山茶花と椿は、いずれも多くの品種があるものの葉の様子や花の形がたいそう似かよっている。だがその違いは花の咲く時期と散り方のありように顕著だ。
山茶花は11月から12月にかけて開花し、花びら一枚ごとにハラハラと「散る」。一方の椿は大抵は冬から春先にかけて開花し、花の形のままポトリと「落ちる」。
我が家のこの純白の花弁の山茶花は、紅葉が終わりつつある里山の風景のなかでひときわ彩りを放っている。今日のような冷たい雨が降るなかでこの白く凛とした姿は清々しくもある。
わずかな北風で、あるいは雨粒の勢いでひとひらずつ散り落ち続けている。この眺めも少しの間だろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿