2013年3月8日金曜日

ネコヤナギとミツバチ

最高気温20℃にも届こうとする日が増えた。
まさに季節の移り目だ。それも急激な。
昨日から急に暖かくなったので、今日などはスギ花粉が煙りのごとく飛ぶ光景がしばしば見られた。暖かくなるのは嬉しいが、大変な思いをしている人がいると思うと複雑だ。。

         

この暖かさを受けて、ミツバチの寒さ対策として巣箱に巻き付けていた藁俵を取り外した。
腹巻き状の藁俵を取り去り元の姿に戻った
ミツバチ達も昨日から盛んに巣箱を飛び出して活動を始めている。
最高気温が15℃を超えて、最低気温も6〜7℃以上になる辺りから活動は目覚ましくなるようだ。

春の日差しを謳歌しているようなハチ達だ

動きが活発になったとして、どこに蜜や花粉を集めに行くのか不思議だった。
なにせまだ梅の花さえ咲いていないのだから。
花らしい花は無いに等しい。
いま咲いている花は、ロウバイとマンサク、地面に這う小さなイヌフグリくらいしか思い当たらない。
だがこれらの花にミツバチがとまっているのは見かけたことはない。

園内を歩いていて偶然その答えが分かった。
ネコヤナギである。
ここにミツバチが集まっていた。
ネコジャラシのような銀色のフサフサがいま盛りだ
春を手招きしているかの如く
ネコヤナギは、あの銀色のフサフサしたものが花穂。花は咲いても花びらがない。
銀色の毛の下から次第に赤い葯が伸びてきて、先端がめくれて花粉を出す。

木に付いている銀色のフサフサ全てがいっぺんに花粉を出す状態になるのではなく、順番に徐々に花が開いてゆく。

いま花が咲き始めたところを探して、うるさい程にミツバチ達が飛び交い、せわしなく花粉を集めている。

久しぶりに見たミツバチ達の生き生きとした姿に、しばし見入ってしまった。
開花した部分に止まり、一心不乱に花粉を集めている。
脚には花粉団子をつけている


判明すれば何てことはないが、ネコヤナギにミツバチという意外な組み合わせに新鮮な驚きを覚えた。

ミツバチ達にとっては長い耐乏生活の後、最初にありついたごちそうだろう。嬉しくないはずがない。
でもあと少し経つと、次々と花が咲き乱れる至福の季節が到来するぞ。
楽しみに待つといい。
そしてどんどん蜜と花粉を集めてくれよ、期待しているからな。
そこここに 夢膨らませ ネコヤナギ

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