2012年11月22日木曜日

SLを迎える玉川村駅(その3)

玉川村駅の近くに住み、日々駅周辺を眺めているといろいろな場面に遭遇する。
SLがこの週末に試運転、来週に本番運行されるのに伴う、裏方さんの仕事を今日(11/22)も目にした。

         

臨時通路が設置されたこと、石炭が運び込まれたことは既に書いたが、今日は給水のための水が運び込まれていた。
市役所員が立ち会い、市の給水車から水を簡易水槽(組み立て式の大型のものだ)に注いだ。

そこには消防暑の赤い車も横付けされ、署員の方もいた。
どうやら近くの防火水槽から消防ポンプで水を補給することも検討しているようで、消防ホースを延ばし距離を確認していた。
(訂正 : 試運転日に判明したのだが、消防ポンプ車を使いってこの水槽から機関車へ給水していた。)


このオレンジ色の簡易水槽には5トンの水が入るとのことで、SLはここから3トンの水を給水する(・・市役所の方の話)。
毎回給水車を横付けする計画なのだろうが、消防の待機はそれが出来なかった時のための対策も講じておくということなのだろう。

ついでながらこれも関係者から聞いた話だが、石炭は消防法の危険物に該当するため駅構内に留置できる量に制約があるので、何回にも分けて運び込まねばならないらしい。
いやはや、大変である。

         

たった4回(試運転+本番3回)の運行のために、臨時通路の設置から始まり、運転資材の手配と運び込み等々、これだけ入念な準備が人知れず行われているのである。
(訂正 :  試運転は5回ある。試運転の情報が少なく誤った記述をしてしまった)

SL運行は何事もなく成功して当然、と思われている。
だがそれは、このイベントに携わる裏方の人々のかかるご苦労の上に成り立っているのである。
本当はこのことは皆が知らなくても良いことだ。
皆さんはSLをただ単純に楽しんでもらえれば良いのである。

何事においても、華やかな表舞台の裏には目立たないけれども多くの人たちの苦労がある。
という目で今回のSL運行の祭り騒ぎを眺めると、ちょっと感慨深い。

         

そうそう、普段は柵も何もない玉川村駅構内の線路脇であるが、先日から立入り禁止ロープが張られた。
石を詰めた袋を並べ、ロープを張り、侵入を防ぐようだ
ちょうど陸橋の下辺りに、こちらを向いてSLが停車する
下りで停車するSLの左前方にあたる位置だ。
ちょうど良い角度でSLを写せる場所だろうと思うのだが。
となると、ホーム陸橋上や上りホームの混雑がますますヒドくなるだろう。
さて、撮り鉄諸氏、どうする。
駅前は駐車が制限され始まった


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