かの清少納言は言った。
『夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。』
今宵も、我が家近くの田んぼに続く草むらでは、たくさんの蛍がうち光りて、飛び交っている。
清少納言の琴線に触れたと同じ『をかし』がある常陸大宮市東野の今宵である。
そっと手にとっても点滅は続く。慈しむべき蛍だ。
このようなものが、ごく普通に愛でられる生活は、いいなあとつくづく思う。
現代においては最高の贅沢の部類にはいるだろう。
蛙の鳴く音を聞きつつ、葉蔭の光の点滅を見つめ、空を舞う点滅する光を追う。
なんと風流であることか。
今年は例年になく蛍が多く飛び交っている。年々その数が増えてきているような気がしている。
かけがえのない環境だ。
かつて農薬散布がごく普通に行われていた時代には、このような光景はあり得なかった。
小昆虫であるが故に、僅かな環境の変化も彼らにとっては脅威的な変化のはずだ。
蛍が棲息できる環境は、人間にとっても安心できる素晴らしい環境に違いない。
ここまで回復してきた良き環境である。今後もずっと大切にしたい。
われわれの役割も大きい。
こんにちは。
返信削除ホタルいるんですね。
うちは里山ファームさんの近くなんです。
子供にみせてあげたいです。
ブログいつも楽しく拝見していますよ。
いつも読んでいただいているとのこと。そしてコメントも大変ありがとうございます。
返信削除そうなんです。ホタルがいるんです。ここ10年くらい前から見られるようになりました。もう何十年も姿をみられませんでしたからね、やはり嬉しいですね
5月末頃から6月の中〜下旬まで、暗くなって直ぐから夜8時くらいまで光っているのが見られますよ。
ただ、見られるのはあと数日の間だと思います。
場所はブログトップの写真の光景が見える場所です(県道からも見えるので、地元の方であればすぐに分かると思います)。
一番たくさん見られるのは、水郡線の線路の下を水路が通っている付近一帯です。
けっして危ない場所でもなく、完全に暗闇でも無し。ぜひご家族でご覧になってください。
草むらで光っているのもいれば、飛びながら光るのも。乱舞とまでは言いませんが、幾つもの光を見つけられます。
大人でも光を見つけたときは、ちょっとした感動ものです。近くに飛んできたりすると嬉しくなってしまいます。
ぜひお子さんたちにもこの感動を味わって欲しいものだと思います。ステキな記憶として一生残ることでしょう。
自分たちの住む町に、それも特別な場所でなく、このような環境が身近にあることを誇りに思いたいですね。
ホタル、今年は見逃してしまいました。
返信削除来年こそは絶対に見に行きます!
里山ファームさんのブログはとっても勉強になることが書いてあるので本当に楽しいです。
地元の写真も楽しいです☆
いつもありがとうございす。
返信削除ホタルを見逃したとのことですが、数は少ないものの昨夜(6/4現在)でも数カ所の点滅を確認できました。
まだ見られますね。今年はこのように遅くまで見られています。
ただもうじき主役がセミに変わろうとしています。
人知れず表舞台からひっそり引退するホタルの、最後の輝きの如くです。
今日明日であれば未だ間に合うかもしれません。
どうか見届けてやってください。
6月4日ではなくて7月4日でした・・・
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