常陸太田市の東部、日立市の背後にあたる山には日本最古の地層があるのだという。
『日本最古』である。とにかく一番古いのである。
つまりは日本列島の始まりは茨城からだと言えるらしい・・。
共同通信47ニュース ⇨ 茨城・茂宮川に日本最古の地層 5億1100万年前
その場所はここ ⇨ 常陸太田市長谷町の茂宮川上流部
カンブリア紀(昔、地学の授業で習ったな・・)のものだとか。
古すぎてピントこない。
かつて小生の高校時代、地学の先生が学校の東方にあるその山々を指して自慢げに言っていたのをふと思い出した。
『阿武隈山系南端に位置するあの山々はとても古いもので日本で最古の部類。地質学的に貴重な場所だ。かつてはアルプスのような荒々しい山脈だったものが浸蝕が進んで老年期のなだらかな山になり、そして全体が隆起して今の姿になった。何億年後かにはまた隆起して幼年期の山に戻る』と言っていたのであった。まるでその歴史を見てきたかのように。
・・40年近く経ちすっかり忘れていたが、この記事で突然思い出した。記憶ってのはすごい。
その時分は大した関心も無く単にへぇ〜と思っただけだったが、いまこのようなニュースに接すると、(あの先生も・この山も)すごいもんだと改めて感じる。
あの時(昭和48〜49年頃)に地学の先生が認識していた時代の地層よりもっと古いものが今回見つかったのだけれど・・。
先日、常陸大宮市の歴史民族資料館で開催中の『常陸大宮の地下資源』展(2013/1/15〜本日2013/3/3まで)を見たことで興味をそそられたこともあり、常陸大宮付近の地質について調べていると、茨城県北部の地質に関連しての地域観光産業活発化を図る活動があることを知った。
HPはこちら ⇨ 茨城県北ジオパーク
ジオパーク自体は日本に幾つもある。
茨城県北は2011年にジオパーク指定されている。
見えぬ地下もこのように示され説明を受けると、驚きの連続だ。
普段何気なく眺める山も大地も、また違って見える。
JR東の新幹線車内誌『トランヴェール』の2013年01月号で、ちょうどこのジオパークを取り上げ、特集している。読み易い説明だ。
トランヴェール 2013年1月号
億年単位でものを語る地質学。
人間の一生は、長くてもたかだか100年ちょっと。
尺度が違い過ぎてピント来ないのが正直なところだ。
このHPを見て以降、日立の山々を眺めるとき、この大地が辿った悠久の時を思う。
想像を思い切り働かさないとイメージさえ描けない。
なんとも壮大な話で、ちょっとクラクラするぐらいだ。
そうしているうち、日々のちっぽけなことでアクセクしている自分が馬鹿らしくなる。
この山の目印は日立の煙突が立つ山。古い地層はその西側麓だ。
当地を含め、水戸以北であればたいていの場所から見えるその山並み。
その山々を目にする機会あれば、5億年の歴史をちっょとたけ思い出して欲しい。
市内の八田坂上 大阪平入り口から日立の山々を望む(2011/8撮影) 一番遠方の山々が最古の場所だ |
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