焼き芋はやはりじっくりと時間をかけ遠赤外線で加熱するに限る。
「紅はるか」と言う良い素材が持っている魅力を最大限に引き出してくれる。
薪ストーブの上に乗せた簡易な石焼き芋用の壺が大活躍している。
焼けた石に接した外側の皮はほんのりと茶色に焦げ香ばしくなる。半分に手折った時にはパリっと音などもする。口にする前から視覚と嗅覚と触覚で脳を刺激してくる。時短調理の茹で処理では決して味わえない。
この石焼きにすると外皮と中身の間に僅かな空間が生ずる。芋本体が水分が抜けて縮小するからなのだろうが、皮を剥いで食べる向きには都合が良い。無論皮ごと齧っても良いし、むしろ香ばしく焦げた皮と一緒に口にしたほうが美味いと思う。
サツマイモには多くのデンプンが含まれている。このデンプンが加熱されることで麦芽糖に変化。また、焼くことでサツマイモ内部の水分が抜け、相対的に糖度が上がる。この加熱には最適な温度帯があるようで、熱ければいいものでも無い。遠赤外線での長時間加熱がちょうど理にかなっているらしい。
仕事開始前に薪ストーブに石焼き芋壺を乗せて置くと数時間後にはちょうど食べごろになっている。
サツマイモ収穫の際に。キズ付いたり形が悪かったり、小さかったりした半端ものは捨ててしまうものだが、こうやって自分だけで楽しむ分には全く問題ない。
良いネ、こういうのも。このrichな時間はお金では決して買えない。
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