今年もまた杉の木を伐採して、丸洞巣箱にするに適当な太さの丸太が入手できたので作成にいそしんだ。
直径が約30cmほどの丸太が一番適している。これ以上太いと重たくて取扱いに困る。細いと刳り貫くのが難しくなる。長さはチェーンソーの刃(ガイドバー)の長さとほぼ同じの35cmにしている。
初めて作ったころはなかなか思うように刳り貫けなかったのだが、最近では(決して簡単に・楽にではないが)割と短時間で貫通させることができるようになった。経験値が上がることによる要領というやつだろう。
今年は10個ほど制作した。内部を刳り貫いたといっても生木であるので重さはそれぞれ10kg以上ある。これを一年以上野外に置きっぱなしにして自然乾燥させる。するとだいたい6kg前後まで軽量化する。実際にミツバチ捕獲のために設置できるのはこの状態のものだ。
この乾燥過程でひび割れを起こすものがやはり少数出てくる。軽微なものはよいのだが、酷い割れ目ができたものは針金で縛り締め上げたりして使えるものは使う(杉皮の上に針金が巻かれて自然観を損なうが、あまりミツバチは形式美にはこだわらないと思う。自家使用分には全く問題ない)。それもダメな場合には残念ながら廃棄となる。
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ここ数年、譲って欲しいという方が毎年いて個別に対応してきた。今年の作業は、今後のこのようなニーズにできるだけ添えるように在庫を増やしたというたわけだ。一挙に10個も増えたわけだが、自家使用(設置して野に晒しておくだけ)しておけばよいのであるから気楽なものだ。決して不良在庫などではない。むしろ逆で全くの新品よりも使用実績・使用感あるもののほうが望ましい(ミツバチの入居確率がアップするのではないかという期待値が高い)という妙な商品特徴がある巣箱であるから、置き場所などいくらでもあるのでバリューを上げるには最適な環境だ。
今回、3シーズン使用してきた丸洞巣箱が手元に数個あるのでこれをネットにて販売を始めた。とりあえず準備できた3個をネットショップ 玉川里山はちみつShop にアップした。すべて入居実績(この丸洞を通して二ホンミツバチが入居してくれ捕獲できた)があるものだ。出品できるものがあと数個あるので準備している。
ミツバチ愛好家の中には一度は丸洞を設置してみたいとお考えの御仁もたぶん多かろうと思う。だがなかなか入手が困難な丸洞巣箱である。来季の分蜂シーズンはぜひこの丸洞巣箱で捕獲チャレンジしていただきたいものだ。(※捕獲率がグンと上がったりするものでなく、また捕獲を確約できる商品ではありませんよ。念のため)