人知れず走らせているのである。なかなかやるではないか。
地震計設置の際にも感じたが、JRは大変なコストを掛けながら安全な運行を実現し維持している。
頭が下がる。さすがだ。

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