2011年4月16日土曜日

自然の回復

ずいぶん昔のことになりますが、かつてこの地域にも、農薬散布のヘリコプターが飛んだ時期がありました。
初夏のころ、朝早く、田んぼの上をヘリコプターが何度も飛び、真っ白な粉をばら撒いてゆきました。
当時は、散布される農薬がもたらす効果にも、またその負の面である「自然破壊」などにも、考えが及ぶ年齢ではなく、ただその湿った朝もやの中の異様な臭いだけが、鮮明に記憶に残りました。
それと時を同じくして、この地域では田んぼや小川にいたドジョウやタニシやフナを見かけることが少なくなってゆきました。あれから、何年もの年月が流れました。
農薬問題が社会問題となり、いつしかこの玉川村駅周辺の田んぼにもヘリコプターは飛ばなくなりました。

数年前から、わがひたち里山ファーム&ガーデンの田んぼには、ホタルが飛んでいます。乱舞するほどの数ではありませんが、真っ暗闇のなかに仄かに点滅する光を確認することが出来るようになりました。子供のころの記憶にもない、この地で飛ぶホタルの仄かな光です。
いろいろな条件が揃ってはじめてホタルは生息できます。この当たり前の姿に自然が戻るまでに、実に40余年の歳月がかかっています。今年もまた6月の宵に、きっとその姿を見せてくれることでしょう。
また、田植え前の田んぼでは、タニシの貝の姿をいくつも確認できます。ホタルほどの優美さはないにしても、立派な自然の回復の象徴といえます。着実に自然は昔の姿に回復してきているといえるでしょう。

まもなくこの地域では、田んぼの多くに水が張られ一気に田植えの準備が始まり慌しくなります。ここひたち里山ファームでも5月の連休の時期の田植えを目指して準備が始まっています。

冬の間に一度耕してある田んぼに、これから水を廻します。水路からの水の誘導、出口の封鎖、水漏れ箇所が無いかどうかの確認・・などなど。田植えまでの地道な作業が続きます。

この時期はまた、夏野菜の作付けの時期でもあります。トラクターの装備を田んぼ用(田掻き用)に取り換える前に畑を耕します、野菜作りの準備も平行して行っています。
里山の畑では、慌しくも楽しい、そして美しい時期を迎えます。


畑の周囲に自生するスミレも満開
☆水郡線は4月15日から水戸-常陸青柳駅間がやっと再開しました。これで全線で復旧となりました。相変わらず余震は続いていますが、いつもの・今までどおりの、のんびりした風景です。

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