だが、茨城北部は30~31日に少し雨が降ったものの田んぼを潤すほどの量は降っていない。
農業用水設備が整った田んぼは取水栓を開ければ労なく田んぼに水が入るのだろう(その分、圃場整備負担金が大変なのかも知れない)が、我が家の周囲の田んぼは、ため池から水を引っ張るとか近くの小川からポンプで揚水しホースを延々とつなぎ田んぼまで引っ張り入れる必要がある。
まだそれができる田んぼは良い。
ため池より上流の田んぼの場合は山から染み出てくる水だけが頼りだ。
なので田植え後にも適度に雨が降らないとまったくのお手上げになる。
この谷津田は水源が乏しく、水の管理が難しい。いまも水は溜まっていない。 ため池はずっと下流だし、上流にもため池や耕作している田んぼはない。 さらには畔から染み出てしまう水も多くて、水位を維持するのはことのほか大変である。 イノシシ被害も多くて悩ましい。 |
このように気苦労は絶えないが、手間ひまかけて米を育て、成長を見届けることはこのうえなく楽しい。
人々は今日も昨日と変わらずに田畑に立ち、汗を流して働いている。
土を耕し種をまき、空を仰いで雨を待つ。
人知れず今日も続けられている静かな営みがあるからこそ、都市に住む人々の明日の食卓がかろうじて成り立っているのではないかなと思う。
この我が家の谷津田で収穫された米が上る食卓をふと想った。
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