2011年12月26日月曜日

凍てつく朝に暖を

西高東低のいわゆる冬型の気圧配置、それも北海道の北東部あたりに強烈に強い低気圧が居座る状況が定着している。
この密な縦縞の等圧線になると、北日本や日本海側では大荒れで大雪が続く。
関東地方ではこのようなときはたいていが晴天である。
そしてよく冷え込む。
群馬・栃木の山沿いは別として、平野部では驚く程晴天続きで雪・雨は降らない。
ここ茨城北部も、連日快晴でよく冷え込んでいる。


         

冬に雪が大量に降ると、社会生活の上で各種の支障がどうしても出てしまう。
雪国の方には申し訳ないが、経済活動面でもマイナス面の方が多いのではないかと思う。
(・・・反対に、雪が降る地方にしかない特有の仕事やサービス、があるとも言えるし、雪が降ることでもたらされる豊かな資源・自然の恵みといったプラスの面も確かにあるが)


         

かつて秀吉の差配により、当時としては未開の地・江戸へと国替えとなった徳川家康。
国替えという逆境をバネに、以降この江戸の地の開発に尽力し、政治・経済の中心として発展させた。
でもしかし、国替えを受け入れたというのは家康の素晴らしい慧眼ではなかったかと思う。

後背地として未開で広大な武蔵野の地が果てしなく広がり、すぐ前には江戸湾が広がる。
発展の可能性は極めて大きな場所だ。
さらに水陸交通の至便な場所である。旧勢力のしがらみも少ない。

そしてなによりも、この雪がほとんど降らないというのは幸いであったろう。
とにかく、雪による生活のしにくさ(移動の不自由さ、暖房の必要性、雪降ろし作業など)は、現代でも十分にそうであように、昔はもっともっと切実な問題だったに違いない。
やはり雪で半年近くも社会的生産活動が停滞してしまうのは、影響が大きい。

後に日本がこのように経済的に発展できたもの、徳川家康が雪の降らない江戸に幕府を開いたから、というのもあながち間違いではないのではないか、と考えている。


         

茨城も雪が降らず晴天が続くのは嬉しいが、この中山間地域も朝のうちは地表は凍てつき霜が降りていて、とても寒い。
暖かくなるのを待っていると昼近くの時分になってしまう。

このようなとき、空いた場所で薪を燃やして手軽に(火災には十分注意しながらであるが)暖をとることがある。
薪ストーブという選択肢もある(・・・我が家では薪ストーブを所有していないので、正確には選択肢ではない)だろうが、これは場所が固定されるので、機動性に欠ける。

薪は、必ずしも煮炊きだけに使うものではない。
広い土地を持つ農家ならではの、実に都合の良い暖房システムである。
納屋兼作業場のすぐ外で火を焚く。
燃やしている薪は、写真奥の山から今年の春先に切り出した杉。
十分乾燥していて燃え付きも良い
手が凍えたらそばに行って暖をとる
陽が昇るまでの数十分間燃えてくれれば良い

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