2022年12月14日水曜日

100年目の夜

水郡線は赤字路線である。

特に常陸大宮駅以北の区間は典型的な赤字区間。

先日のJR東の公表で明らかにされた厳しい現実は100円の収益を上げるためにかかっている経費は2千円を超えているというもの。

開業から昭和30年代までの当時の熱気は遠い昔の記憶になってしまっている。

そんな開業100年後の今宵だが、水郡線は黙々と走っている。

灯のともる車内に人影がほとんどないのがなんとも悲しい。

ガラガラの下り列車にチラホラ姿があるのは部活で帰宅時間が遅くなった高校生か、あるいは仕事帰りの会社員か。

漆黒の山間に浮かび上がる100のLEDライト文字を横目に、いつもと変わらず水郡線はきっちりと定刻に走ってくれている。警笛は寒空に寂しく響く。

冬の星座オリオンが東の空に昇ってきた。

youtube  =>>   玉川村駅を出た下り列車

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